広島・岡山の釣りスポット完全ガイド|瀬戸内海・呉・鞆の浦のおすすめ釣り場と狙い魚・シーズン情報

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広島・岡山の釣りスポット完全ガイド|瀬戸内海・呉・鞆の浦のおすすめ釣り場と狙い魚・シーズン情報

広島県・岡山県は、日本が誇る内海「瀬戸内海」に面した釣りの聖地だ。無数の島々が生み出す複雑な地形、黒潮と日本海の水が混ざり合う独特の海流、そして栄養分豊富な陸水が注ぐ干潟と藻場——この3つの要素が重なって、信じられないほどの魚種と魚影の濃さを実現している。

たとえば広島湾では真冬でもアイナメ・カサゴが乗っ込み、春先には大型カレイが砂地に集結する。呉市周辺の複雑な岩礁では、チヌ(クロダイ)が年中姿を見せ、夏になればタチウオやアジが爆釣の夜を演出する。鞆の浦は「潮待ちの港」として歴史に刻まれた景勝地で、今もなお良型メバルやコウイカの宝庫だ。岡山・笠岡に広がる干拓地の外側には遠浅の砂地が続き、投げ釣りのシロギスが春から晩秋まで楽しめる。

この記事では、広島・岡山の主要釣りスポットを地形・魚種・シーズン・釣り方まで徹底的に解説する。初めて瀬戸内に来る人が「この記事だけ読めば釣りに行ける」状態を目指した。ぜひ参考にして、豊かな瀬戸内の恵みを存分に味わってほしい。

Contents

①スポット基本情報まとめ表

主要釣りスポットのアクセス・設備情報を一覧にまとめた。現地入り前に必ず確認しよう。

スポット名所在地最寄りIC/駅駐車場トイレ主な魚種難易度
宇品港(広島南区)広島市南区宇品海岸広島高速4号線・宇品ICから約5分無料・50台以上ありアジ・サバ・タチウオ・チヌ初心者向け
廿日市市・大野浦港廿日市市大野山陽道・廿日市ICから約15分無料・30台ありチヌ・メバル・カレイ・アジ初~中級
呉市・休山防波堤周辺呉市警固屋山陽道・東広島呉道路・呉ICから約10分路肩駐車(数台)なし(コンビニ利用)チヌ・アイナメ・カサゴ・メバル中級者向け
呉市・倉橋島・鹿老渡呉市倉橋町鹿老渡呉ICから国道487号経由・約50分漁港内・10台程度あり(漁協前)チヌ・マダイ・メバル・アオリイカ中~上級
竹原市・忠海港竹原市忠海町山陽道・河内ICから約20分有料・500円/日ありアジ・サバ・チヌ・タコ初心者向け
福山市・鞆の浦港福山市鞆町山陽道・福山東ICから約20分有料・400円/日あり(観光駐車場内)メバル・コウイカ・チヌ・カサゴ初~中級
岡山市・玉野・渋川海岸玉野市渋川瀬戸中央道・児島ICから約25分無料・100台以上あり(海水浴場管理棟)シロギス・カレイ・マゴチ・ヒラメ初心者向け
笠岡市・笠岡港・千本港笠岡市笠岡山陽道・笠岡ICから約15分無料・20台ありチヌ・シロギス・アジ・カレイ初心者向け

②瀬戸内海の地形・海洋環境と釣りへの影響

「潮流の海」が生み出す豊かな生態系

瀬戸内海は長さ約450km、幅は最狭部で2kmほどの内海だ。太平洋(紀伊水道・豊後水道)から流入する潮と、日本海側からの流れが複雑に絡み合い、「瀬戸」と呼ばれる狭い水道で潮流が劇的に加速する。備後灘から燧灘(ひうちなだ)にかけての広島・岡山沖は、最大で5〜6ノット(時速約10km)を超える激しい潮が流れ、これが豊富な酸素を海中に供給する。

潮が速い海域では、プランクトンが常に撹拌されてベイトフィッシュが集まりやすい。カタクチイワシやスズメダイなどのベイトを追って、青物(サワラ・ハマチ・サゴシ)や大型のスズキが回遊する。また、潮流が当たる岩礁の陰はチヌやメバルの絶好の居場所となる。釣りをするうえで「今の潮はどちらから流れているか」を意識することが、瀬戸内攻略の第一歩だ。

