岩手・三陸の釣りポイント完全ガイド2026|宮古・釜石・大船渡のロックフィッシュ聖地と狙える魚・時期

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岩手・三陸の釣りポイント完全ガイド2026|宮古・釜石・大船渡のロックフィッシュ聖地と狙える魚・時期

岩手県・三陸海岸は、アイナメとクロソイを主役にした「ロックフィッシュの聖地」として全国の根魚アングラーが通うフィールドです。結論から言うと、初めての一本を狙うなら宮古市の出崎埠頭や釜石港のように足場が良く道の駅・駐車場が近い港湾部から入るのが安全で、良型アイナメの荒食いを狙うなら晩秋(11月〜12月)と早春(3月〜4月)が二大シーズンになります。ここでは県北の久慈から県南の陸前高田まで、湾別に狙える魚と時期、リグの考え方、そして三陸で特に厳格なサケ採捕規制と復興工事にともなう立入制限の確認方法まで、公開情報ベースでまとめます。浜松からは東名・新東名を経て東北道回りで地図上おおむね9〜11時間の遠方ですが、それだけ足を運ぶ価値のある根魚天国です。

三陸リアス海岸の特徴|世界三大漁場が足元にある釣り環境

三陸沖は、暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかる潮境にあたり、ノルウェー沖・カナダ沖と並ぶ「世界三大漁場」のひとつに数えられます。栄養に富んだ潮が沿岸まで届くため、プランクトンから小魚、それを追う根魚・回遊魚まで食物連鎖が濃く、岸から届く範囲に良型のアイナメやクロソイが着くのが三陸最大の魅力です。

地形は宮古市付近を境に性格が変わります。県北(久慈〜宮古)は海岸段丘と断崖が発達した荒々しい磯が多く、県南(宮古以南〜陸前高田)はリアス海岸特有の入り組んだ湾と半島が連続します。リアス海岸は湾が深く切れ込んで波が入りにくいため、湾奥の漁港は足場が良く初心者でも竿を出しやすい一方、湾口や半島先端の地磯は潮通しが良く大型が出やすい、という棲み分けになります。「岩手 釣り スポット」を探すとき、この段丘(県北)とリアス(県南)の違いを頭に入れておくと場所選びが一気に楽になります。

根魚が濃い理由は海底地形にもあります。岩礁・ゴロタ・海藻帯が入り混じり、アイナメ・クロソイ・ドンコ(エゾイソアイナメ)といった根魚の隠れ家が無数にある。三陸のロックフィッシュ人気は、この地形の豊かさに支えられています。アイナメそのものの生態や産卵の基礎は、アイナメ完全図鑑|生態・産卵・穴釣り・ロックフィッシュゲームまでにまとめてあるので、狙う前に一読しておくと三陸での組み立てがしやすくなります。

久慈・野田・普代エリア|県北の漁港と磯

岩手県の北東端に位置する久慈市は、久慈湾を囲むように侍浜海岸や小袖海岸の断崖・岩礁地帯が広がるエリアです。釣果情報では、久慈から侍浜周辺の漁港や地磯でアイナメの30〜45cmクラスが報告されており、県内でも磯の良型が期待できる地区とされています。断崖に点在する小漁港には足場の良い波止もありますが、外洋に面して波を被りやすい場所が多く、うねりのある日は無理をしないことが前提になります。

野田村・普代村にかけては、北山崎断崖や鵜ノ巣断崖といった断崖絶壁の景勝地が続く景観エリアで、その合間に中小規模の漁港が点在します。野田湾周辺の漁港では投げ釣りでアイナメ30cmクラスが釣れているとの釣果報告があり、漁港内の岸壁からアイナメ・クロソイ・ドンコ・カレイ・チカ・ウミタナゴなどが狙えます。県北は釣り場までのアクセスに時間がかかる区間があるため、トイレ・コンビニの位置を事前に押さえ、単独釣行では磯に立ち入らず漁港内から始めるのが無難です。

県北を回るなら、久慈市街を起点に南下しながら小漁港を拾っていくルートが組みやすいでしょう。段丘地形ゆえに海面から釣り座までの高さがある港も多く、玉網(ランディングネット)の柄は長めを用意しておくと良型アイナメの取り込みで慌てずに済みます。断崖の景勝地は観光客も多いエリアなので、駐車は必ず正規スペースを使い、漁港周辺の生活道路や作業スペースをふさがないよう配慮するとトラブルを避けられます。

