三重県鈴鹿市の白子港(しろこ)と千代崎港(ちよざき)は、伊勢湾西岸を代表するファミリー向けの二大堤防釣り場です。結論を先に言うと、白子港は安全柵と救命浮き輪を備えた釣り桟橋が開放されていて初心者・子連れでも入りやすく、千代崎港は駐車場から近い外側堤防と河口内側の堤防が釣り座になります。ただし千代崎の海水浴場から延びる灯台付きの白堤防は立入禁止です。この記事では、公開されている釣果情報と釣具店・自治体の情報をもとに、どこで何が狙えるか、そして「入ってよい場所」と「入ってはいけない場所」の線引きを、2026年7月時点の公開情報として整理します。浜松からは東名・伊勢湾岸・東名阪ルートで地図上の距離約144km、車でおよそ1時間半の日帰り圏です。
白子港・千代崎港はどんな釣り場か|伊勢湾西岸・鈴鹿の二大堤防とアクセス
白子港と千代崎港は、いずれも鈴鹿市の伊勢湾側にある漁港で、直線距離で数km、車で10分ほどしか離れていません。近鉄名古屋線の白子駅を挟んで南北に位置し、白子港は港内の釣り桟橋を中心にサビキやちょい投げが楽しめる整備型、千代崎港は堤防釣りと隣接するサーフ(砂浜)の投げ釣り・ルアーを組み合わせられるのが特徴です。どちらも遠浅の砂地が広がる伊勢湾奥の地形で、キス・ハゼ・マゴチといった砂地の魚が狙いやすい共通点があります。
浜松からのアクセスは、東名高速で豊田JCTへ向かい、伊勢湾岸自動車道から四日市JCT経由で東名阪自動車道に入り、鈴鹿ICまたは亀山方面で下りるのが一般的なルートです。カーナビ各社の経路検索では距離約144km・所要1時間半前後が目安として案内されます(渋滞時はこの限りではありません)。日帰りで朝マヅメに間に合わせたい場合は、浜松を夜明け前に出れば十分に狙えます。以下はいずれも2026年7月時点で確認できる公開情報にもとづく整理で、現地の掲示や漁協・自治体の最新情報が常に優先されます。
白子港と千代崎港の使い分け
ファミリーで柵のある足場を優先したいなら白子港の釣り桟橋、キスやマゴチをサーフから本格的に狙いたいなら千代崎港とサーフ、という使い分けが分かりやすい目安です。両方を一日で回るプランも、距離が近いので現実的です。午前は白子港の桟橋でサビキ、日が高くなったら千代崎サーフに移動してキスの投げ釣り、という組み立ても地形上は無理がありません。
狙える魚と時期カレンダー|アジ・サバ・キス・ハゼ・クロダイ・セイゴ・カレイ
白子港・千代崎港エリアで狙える主な魚種と、公開されている釣果傾向から見たおおよその好機を表にまとめました。伊勢湾奥の遠浅サーフと河口が絡む地形なので、砂地の魚(キス・マゴチ・ハゼ)と、河口の汽水を好む魚(クロダイ・セイゴ)の両方が楽しめます。月ごとの◎・○はあくまで公開情報から見た傾向で、その年の水温や潮回りで前後します。
| 魚種 | 主な釣り方 | 春(3-5月) | 夏(6-8月) | 秋(9-11月) | 冬(12-2月) |
|---|---|---|---|---|---|
| アジ | サビキ | ○ | ◎ | ◎ | △ |
| サバ・イワシ | サビキ | ○ | ◎ | ◎ | △ |
| キス(シロギス) | 投げ・ちょい投げ | ○ | ◎ | ○ | △ |
| ハゼ | ちょい投げ・のべ竿 | △ | ◎ | ◎ | △ |
| マゴチ | ルアー・泳がせ | ○ | ◎ | ○ | △ |
| クロダイ(チヌ) | ウキフカセ・落とし込み | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
| セイゴ・シーバス | ルアー・ぶっこみ | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