島影と内湾が生む穏やかな釣り場

広島湾は南側を能美島・倉橋島が囲む天然の防波堤の役割を果たし、北岸の広島市内側は比較的穏やかな内湾環境となっている。水深は湾奥が5〜10m、島の沖合いでは20〜30mに達する場所もある。湾内の底質は主に泥と砂の混合で、栄養豊富な河川水(太田川・芦田川ほか)が流れ込む影響でアサリやカキが自生し、それを餌とするキビレ・クロダイが年中生息する。

呉市周辺の海岸線はリアス式地形で、岩礁帯と砂地が複雑に入り組んでいる。岩礁地帯の深場にはマダイが産卵期(春・秋)に近づき、根魚(カサゴ・アイナメ・キジハタ)が一年中根付いている。倉橋島から蒲刈半島にかけての島嶼部は水深が一気に深くなるため、深場釣り(タイラバ・テンヤ)の好フィールドでもある。

岡山・笠岡の遠浅干潟と砂地

岡山県南部から笠岡にかけての海岸線は、干潟と干拓地が広がる遠浅の地形が特徴だ。渋川海岸は砂浜が続き、投げ釣りのシロギスが春〜秋に絶好釣となる。水深は岸から50mで2〜3m程度しかなく、遠投すれば5〜8mの砂泥底が広がる。砂地の中に点在する岩礁や海藻帯にマゴチ・ヒラメが潜み、夏の好機を狙う上級者も多い。

満潮時と干潮時の水位差(潮位差)が大きいのも瀬戸内の特徴で、広島・岡山では大潮の時に3m以上の潮位差が生じることもある。干潮時に干出する岩場は、磯釣りや潮だまりでのカニ・イシダコ取りのポイントにもなる。釣り計画を立てる際は必ず潮汐表を確認し、満潮の前後2時間(上げ潮・下げ潮の潮が動く時間帯)に釣り座を確保するのが成功の鍵だ。

③魚種別年間釣果カレンダー

瀬戸内海(広島・岡山エリア)における主要魚種の釣れやすさを月別に整理した。◎=最盛期、○=釣れる、△=ピーク外・難しい、×=ほぼ釣れない

魚種1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
チヌ(クロダイ)
アジ
メバル
カレイ××××
シロギス×××
タチウオ×××××
アオリイカ××
マダイ
カサゴ・アイナメ
サワラ・ハマチ(青物)××××
コウイカ・タコ××××
マゴチ・ヒラメ××××

④場所別詳細ポイント解説

【広島湾エリア】宇品港・元宇品・仁保沖堤防

広島市の南に位置する宇品港は、県内でも随一のアクセスのよさを誇る都市型海釣りスポットだ。フェリーターミナル周辺の外堤防では、春〜秋にかけてアジのサビキ釣りが楽しめる。特に5〜6月の夕マズメ〜夜にかけて、20〜25cmクラスの良型アジが群れで回遊し、初心者でもコンスタントに釣果を上げられる。コマセはブロック型のアミエビをカゴに詰め、水深4〜6mのタナを丁寧に探るのがポイントだ。

仁保沖堤防(別名・仁保島)は渡船でのみアクセスできる沖堤防で、岸から離れているぶん魚影が濃い。チヌのフカセ釣りは春の乗っ込み期(4〜5月)に特に好調で、50cmを超える良型も珍しくない。夏〜秋はタチウオのウキ釣りやルアー釣りが盛んで、ドラゴンサイズ(指4本以上)の個体も上がる。渡船は仁保の船着き場から朝5時〜7時台が多く、予約が必要な場合が多いので事前に確認しておこう。

元宇品(宇品島)の磯場は、市内からわずか10分でアクセスできる貴重な磯釣りポイントだ。ヒシの磯・大石の鼻など複数の釣り座があり、秋〜冬にかけてメバル・カサゴが好調。磯の足場は比較的安定しているが、満潮時に波が当たる場所もあるため、長靴やライフジャケットは必携だ。

