理想「雨が降って釣り人が減るし魚の警戒心もガバるな!」
現実「全然降らなくて暑いんすけど……」
先手:浜松サーフ
予報では北東の風。いいうねりが来てるかと思い、シーバスを拾いに(形容)行こうと思い立つ。
本当は5時に起きるつもりだった。……今は7時過ぎ。まあ、ね?
現地に着いて見渡せば、ただの波高うねりは皆無。雨はポツポツ中途半端に落ちつつ、やるとなれば特に問題はない。
でも釣り人がほぼ居ないってことは……、あっ(察し)。
ボラすら跳ねない魚っ気noneの状況。そしてポインツに嫌な濁りが入っている。
一応あれやこれやと通して反応なし、周囲をジグでちくちくやっても反応なし。うん、これは射程内に居ない感じですねわかります。
……浜名湖に浸かるほうが無難とは思っていた。
でも今日は大潮だし、下げが重なるからなぁ(片付け)。
どうしようかなぁ……(国1ブーン)。
水綺麗だなぁ……(到着)。
──やるか!(ザブザブ)
後手:表浜名湖
水温は21度、浸かるのにはいい塩梅。子ハゼが「ワーワー」逃げまわるのをよそに、えっほえっほと進んで駆け上がり30m手前。
潮流に乗った多量のアオサが、「じゃあの」と過ぎ去っていく……。
どんなルアーを通しても、ここの顛末は見えている。
流速があるし、底でひっかかる要素は海藻くらいなので、まずは底を転がしてみることに。
何回か入れなおすと、不意に根がかったような感触に襲われた。「んー、こんなとこで?」、そう思っていたら……、ズズズと動いていく謎の物体X。
引っ張ると微妙に持ち上がるが、明らかにエイ(魚)じゃないし、これはいけない物に掛かった予感。
流れに乗ってズズズィーとドラグが出され、このまま進むと、通りすがりの船か橋脚にラインをワンパンされかねない。
トレブルフックなので曲がってくれないかと、ロッドとラインを真っ直ぐにして耐える。が、リーダー結合部がスッポ抜けるという初の事態。
流木の感触じゃなかったなぁ(根掛かりソムリエ感)。
──FGで結び直し、気をとりなおして再開。
(ベイトの意味で)魚っ気は十分。アオサっ気は山盛り。小魚は上にいないし、中層下を狙うべきかな。
中間を探り終えて無反応。今度は上層で動かしつつ、誘い出してみようと画策する。
すると、潮流が本筋とぶつかる箇所で「ゴッ…ズン」ときた。
魚の力より、潮の流れで魚が流れている感じがする。常に水面に出ている感じで、暴れないし飛び出さない。
流れに反しているから浮くのは当然か?不意に見えた銀色の細い体は、浜名湖トップウォーターキラーのあいつか!
60cmくらいのダツ、引かないとやっぱスレているものです。地味に浜名湖のルアーではじめて釣ったのもコイツである。
だいたい狙いどころは絞れてきた。
潮がぶつかるところでルアー落とすと、たまに「ゴン」と来る。けど乗らない。
小鯖は多いと聞いているし、ルアーを小さくすると(8cm前後)あたってきやすいので、それかもしれない。
ウトウトしていると肩パーンされる座禅めいた釣り。たまに「ゴン」と目を覚まされ、時が過ぎ……
13時過ぎの潮止まりにメタルジグを投げようと思っていた。他の釣り客である”泳がせ”のボートが結構いるわりに、アオサ以外あげてないので察した。
もともと上げ潮に”いい流れ”が来る場所だし、ダツくんが遊んでくれただけでもよしとしましょう。
浜名湖も草が生えて、そして流れる季節になったんだなぁと実感する。
これが外洋に出て行くと考えたら……うっ、頭が。
ちなみにラインが切れた原因である物体Xの正体ですが……
再び同じ条件に遭遇したところ、今度は草モリモリで抜けてきたから、おそらく毬藻のように固まった海藻だと思います。
あんなのアンカーにかかったら面倒だろうな。