「憶測でベイトを語るのなら、釣ってしまえばいい」
”シュレーディンガーのベイト”状態を打破するために、浜での投げ釣りを久しぶりにやろうと、キスとイシモチを狙ってみる。
雨に好かれるメン
島田辺りから雨が降りはじめ、藤枝-焼津にたどり着いた頃には小雨が降っていた。
地形条件からして降りやすい場所なので仕方ない。だが、やる場所は道路も乾いている。
東寄りの風が海面を波立たせ、見た目は釣れそう。シンペン2投目で「ゴッゴン」と反応はあったものの、”反応”の時点で小型なのは明白。
蚊が耳元で囁いてきて、足はいつのまにか刺されていたり、”虫々”している。
雨が降ると思っていたので、”虫よけ”が入っているタックルボックスを車に置いてきたのが敗因。
その後は風も止んでベタ凪ぎになり、水草を回収しつつ、いい感じで魚の気配がなく、無理ゲー感が漂ってくる。
霧雨が降ってきたし、他の場所も見て回ろうと2時間くらいで撤退。焼津港をぐるーっと周っている時に、雨が「サー」と降ってきた。
幸か不幸か、止めるタイミングとしては最高だったようだ。
ルアーロッドで投釣りをしてみる
”石津”か”吉田”、夜明けはどちらでやるか……。迷った末、投げ釣りをしたことがない石津を選ぶ。
釣り人も少ないし、望み薄パティーンだろう。でもそれは「ルアーの話」だけで、エサには関係がない。──と思いたい。
一通りジグを投げてみて無反応。よし、エサ釣りに切り替えよう。
スナップに天秤をつけて、ジグはオモリ。簡易的な投げ釣り仕掛けで挑戦。
底がほぼ砂地であるとわかっていた。底をずるずる引くと、実は石が点々としていることがわかる。
──探るより、”待つ”ほうが得策だろう。でも竿立てを忘れたからなぁ。
1時間くらいやってみたけれど、エサを取られる気配すらないので、吉田に行ってみる。
ニゴニゴの浜
「大井川の泥濁りが入っているだろう」、それはわかっていたこと。
でも実際は、泥濁りというか”粘土色”である。これは曇天の影響もあるだろう。打ち上がっているゴミ状況から察するに、海中の状況も芳しくなさそう。
これには魚もたまらず逃げているでしょう。
先と同様の探りパターンからはじめる。
エサをかじられはする。でもアタリとして手元にくるほどじゃあない。海底には”草”が多く残っており、サビくのに邪魔でしょうがない。
……ゴミが邪魔すぎてエサが見えないか、魚が範囲内に少ないのどちらかだろう。
ちまちまエサを取られる時点で、グーフーだろうけど。
うぅん、希望がない。