【廿日市・宮島口エリア】大野浦港・広島西部の磯

廿日市市大野浦港は、山陽本線「大野浦駅」から徒歩10分でアクセスできるため、車なしでも来られる数少ないスポットの一つだ。港内の内堤防では常夜灯があり、夜釣りのメバルやアジが楽しめる。特に12〜3月の冬季メバリングでは25cmを超える良型が釣れることもある。軽量ジグヘッド(0.8〜1.5g)にワームをセットして常夜灯周辺の明暗を丁寧に探るのが定石だ。

宮島口から大野町にかけての海岸線には、干潮時に露出するシモリ(岩礁)が点在する。この地形がチヌのフカセ釣りには最適で、満潮前後2時間が勝負。撒き餌には生オキアミをベースにチヌパワー(集魚剤)を配合し、仕掛けは0号ウキに1Bのガン玉、ハリスは1.5〜1.75号で底近くを流すと反応がよい。冬でも水温が12℃以上あれば良型チヌが顔を出す。

【呉市エリア】警固屋・音戸の瀬戸・倉橋島

音戸の瀬戸は本土と倉橋島の間に走る狭水道で、潮流が非常に速い。この激しい潮流が豊富なベイトを呼び込み、マダイ・青物の一級ポイントとなっている。音戸大橋の橋脚周辺は潮の当て方次第で大型チヌが出るが、潮が速すぎるため仕掛けの流し方が難しい。慣れた釣り人なら潮止まりの前後30分に集中して攻め、大型を狙う。

倉橋島・鹿老渡漁港は、島の南端に位置する小さな漁港だ。外堤防の先端は水深8〜12mあり、アオリイカのエギングで有名なポイント。秋(9〜11月)は1〜2kgクラスのアオリイカが接岸し、エギ3号〜3.5号でランガンしながら探ると釣果が安定する。春(4〜5月)の産卵期には親イカ(2〜3kg超)が沖の藻場に集まるが、抱卵個体はリリースするマナーを守りたい。

呉市・音戸町の川尻港周辺は、キジハタ(アコウ)の釣り場として知られる。水深10〜15mの岩礁帯をワーム(3インチのシュリンプ系)のボトムリフト&フォールで探ると、30〜40cmクラスの良型キジハタが反応する。6〜9月の夏場が最もサイズが出やすく、夕マズメから夜にかけての時間帯が狙い目だ。

【竹原・大崎上島エリア】忠海港・木江

竹原市・忠海港は「うさぎ島(大久野島)」へのフェリー乗り場として観光客にも知られるが、釣り場としても優秀だ。港の東堤防では春〜秋にかけてアジ・サバのサビキ釣りが盛んで、ファミリー層にも人気が高い。特に夜釣りのアジは25〜30cmクラスの良型が多く、電気ウキを使ったアジングスタイルも通用する。港内の水深は3〜6mで根掛かりが少ないため、ちょい投げのシロギスも楽しめる。

大崎上島・木江地区は、島ならではの豊かな自然が残る釣りポイントだ。島の北側にある木江の防波堤は足場がよく、冬のメバル・春のカレイが定評ある。島へはフェリー(三原・竹原から就航)でアクセスでき、日帰り釣行も可能。島を一周すると磯や砂地など多様な地形があり、1日で複数の魚種を狙える贅沢なフィールドだ。

【福山市・鞆の浦エリア】鞆港・走島・仙酔島

鞆の浦は「日本で最も美しい港の一つ」として名高い景勝地だが、釣りのポイントとしても一流だ。江戸時代に「潮待ちの港」として栄えた歴史が示すように、ここは潮の集まる場所。潮通しがよく、メバル・カサゴ・コウイカが常に豊富に生息している。

鞆港の内港・外港の境目にある常夜灯付き護岸が夜釣りの定番スポットで、冬〜春の夜は25cm前後のメバルが連発する。仕掛けは電気ウキ仕掛けに青虫(アオイソメ)か、ルアーなら0.5〜1gの軽量ジグヘッドにアジング用の細身ワームを合わせる。潮が動き始めた瞬間に一気に口を使うため、潮汐表と睨みながら集中しよう。