| カレイ | 投げ | ○ | △ | ○ | ◎ |
ざっくり言えば、夏はキス・ハゼ・マゴチ・サビキの数釣り、春と秋はクロダイ・シーバス、冬は投げのカレイ狙い、という季節の主役交代になります。サビキで足元のアジ・サバ・イワシを釣りたい入門者は初夏から秋、キスをじっくり狙いたい人は6月から8月がとくに動きやすい時期です。キスの群れは1匹釣れた筋に投げ続けると数が伸びやすいので、シロギスの探り方の基本はシロギスの釣り方と特徴|浜松・静岡サーフで夏に楽しむ投げ釣りの定番もあわせて読むと組み立てやすくなります。
白子港のポイント別攻略|柵付き釣り桟橋・緑地前・河口周り
白子港の主役は、港内に整備された釣り桟橋です。公開されている釣り場情報や2025〜2026年の釣具店の現地調査によると、この桟橋には周囲を囲む柵が設けられ、救命用の浮き輪も備え付けられていて、見通しのよい長い足場が確保されています。柵があるため小さな子ども連れでも比較的安心して竿を出せるのが、このエリア最大の魅力です。とはいえ柵の有無に関わらず、ライフジャケットの着用は全員必須と考えてください。
釣り桟橋|サビキとちょい投げの一等地
桟橋の足元では、サビキ釣りでアジ・サバ・イワシ・サッパといった回遊魚が狙えます。初夏から秋にかけて群れが入ると、家族連れでも数が伸ばしやすい定番のスタイルです。足元をちょい投げで探ればハゼも顔を出し、公開されている釣果では夏場に二桁の数釣りが期待できる時期があるとされています。整備された足場なので仕掛けの投入やタモ入れがしやすく、初めての一本にも向いています。サビキの仕掛けや釣り方の基礎はサビキ釣り完全ガイド|浜名湖・舞阪港でアジ・サバ・イワシを数釣りする方法で押さえておくと、現地で迷いません。
緑地前・河口周り|キス・シーバス・根魚
桟橋以外にも、港に隣接する緑地の前や河口が絡むエリアが釣り座になります。河口周りは汽水の影響でシーバス(セイゴ)やクロダイが差してくるポイントで、ルアーやぶっこみ、ウキ釣りで狙えます。公開されている過去釣果ではシーバスの大型(70cm級)の記録も見られます。港外に広がる白子サーフ側に回れば、投げ釣りでキス、ルアーでマゴチが本命になります。マゴチは夏場が実績シーズンで、公開情報では30〜50cm級が中心、まれに60cm前後の大型も報告されています。ルアーでのマゴチ攻略の考え方はマゴチ(真鯒)完全図鑑2026|遠州灘サーフの「夏の伏兵」生態・ジグヘッドワーム・ルアーでの釣り方・刺身レシピまでが参考になります。
千代崎港のポイント攻略と立入禁止区域|白堤防(灯台堤防)には入らない
千代崎港でまず押さえるべきは、立入禁止区域の線引きです。複数の釣り場情報サイトと釣具店ページで一致して確認されているのは、「千代崎海水浴場から延びる灯台のある堤防(通称・白堤防)は立入禁止」という点です。この白堤防は港のなかで一番外側にあり、潮通しがよく最も魅力的とされるポイントですが、安全上の理由から進入できません。この記事は、あくまで「入ってよい側」を釣り座として案内する構成です。白堤防には入らないでください。
釣りができるのは外側堤防と河口内側堤防
公開情報によると、実際に釣り座になるのは次の二つです。ひとつは白堤防ではない外側の堤防で、根元から先端まで竿が出せますが、外向きには消波ブロックが入っているため、内側に向かって釣るのが基本です。先端のテトラ上は足場が悪く、公開情報でも非推奨とされています。もうひとつが金沢川の河口に位置する内側の堤防で、消波ブロックがなく足場が安定しているため、足元を狙うサビキ釣りに向いています。汽水域なのでクロダイ(チヌ)やスズキも狙えます。狙える魚種としては、公開情報でカサゴ・クロダイ・サッパ・シーバス・シロギス・ハゼ・マゴチ・メバルが挙げられており、堤防でサビキ・ちょい投げ・穴釣り(根魚)、隣接サーフで投げ・ルアーという組み合わせになります。