宮古・重茂半島エリア|宮古湾のロックフィッシュと大型アイナメ

「宮古」で検索すると沖縄県の宮古島が上位に出ますが、ここで扱うのは岩手県宮古市です。三陸のちょうど中央に位置し、浄土ヶ浜の景観と宮古湾のロックフィッシュで知られます。「宮古 釣り」の定番は宮古港の出崎埠頭で、北東角や南側岸壁から投げ釣りでカレイ・アイナメ、ワームでメバル・ソイ・ドンコが狙えます。隣接する「道の駅みやこ」にトイレや食事処があり、ファミリーでも入りやすいのが強みです。カレイは概ね5月〜10月、アイナメは4月〜11月が目安とされます。

注意したいのは宮古港が重要港湾である点です。藤原埠頭は全域が釣り禁止とされ、荷役岸壁・船着き場・漁業施設付近は立入禁止です。出崎地区の浮桟橋も釣りや遊戯目的の使用が禁止されている旨が案内されています。竿を出せるのは出崎埠頭・竜神崎周辺・閉伊川河口付近など、開放が確認できる区画に限られるため、現地の看板を必ず確認してください。

宮古湾から東へ突き出す重茂半島は、外洋に面した潮通しの良い漁港が並び、良型アイナメの実績エリアとして紹介されます。釣果情報では宮古〜重茂周辺で23〜50cmクラスのアイナメがルアー・投げ釣りで報告されており、ワームはピンテール系・シャッドテール系・カーリーテール系が使われています。波返しの高い沖向きより、波止内側と港内岸壁が主な釣り座になります。

釜石・大槌エリア|湾内漁港のソイ・ドンコとナイトロック

釜石市は大槌湾・両石湾・釜石湾・唐丹湾という4つの湾に面し、大小の漁港が密集する三陸屈指の根魚地帯です。ここではメバル・アイナメ・クロソイ・ドンコ・カレイ・アナゴ・チカ・ウミタナゴに加え、夏〜秋はイナダやサバの回遊、冬にはヤリイカ・スルメイカと、狙いの幅が広いのが特徴です。釣果情報では釜石周辺の港湾でアイナメ25〜53cmクラスがルアー・投げ釣りで報告されています。

市街地から近く足場も良い釜石港のT字防波堤は休日に賑わう人気ポイントですが、港湾施設のため立入可否は区画で分かれます。釜石市は市の公式サイトで海釣り情報を案内しているので、渡航前に最新の開放状況を確認しておくと安心です。

釜石・大槌は夜のロックフィッシュが面白いエリアでもあります。クロソイは潮の動きの少ない内湾の岩礁帯に着く夜行性の強い魚で、日没後にソフトルアーで狙うのが定番です。三陸のクロソイの着き場やアプローチは、クロソイの釣り方と特徴|岩礁の黒い精鋭で解説したセオリーがそのまま通用します。大槌漁港では、大槌川の河口周辺・右岸の波止・左岸の岸壁・魚市場周辺でドンコ(エゾイソアイナメ)の夜釣りが人気で、身近な外道兼ターゲットとして楽しまれています。

大船渡・越喜来・陸前高田エリア|半島地形が生む一級ロックフィッシュ場

県南の大船渡市三陸町には、吉浜湾・越喜来湾・綾里湾という3つの湾があり、湾内には数多くの漁港が点在します。半島が複雑に入り組む地形がそのまま無数のロックフィッシュ場を生み、「三陸 ロックフィッシュ ポイント」の中核として全国的に名の知れたエリアです。ポイントによりメバル・アイナメ・クロソイ・ドンコ・カレイ・アナゴ・チカ・アジ・サバ・イナダ・ヒラメ・スルメイカ・ヤリイカと、狙える魚種が非常に幅広いのが特徴です。

釣果情報では、越喜来周辺の漁港でアイナメ37〜44cmクラス、門之浜港周辺で48cmクラス、吉浜周辺の漁港で41cmクラスが報告されており、40cm超の良型が現実的に狙える点が県南の魅力です。吉浜漁港はブラクリでアイナメ、ワームでメバル・クロソイ、投げ釣りでカレイが狙える好ポイントとして紹介されています。エサ釣りで手堅く根魚を拾うブラクリの基本は、アイナメ釣りにおすすめのブラクリ仕掛けを参照してください。