走島(はしりじま)へは鞆港から渡船で15分。島の周囲は岩礁と砂地が複雑に交わり、磯釣りのチヌ・グレ(メジナ)が狙えるほか、秋のサゴシ(サワラの若魚)ショアジギングも人気だ。仙酔島は鞆港から渡船5分で渡れ、北面の磯ではウキ釣りのチヌが春に好調となる。観光も兼ねた釣行に最適なエリアだ。

【岡山・玉野エリア】渋川海岸・深山公園・宇野港

渋川海岸は岡山県唯一の「砂浜海水浴場」でもあり、夏季(7〜8月)は遊泳者が多いため釣りは控えめにする必要がある。しかしそれ以外のシーズンは、シロギス・マゴチの投げ釣りフィールドとして県内随一の実力を持つ。特に5〜6月と9〜10月は20cm超のシロギスが面白いように釣れ、長時間の入れ食いも経験できる。

渋川海岸での投げ釣りは、30〜40号の錘に2本針仕掛け(キスの胴付き)を使い、沖の砂底まで届ける。餌は塩イソメ(細めのアオイソメを塩で締めたもの)が最も実績がある。朝のマズメ〜午前10時と、夕方16時〜日没後1時間が活性が高い傾向だ。

宇野港は玉野市の中心部にある港で、アジのサビキ釣りとチヌ・キビレのフカセ釣りが人気。港内の堤防は足場がよく、ファミリー釣行にも向く。深山公園(王子ヶ岳)の麓に広がる磯場は、岡山市内からのアクセスもよく、カサゴやメバルのルアー釣りができる。潮通しがよい場所ではハマチが回ることもあるため、ライトショアジギングロッドも一本持参しておきたい。

【笠岡エリア】笠岡港・千本港・神島外浦

笠岡市は日本最大規模の干拓地が広がるエリアで、干拓地の外縁部に広がる干潟・砂地が釣りの宝庫だ。笠岡港の外堤防では春のカレイ(マコガレイ・イシガレイ)が投げ釣りで狙え、3〜4月に30cm超が頻繁に上がる。ちょい投げ仕掛け(10〜15号錘)でも足元から20mほど投げれば十分釣れるため、初心者にも取り組みやすい。

千本港(笠岡市千本)は笠岡諸島への玄関口として機能する漁港で、港内のコーナー部にはチヌ・キビレが常に着いている。フカセ釣りはもちろん、コンクリート護岸の際(キワ)をチニングのルアーで探るとビッグヒットを呼ぶことも。夕マズメにバイブレーション(8〜12g)をスローリトリーブで護岸沿いに通すと、50cmオーバーのチヌが飛び出す。

神島外浦(こうのしまそとうら)は笠岡諸島の神島から外洋に面した地形で、秋のアオリイカ・サゴシが狙える上級者向けポイント。島へは渡船でのアクセスとなるため事前に渡船業者(笠岡市内の複数の渡船店)に確認しよう。水深が急に深くなる崖下の潮目がポイントで、秋の北風が吹き始める10月以降にサゴシの回遊が増える。

⑤釣り方・タックル詳細ガイド

チヌ(クロダイ)フカセ釣り

瀬戸内のチヌ釣りの王道はフカセ釣りだ。タックルはフカセ専用の磯竿1〜1.5号(5.3m)に、LBDリール(レバーブレーキ付き)2500番を合わせる。道糸は視認性の高い1〜1.5号のフロートライン、ウキは0〜B号の感度重視タイプを選ぶ。ハリスは1.5〜1.75号フロロカーボン、鈎はチヌ針3〜4号。

配合餌は生オキアミ3kgに市販の集魚剤(チヌパワーや爆寄せチヌなど)を1〜2袋混ぜる。瀬戸内の場合、潮が速いため少し重みのある(粘りのある)配合にすると撒き餌が沖まで届く。仕掛けは「ノーガン(ガン玉なし)」から始め、潮の速さに応じて2B〜3Bのガン玉を追加。底スレスレを流すのが基本で、潮の下流に仕掛けを送り込んでいくイメージ。