駐車場とトイレ
千代崎港には公開情報で約10台分とされる駐車スペースと、駐車場近くに男女別の水洗トイレ、自動販売機があるとされています。台数が限られるため、夏の休日など混雑時は満車になりやすい点に注意してください。海水浴シーズンは海水浴場側が非常に混み合い、遊泳者が入る海岸での釣行は危険なので、時期と場所の選び方が重要です。
千代崎サーフのキス・マゴチ投げ釣り攻略
千代崎港から白子港側にかけては、公開情報で約3kmに及ぶとされる遠浅の砂地サーフが広がっています。ここが投げ釣りとサーフルアーの本場です。シロギスは、公開されている釣果傾向では6月上旬ごろから北上の群れが入り始め、夏にかけて本格化します。エサはイシゴカイ(ジャリメ)やアオイソメが定番で、天秤仕掛けを遠投して広く探るのがセオリー。1匹掛かった距離・方向を覚え、同じ筋に投げ返すことで数が伸びます。
マゴチは、公開情報でボトムを意識したルアーセレクトが中心となり、メタルジグやワームの出番が多くなります。地元の釣果報告では45cm級のマゴチが上がった例もあり、地形変化(払い出しやカケアガリ)を探すのが釣果の鍵とされています。フラットフィッシュはヒラメも混じることがあるため、砂地の底をゆっくりトレースするルアー操作が有効です。投げ釣り主体で足を運ぶなら、キスの盛期は夏、カレイ狙いなら冬という季節の切り替えを頭に入れておくと計画が立てやすくなります。冬のカレイ投げ釣りの戦略は冬のカレイ投げ釣り完全攻略|浜松・静岡サーフのシーズン別戦略の考え方が近い地形で応用できます。
釣り方別ガイド|サビキ・ちょい投げ・ウキ釣り
サビキ釣り(アジ・サバ・イワシ・サッパ)
白子港の釣り桟橋や千代崎港の内側堤防で、もっとも手軽なのがサビキです。足元にコマセ(アミエビ)を効かせ、回遊してきた小魚を数珠つなぎに掛けます。アジは表層より下、サバ・イワシは上層に多いので、アジを選んで釣りたいときはカゴを重くして素早く仕掛けを沈めるのがコツです。ファミリーなら、柵のある白子港の桟橋が第一候補になります。アミエビはチューブタイプや常温保存パックを使うと手が汚れにくく、子ども連れでも扱いやすくなります。
ちょい投げ(キス・ハゼ)
軽い天秤と2〜3本針のちょい投げ仕掛けで、砂地のキスやハゼを狙います。遠投しなくても足元から数十m先で釣れることが多く、コンパクトロッドでも十分楽しめます。ハゼは河口周りや港内の砂泥底、キスはサーフや港外の砂地が狙い目です。ハゼの数釣りの時合いやポイント選びは夏〜秋(6〜10月)の浜名湖・天竜川ハゼ釣り完全攻略2026の考え方がそのまま応用できます。
ウキ釣り・ルアー(クロダイ・シーバス・根魚)
河口の汽水が絡む千代崎港や白子港河口周りでは、ウキフカセや落とし込みでクロダイ、ルアーやぶっこみでシーバスが狙えます。堤防の際やテトラの隙間を探る穴釣りではカサゴ・メバルといった根魚も面白い対象です。ただしテトラ上は足場が悪いので、無理な移動は避けてください。なお、ウキフカセなど「まき餌(コマセ)」を使う釣りには三重県の規制が関わるため、次の章を必ず確認してください。
安全・規制・マナー|三重県のまき餌ルールと立入禁止の線引き
この釣り場を安全かつ気持ちよく使うために、規制とマナーを整理します。まず大前提として、立入禁止・釣り禁止の判断は、現地の表示と自治体・漁協の最新公式情報が常に最優先です。本記事の内容は2026年7月時点で確認できる公開情報にもとづく整理であり、規制や設備は予告なく変わります。現地の掲示に従ってください。
千代崎の白堤防は立入禁止