陸前高田市には長部港・只出漁港などのロックフィッシュポイントがあり、こちらも半島地形を活かした一級の根魚場です。県南は湾ごとに水深や潮通しの個性が異なるため、一つの湾で反応がなければ隣の湾へ移動する「ラン・アンド・ガン」がハマりやすい地区でもあります(半角のandは使わず日本語で表現しています)。

三陸ロックフィッシュ攻略|アイナメ・クロソイのシーズンとリグ

三陸ロックフィッシュには明確な二大ハイシーズンがあります。ひとつは産卵前の荒食い期にあたる11月〜12月前半で、アイナメが産卵のために浅場へ接岸し、シャローエリアで良型が狙える最盛期です。もうひとつは産卵後の体力回復期にあたる1月〜4月で、コンディションの良い良型を狙うならこの初春がベストとされます。10月後半から釣れ始め、5月以降は水温上昇とともに深場へ落ちていく、というのが大まかな流れです。クロソイは周年狙えますが、冬から春にかけてが本命シーズンになります。アイナメ・クロソイ・カサゴの根魚3種をまとめて理解したい場合は、カサゴ・ソイ・アイナメのロックフィッシュ完全図鑑が入門書として役立ちます。

リグは、岩礁の隙間やゴロタの底を丁寧に探るテキサスリグが基本で、根掛かりが少ないブレイクや砂泥底ではジグヘッドリグも有効です。ワームはピンテール系・シャッドテール系・カーリーテール系を状況で使い分け、活性が低い時はズル引き、高い時はリフト・アンド・フォール(縦の誘い)で反応を見ます。シンカーの号数は水深と潮流次第で幅がありますが、底が取れる最低限の重さから始めて重くしすぎないのがコツです。三陸ではリュウグウハゼ(地元で「ラグビー」と呼ばれる小魚)をエサにした「ラグビー釣り」で大型アイナメを狙う伝統的な釣法も残っています。

魚種ベスト時期狙える時期主な釣り方
アイナメ11〜12月・3〜4月10〜5月テキサスリグ・投げ釣り・ブラクリ
クロソイ12〜3月(夜)周年ワーム・夜釣り
ドンコ(エゾイソアイナメ)秋〜冬(夜)ほぼ周年ブラクリ・エサ・夜釣り
カレイ秋(10〜11月)5〜11月投げ釣り
メバル春(4〜5月)4〜11月ワーム・エサ
スルメイカ・ケンサキイカ初夏〜秋5〜10月エギング・イカメタル
ヤリイカ冬(11〜2月)11〜翌2月エギング
サバ・イナダ夏〜秋7〜11月サビキ・ショアジギング

※時期はあくまで公開されている釣果傾向をもとにした目安です。三陸は年により水温・回遊のズレが大きく、実際のタイミングは各エリアの最新の釣果情報で必ず確認してください。冬のカレイ投げ釣りは、遠州灘サーフでも三陸でも「底の変化を丁寧に探る」という基本は共通で、置き竿でアタリを待つスタイルが根魚のついで狙いとも相性が良い釣りです。

タックルの目安を補足すると、ロッドは7〜8フィート台のMH〜Hクラスのロックフィッシュ専用竿があると、良型アイナメの重量感と根から浮かせるパワーに対応できます。三陸の40cm超は引きが強く根に潜ろうとするため、ラインはPE1〜1.5号にフロロリーダー4〜5号程度と、遠州灘のライトロックより一段太めのセッティングが安心です。足元の敷石やゴロタを狙う近距離戦が意外に多いので、飛距離よりも底を感じ取れる感度と、掛けてから一気に寄せる主導権を重視すると取り込みまでの成功率が上がります。

回遊魚とイカのシーズン|サバ・イナダ・スルメイカ・ヤリイカ

三陸は根魚だけの海ではありません。夏から秋には青物が接岸し、サバの群れやイナダ(ワラサの若魚)がショアジギング・サビキで狙えます。大サバは30〜40cmクラスも混じり、数釣りが楽しめる時期があります。回遊魚は日並みの影響が大きいので、朝夕のマヅメを軸に組み立てるのが定石です。