アジ・サバ サビキ釣り

サビキ釣りはスーパーで売っているセット(2〜3m竿+スピニングリール)で十分。コマセカゴは下カゴ式の6〜8号を選び、アミエビをたっぷり詰める。針は1〜2号のスキンサビキか、ピンク系のハゲ皮サビキ。群れの位置(タナ)が最重要で、底から上に探りながら魚が食うタナを見つけたらその深さを固定して連続ヒットを狙う。

宇品港・忠海港・笠岡港のような常夜灯のある漁港では夕マズメから夜が圧倒的に釣れる。電気ウキ仕掛けにオキアミを餌にした「ウキサビキ」も効果的で、遠投できる分群れを広範囲に探れる。

メバリング(メバルのルアー釣り)

タックルはUL(ウルトラライト)〜Lパワーの専用メバリングロッド6〜7ft、リールは2000番スピニング(ハイギア推奨)、ラインはPE0.3号にフロロリーダー0.8号2m。ジグヘッドは0.5〜1.5gにアジング用ワーム(2〜2.5インチ)を合わせる。

常夜灯の明暗境界をスローリトリーブで流すのが基本。瀬戸内のメバルは水温が10℃以下まで下がっても岩礁・岸壁の際に居着いているため、真冬でも狙える。潮が動き始めると一斉にスイッチが入るため、潮汐表でタイミングを読むことが重要だ。

シロギス投げ釣り

砂浜・遠浅の釣りに最適なのが投げ釣りだ。専用の投げ竿4.2m(30号対応)にドラグ付きの投げリール(QD3000〜4000番)を使い、テンビン仕掛け(キス2本針、針5〜7号)をセット。餌はアオイソメを3〜4cmにちぎって鈎に通し刺しにする。

渋川・笠岡の砂浜では遠投(50〜80m)して底をゆっくり引いてくるのが基本。「コツン」とした小さなアタリでアワせると、シロギスのプルプルとした引きが楽しめる。潮の引き始め〜干潮1時間前が最も魚が浅場に差してくる時間帯だ。

ルアー(ショアジギング・エギング)

青物(サワラ・ハマチ)を狙うショアジギングは、Mパワーのシーバスロッドまたはライトショアジギング専用ロッド(9〜10ft)に3000〜4000番スピニングリール(PE1〜1.5号)を組む。メタルジグは20〜40gの定番(マービー・ジグパラなど)を揃え、高速リトリーブ&ワンピッチジャークで青物を誘う。朝マズメ直前〜日の出1時間が勝負時間。

アオリイカのエギングは3〜3.5号のエギをDART〜激しくシャクり、フォールで抱かせる。秋(9〜11月)は倉橋島・鞆の浦・走島の沖側が特に好調。水温が18〜22℃の時期が最もイカの活性が高い。

⑥季節別攻略一覧表

季節主な対象魚おすすめスポット釣り方タックル・仕掛け釣行ポイント
春(3〜5月)チヌ(乗っ込み)・カレイ・メバル・マダイ・コウイカ宇品港・大野浦・笠岡港・鞆の浦フカセ釣り・投げ釣り・エギング磯竿1〜1.5号、投げ竿30号、エギ2.5〜3号水温上昇のタイミングに合わせ、満潮前後が最もアクティブ
夏(6〜8月)アジ・タチウオ・シロギス・マゴチ・キジハタ忠海港・宇品港・渋川海岸・川尻港サビキ釣り・ウキ釣り・投げ釣り・ボトムルアーサビキ仕掛け、電気ウキ、錘30号、ワーム3インチ日中は高水温で食いが落ちるため、朝マズメ・夜釣りに集中
秋(9〜11月)アジ・タチウオ・チヌ・アオリイカ・サワラ・ハマチ仁保沖堤防・倉橋島・鞆の浦・走島・神島外浦ウキ釣り・フカセ・エギング・ショアジギング電気ウキ・エギ3〜3.5号・メタルジグ30〜40g水温低下とともに魚が浅場に差してくる絶好シーズン。青物は朝一番
冬(12〜2月)メバル・カサゴ・アイナメ・カレイ(越冬)大野浦・宇品・警固屋・竹原メバリング・穴釣り・投げ釣りULロッド・ジグヘッド0.5〜1g・ブラクリ3〜5号水温10℃以下でも岩礁帯の根魚は動く。夜の常夜灯周りが高実績