繰り返しになりますが、千代崎海水浴場から延びる灯台のある白堤防は立入禁止です。釣りができるのは、白堤防ではない外側堤防(内向きに釣る)と、金沢川河口の内側堤防です。白子港は釣り桟橋を含め、2025〜2026年も柵付きで開放されていることが釣具店の現地調査等で確認されていますが、こちらも現地の掲示が優先です。
三重県のまき餌(コマセ)規制
三重県では、三重海区漁業調整委員会が「遊漁のまき餌釣り等に関する委員会指示」を出しており、これは年度ごとに更新される制度です。執筆時点で有効な現行版は、有効期間が令和7年(2025年)9月1日から令和8年(2026年)8月31日までのものです。要点は次のとおりです。区画漁業権漁場(藻類養殖漁場を除く)内では、遊漁のまき餌釣り等が原則禁止(漁業権者が認めた区域を除く)。共同漁業権漁場では、別表に掲げられた特定の漁場で、まき餌釣りやあみ(コマセ)を使ったまき餌釣り等が制限・禁止されます。伊勢市・鳥羽市地先や志摩市英虞湾などが別表の対象例として挙げられています。サビキやフカセでコマセを使う予定がある場合は、必ず三重県の最新の委員会指示(現行期間版)と現地の掲示を確認し、養殖場や漁業権漁場の近くでのまき餌は避けてください。年度が替わると期間・内容が更新されるため、次シーズン以降は必ず最新版を参照してください。
漁港での基本マナーと安全
白子港・千代崎港はいずれも現役の漁港です。船の出入りや漁業者の作業の邪魔にならない位置に釣り座を構え、係船ロープ・スロープ・岸壁の作業スペースには立ち入らないこと。ゴミ(とくに切れた仕掛けやライン)は必ず持ち帰り、コマセで汚した足場は海水で洗い流します。ライフジャケットは子どもも大人も必須で、夜釣りや単独釣行ではとくに転落に注意してください。海水浴シーズンの海水浴場・遊泳エリアでの釣りは危険なので行わないでください。駐車は指定スペース以外に停めず、近隣の生活道路や私有地をふさがないよう配慮しましょう。
駐車場・トイレ・釣具店とアクセス(東名阪ルート)
設備とアクセスを、2026年7月時点の公開情報として整理します。白子港は釣り桟橋のすぐ近くに駐車スペースがあり、駐車場付近に多目的トイレが備わっているとされています。近隣にはコンビニ(ローソン鈴鹿白子四丁目店が約1kmとされる)や、釣具店のフィッシング遊鈴鹿店(約1.5kmとされる)があり、エサや仕掛けの現地調達がしやすい環境です。千代崎港は前述のとおり駐車スペース(約10台とされる)・水洗トイレ・自動販売機があり、こちらの最寄り釣具店としてはイシグロフレスポ鈴鹿店などが案内されています。いずれの店舗・施設も、営業時間や在庫は変わるため、遠征前に各店の公式情報で確認してください。
浜松からのドライブルートは、東名高速→伊勢湾岸自動車道(豊田JCT経由)→東名阪自動車道(四日市JCT経由)→鈴鹿ICが基本線です。経路検索各社の案内では地図上の距離が約144km、所要が1時間半前後とされます(時間帯や渋滞で前後します)。白子港・千代崎港とも近鉄名古屋線の白子駅から車で数分の距離にあり、公共交通機関を使う場合は白子駅がハブになります。日帰り遠征の場合、朝マヅメを狙うなら夜明け前に浜松を出発すれば余裕を持って現地入りできます。渋滞を避けたい休日は、早出と早めの撤収を心がけると快適です。エサは現地の釣具店で調達できますが、朝一番から釣り座を確保したい場合は、開店時間を待つより前日夜や道中で仕掛けをそろえておくと効率的です。氷や飲み物、日除け対策も伊勢湾の夏場は必須になります。
最後にもう一度だけ。白子港は柵付きの釣り桟橋で入りやすく、千代崎港は外側堤防と河口内側堤防が釣り座、白堤防(灯台堤防)は立入禁止——この線引きさえ守れば、鈴鹿の伊勢湾サーフと堤防は、浜松からの日帰りでも十分に楽しめるフィールドです。狙う魚と時期を決めて、安全第一で竿を出してください。