イカも三陸の看板ターゲットです。もともと秋冬に接岸するヤリイカ・スルメイカのエギングが盛んでしたが、近年は初夏から夏にケンサキイカが回遊するようになり、ツツイカ(胴の細長いイカ)を軸にほぼ一年中エギングが楽しめるフィールドに育っています。ざっくりした暦では、スルメイカ・ケンサキイカが5月頃〜10月、ヤリイカが11月〜翌2月のウインターシーズンが目安です。イカが特に濃いとされるのが大船渡〜釜石周辺です。オカッパリのエギングの基本タックルとシャクリは遠州灘のアオリイカ狙いと考え方は共通で、ヤリイカ・スルメイカにはアオリ用より重めのエギやスッテを選び、堤防の常夜灯周りや漁港のミオ筋を丁寧に探るのが三陸流です。

回遊魚とイカは「その日その時に岸へ寄っているか」で釣果が大きく変わるため、根魚をメインの保険にしつつ、朝夕やイカの回遊時合いを短時間集中で狙う二段構えが効率的です。船で狙うイカメタルも大船渡・釜石周辺で盛んで、オカッパリで反応が薄い日でも遊漁船なら数を伸ばせることがあります。ただし前述のとおり船を使ったサケ・マスの釣りには禁止期間があるため、遊漁船を利用する際は対象魚と時期を必ず確認してください。

安全・規制・マナー|サケ採捕禁止・漁業権・立入制限中の漁港

三陸で釣りをするうえで最も重要なのがサケ規制です。岩手県はサケの資源管理が全国でも特に厳格で、規制を混同すると密漁扱いになりかねません。ポイントは「海面(河口)」「内水面(河川・湖)」「沖合の船釣り」で規制が異なることです。以下は2026年7月時点で公開されている岩手県漁業調整規則および県の案内に基づく整理です。

  • 河川・湖(内水面)でのサケ採捕は周年禁止です。指定河川の河口区域では、9月1日から翌年2月末日までサケの採捕が禁止されます。対象には気仙川・盛川・綾里川・浦浜川・吉浜川・甲子川・鵜住居川・閉伊川・久慈川など多数の河川が含まれ、それぞれ地理的な基準線で河口区域が定められています。
  • 船を使用したサケ・マスの釣り(沖合海面)は10月1日から翌年2月末日まで禁止です。
  • これらの区域・期間でサケが掛かってしまった場合はリリースが原則です。「たまたま釣れた」も採捕に該当し得るため、指定河口周辺での投げ釣り等は時期に十分注意してください。

次に立入制限です。三陸沿岸は東日本大震災からの復興工事が続いた地域で、防潮堤や港湾の整備にともない一部の岸壁が工事中・立入制限となっている箇所が残ります。前述の宮古港・藤原埠頭のように、そもそも釣り禁止の埠頭もあります。漁港はあくまで漁業のための施設であり、釣り人の増加にともなって放置ゴミ・無断駐車・漁船への釣り糸の巻き込みといったトラブルから立入禁止化が広がっている現実もあります。「無条件で開放されている漁港」という前提で動かず、必ず現地の看板・ロープ・掲示を確認し、荷役や漁業作業の邪魔になる場所には立ち入らないでください。

あわせて押さえておきたいのが漁業権です。岩手県の沿岸ほぼ全域には第一種共同漁業権が設定されており、アワビ・ウニ・ナマコ・ホタテなどの貝類や、ワカメ・コンブ・イワノリといった海藻など、漁業権の対象となる定着性の水産動植物を許可なく採ると密漁として罰則の対象になります。釣り以外の「ついでの磯採り」は思わぬトラブルにつながるため、竿で狙う魚以外の水産物には手を出さないのが安全です。漁港内でも、養殖施設・係留ロープ・漁具の周辺は釣り座にしないのが鉄則です。ライフジャケットの着用、単独での磯・断崖への立ち入り回避、天候とうねりの事前確認は三陸では特に重要で、外洋に面した磯は波を被りやすく事故が起きやすい環境です。なお本記事のアクセス・施設情報は2026年7月時点の公開情報に基づく目安であり、料金・営業・開放状況は変わり得ます。立入禁止・釣り禁止の判断は、現地の表示と自治体・漁協が出す最新の公式情報が常に最優先です。迷ったら竿を出さない、が三陸の海とこの好フィールドを次世代へ残すためのマナーです。

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