⑦初心者へのアドバイス

現地入りから釣り開始までのステップ

初めて瀬戸内に釣りに来る人は、まず「潮汐表の確認」から始めよう。瀬戸内は潮の干満差が大きいため、満潮前後2時間(いわゆる「上げ潮・下げ潮」)が最も魚の活性が高い。潮汐はスマホアプリ「潮汐 – 釣り人のための潮見表」や「釣りナビくん」で無料確認できる。釣り開始2時間前には現場に着いて釣り座を確保しよう。

駐車場は漁港や公共駐車場を必ず利用する。路上駐車や漁業関係者の作業の妨げになる場所への駐車は厳禁だ。特に漁港での釣りは地元漁師の生活の場であることを常に念頭に置き、漁具や船に触れない・漁師さんが仕事を始めたら邪魔にならない場所に移動するなど、礼儀正しい行動を心がけよう。

持参すべき道具・準備リスト

  • ライフジャケット(PFD):堤防・磯での着用を強く推奨。落水時に命を守る最重要装備
  • 滑り止め靴(フィッシングシューズ):苔むした岩場や濡れた堤防での滑り防止
  • クーラーボックス:釣った魚の鮮度を保つため必須。氷は現地のコンビニまたは釣具店で購入
  • 日焼け止め・帽子・防寒着:瀬戸内の夏は照り返しが強く、冬は海風が冷たい
  • ゴミ袋:コマセ・仕掛け・餌の残りは必ず持ち帰る。釣り場を守るマナーの基本
  • 潮汐アプリ:スマホに事前にダウンロードし、オフラインでも確認できるようにしておく
  • 現地の釣り具店連絡先:現場での仕掛け・餌の補充と、リアルタイム釣果情報収集に活用

安全情報・注意事項

瀬戸内海は比較的波が穏やかだが、台風や強い季節風(特に冬の北西風)が吹くと急に海況が悪化することがある。気象庁の海洋気象予報(wind.windy.com、SCW Weatherなど)を釣行前日から確認しよう。波高1.5m以上・風速10m/s以上の予報が出ている場合は釣行を中止するのが安全策だ。

磯や堤防の先端部は、波や潮が急変しやすい危険ゾーンだ。特に一人での釣行時は深入りを避け、「もし落ちたら」を常に想定した立ち位置で釣りをすること。夜釣りは足元が見えにくいため、ヘッドライト(フロント・サブの2本)を持参し、仲間と一緒に行動することを強くすすめる。

釣り禁止・立入禁止区域は年々増加している。港の係留区域や工業施設周辺は立入禁止のケースが多い。現地の看板や柵を無視した釣りは軽犯罪法違反になりうるので、必ず確認してから入釣しよう。

⑧周辺情報(釣具店・食事・観光)

主要釣具店

  • フィッシングマックス 広島西店(広島市西区):幅広い仕掛けと生き餌を取り揃える。宇品や廿日市方面釣行前の補充に便利
  • キャスティング 広島府中店(安芸郡府中町):ルアー系の品揃えが豊富で、ショアジギング・エギング用品が充実
  • 黒鯛工房 呉ショップ(呉市内):チヌ釣り専門用品と地元情報が豊富。呉エリアの釣行前に立ち寄りたい
  • つりぐのヤマト 竹原店(竹原市):忠海港・大崎上島方面の地元情報が頼れる。アジ・カレイ用の仕掛けが豊富
  • かめや釣具 岡山店(岡山市):渋川・笠岡方面釣行前の品揃え。投げ釣り・チヌ用仕掛けが充実
  • フィッシングエイト 笠岡店(笠岡市):笠岡港近くで生き餌・仕掛けの補充に最適

食事処・観光スポット

  • 鞆の浦(福山市):日本遺産に認定された歴史的港町。釣り後に古民家カフェや鯛料理の食事処へ。保命酒(薬草酒)の試飲もおすすめ
  • 竹原市・たけはら憩の森温泉:釣り後の疲れを癒やす日帰り温泉。竹原市内の「竹鶴政孝」生誕地ゆかりのNHK朝ドラ聖地でもある
  • 宮島(廿日市市):世界遺産・厳島神社への玄関口。宮島口から宮島内の穴子飯・牡蠣料理は必食
  • 渋川海岸周辺(玉野市):王子ヶ岳のハイキングと組み合わせ可能。周辺の海鮮直売所でマダイ・カレイが格安で手に入る
  • 大久野島(竹原市・忠海沖):うさぎの楽園として知られる無人島。忠海港からフェリー15分。釣り後に立ち寄るファミリーが多い

⑨FAQ・よくある質問

Q1. 瀬戸内海で年中釣りできる魚は何ですか?

