「油目」という魚はご存知で?
この漢字で知る人はあまり多くないと思います。
音にだせば、ロックフィッシュ狙いの人は「あぁ~!」といいそうな、あの魚です。
真の高級魚たる「油目」さん
ここで冒頭の答えをいうと、油目は「アイナメ」といいます。
釣り人にとっての知名度は高いでしょう。でも一般の認知度は低い。
その理由は、スーパーにはそう出回らず、市場から料理店への供給で終わってしまうから。
回らない寿司でも「今回はあるといいね…」くらい、食べようと考えても出会うことが難しい。……時期にもよるけど。
アイナメは冬が旬だけど地域でレアな魚
旬は産卵期である「冬季」とされている。
低水温を好むため、近年の水温上昇から生息地は結構北寄りに。東日本のリアスな地形のほうだと、隠れるところも多いから年中狙えるタイプ。
砂地が混じる岩礁帯に居やすく、大型はビール瓶以上の大きさにもなるので、サイズの形容詞にもなっています。
太平洋側だと釣れやすいのは、姿形が似ている「クジメ」のほう。
味は負けず劣らずだけど、ぷにぷに感はアイナメのほうが上な感じ。
「アイナメを食べたい!」を叶えるには
釣るなら「東北以北」に旅行するついでが手っ取り早いです。
それ以外の地域では、真冬に釣れたらラッキーくらいで、クジメでお茶を濁す程度。
「どこで食べれるの!?」と、ど~しても食べたい人もいるかもしれなから、忠告しておきます。
マジモンの高級レストランくらいでしか提供されないから、覚悟するんよ?
そう、各国首脳をもてなした「伊勢志摩サミット」の晩餐みたいにね。
「伊勢志摩サミット記念会席」で各国首脳と同じもてなしを
ちなみにこれ1人前で、ツインパワー1台買えるから。
高級ホテルだから、多少はね?
東北以北アングラーはアイナメ釣りで飯が食える?
アイナメはビール瓶サイズでも、キロいかない程度の重さです。
そのサイズなら、1匹でだいたい700円くらいですかね。重量単価だとわりと高いほうです。
マダイとキロ単価は似てますが、1匹で3kg~が普通ラインの魚だし、1匹の価値はアイナメのほうが高いですね(強引)。
東北以北に住むアングラーなら、日に3匹を釣り上げ、活け〆をしっかりして、高級料亭に専門で卸せば生活できるレベルになりそう。
アイナメは繁殖力が弱く、根に着く魚なので、すぐ釣りきられる事態になりそうですね。