チヌ(クロダイ)・カサゴ・メバルは年間を通じて狙える魚だ。特にカサゴは水温が低い冬でも岩礁帯の穴に潜んでいるため、ブラクリ仕掛けの穴釣りで真冬でも釣果が得られる。チヌも厳冬期の1〜2月はやや釣りにくいが、水温が10℃を超えていれば口を使う個体がいる。

Q2. 広島・岡山でファミリー釣りに最適な場所はどこですか?

宇品港(広島市)・忠海港(竹原市)・笠岡港・渋川海岸(玉野市)が特におすすめだ。いずれも足場がよく、トイレと駐車場が整備されていて、初心者や子供連れでも安全に釣りができる。宇品港と忠海港は夏〜秋のアジのサビキ釣りが鉄板で、子供でも手軽に釣果を上げられる。

Q3. 瀬戸内でチヌを釣るなら何月がベストですか?

「乗っ込み」と呼ばれる産卵前の荒食い期(4〜5月)が最大のチャンス。水温が14〜18℃に上昇する4月中旬〜5月下旬に大型チヌが浅場に集結し、フカセ釣りで50cm超の良型も狙える。秋(9〜10月)も「落ちチヌ」として活性が上がるため、年2回の黄金期を押さえておこう。

Q4. 鞆の浦でエギングはできますか?

できる。鞆の浦港の外側(防波堤の外洋面)でアオリイカのエギングが楽しめる。秋(9〜11月)の水温が20℃前後の時期に1〜2kgクラスが接岸する。また春(4〜5月)の夜には産卵のために来た大型の親イカも狙えるが、卵を抱いた個体はリリースするのがマナーだ。

Q5. 渡船なしで釣りできるおすすめスポットは?

宇品港・大野浦港・忠海港・笠岡港・渋川海岸はすべて陸続きでアクセスできる。この中でも忠海港と笠岡港は比較的空いていて魚影も濃く、初心者が安心して楽しめる環境だ。呉の音戸大橋のたもとからも徒歩でアクセスできる釣り場があり、渡船不要で多様な魚種が狙える。

まとめ:広島・岡山の釣りを楽しむために

広島・岡山の瀬戸内エリアは、四季を通じて多様な釣りが楽しめる日本有数のフィールドだ。春のチヌ・カレイから夏のアジ・タチウオ・シロギス、秋の青物・アオリイカ、冬のメバル・カサゴまで、狙える魚種の豊富さは国内でも屈指と言える。

初めて訪れる人には、まず「宇品港でのアジのサビキ釣り(夏〜秋)」か「笠岡港でのカレイの投げ釣り(春)」をおすすめしたい。どちらも足場がよく設備が整っており、釣果も安定している。腕が上がったら、呉の倉橋島でのフカセ釣りや鞆の浦でのメバリングに挑戦してほしい。

瀬戸内の魚は豊かな潮流に育まれた良質な個体が多く、食味も抜群だ。釣った魚を持ち帰る際は適切に血抜き・神経締めを行い、氷の入ったクーラーボックスで保管すれば、食卓でも最高のご馳走になる。ルールとマナーを守り、豊かな瀬戸内の自然を次世代に引き継いでいこう。

【初心者へのまとめアクション】
春の初釣行なら → 笠岡港のカレイ投げ釣り(3〜4月)
夏のファミリー釣行なら → 忠海港のアジサビキ(7〜9月夕方〜夜)
秋の大物狙いなら → 倉橋島鹿老渡のアオリイカエギング(10〜11月)
冬のナイトフィッシングなら → 鞆の浦のメバリング(12〜3月夜)

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