海外釣り旅行ブームの背景――コロナ後の爆発的復活とアジア圏の台頭

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2023〜2025年にかけて、日本人釣り師の間で「海外釣り旅行」が空前のブームを迎えています。コロナ禍(2020〜2022年)で完全停止していた海外渡航が解禁されると、リベンジ需要と「国内では味わえない大物への憧れ」が重なり、釣り専門ツアーの予約が急増しました。2024年には複数の大手釣り専門旅行社が「予約数がコロナ前の150%を超えた」と報告しており、2025年は更なる拡大傾向にあります。

特に注目されているのはアジア圏の台頭です。タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナムなどの東南アジア各国は、航空便の便数増加・格安LCCの就航・入国手続きの簡略化が進み、「週末〜3泊4日の短期釣り旅行」が現実的になってきました。東京・大阪からバンコク・クアラルンプールへの直行便は4〜6時間程度で、国内の遠征釣りと大差ない移動時間です。

海外釣り旅行が人気を集める最大の理由は「国内では絶対に釣れないサイズ・種類の大物が狙えること」です。日本近海でGT(ジャイアントトレバリー・ロウニンアジ)を50kg以上釣るのは極めて困難ですが、マレーシアのランカウイや東南アジアの離島では、そのような大物が現実的なターゲットになります。

タイの釣り事情――バンコク近郊から南部の楽園まで

タイは東南アジアの中で最も日本人釣り師に人気の国のひとつです。首都バンコクから日帰りで行けるフィッシングポイントが充実しており、英語対応のガイドも多いため、釣り初心者でも安心して参加できます。

バンコク近郊のルアー釣り(アマゾン湖・管理釣り場)

バンコク郊外には「バンプラー」「アマゾン湖(Pilot 111)」などの有名な管理釣り場・フィッシングパークが点在しています。これらの施設では、世界中から移入された大型魚が放流されており、アラパイマ(世界最大の淡水魚・全長2m超)、パーカーホ(タイガーフィッシュ)、バラマンディ、ライギョ(シャム・スネークヘッド)などを狙うことができます。

1日の釣り料金は1000〜3000バーツ(約4000〜12000円)程度で、ガイド付きパッケージも充実しています。釣り具のレンタルも可能なため、「ロッドを持って行かずにタイに行く」釣り師も少なくありません。バンコク市内から車で30〜60分のアクセスで、観光と組み合わせた釣り旅行にも最適です。

カオラックのオフショアフィッシング

タイ南部・アンダマン海に面したカオラック(Khao Lak)は、オフショアジギング・タイラバ釣りのメッカとして知られています。アンダマン海はインド洋につながる豊かな漁場で、GT(ジャイアントトレバリー)・キハダマグロ・カツオ・シイラ・サワラなどが狙えます。日本人向けの釣りチャーター会社も複数あり、日本語対応のガイドも在籍しています。

カオラックへのアクセスはプーケット国際空港から車で約2時間、またはタイ南部のスラートターニー空港経由でも行けます。釣りシーズンは10月〜5月(アンダマン海の乾季)が最適で、モンスーン期(6〜9月)は波が高く出船できない日が多くなります。半日チャーターで約3000〜6000バーツ(1.2〜2.4万円)が目安です。

釣り場ターゲット魚種最適シーズン1日費用目安
バンコク近郊(管理釣り場)アラパイマ・バラマンディ・パーカーホ通年4,000〜12,000円
カオラック(アンダマン海)GT・キハダマグロ・カツオ10〜5月12,000〜24,000円
サムイ島・タオ島周辺シイラ・サワラ・根魚3〜9月8,000〜15,000円

マレーシアのGT・ロウニンアジ釣り――コタキナバルとランカウイの魅力

マレーシアは海外釣り旅行の中でも特にGT(ジャイアントトレバリー、ロウニンアジ)釣りの聖地として知られています。コタキナバル(ボルネオ島)とランカウイ(マレー半島北西部)は、日本人GTアングラーの憧れの地で、年間を通じて多くの釣り師が訪れています。

コタキナバル(ボルネオ島)のGTポイント

マレーシア・サバ州の州都コタキナバルは、ボルネオ島に位置し、周辺の離島(ガヤ島・マヌカン島・スルー諸島)が一級のGTポイントです。スルー諸島(Sulu Archipelago)方面は大型GTの宝庫で、20〜50kgクラスのロウニンアジが多数生息しています。日本からコタキナバルへはクアラルンプール経由でトータル7〜9時間程度です。

コタキナバル発の釣りチャーターは1日5〜8万円程度(船代・ガイド込み)で、複数人でシェアすれば1人2〜3万円に収まります。日本人のガイドまたは日本語対応現地ガイドが在籍する会社もあり、タックルレンタルも充実しています。釣ったGTはリリースが基本ですが、食べることを希望する場合は現地ガイドに相談しましょう。

ランカウイ島のGTとマングローブ釣り

マレー半島北西部のタイ国境近くに位置するランカウイ島(Langkawi)は、UNESCO世界ジオパークにも認定された美しい島です。釣りの面では、沖合のドロップオフエリアでのGTフィッシング、マングローブ林を舞台にしたバラマンディ・スナッパー釣りが有名です。

特にランカウイのマングローブ釣りは独特の魅力があり、緑の密林の中をボートで進みながら、バラマンディ(メコン鮭とも呼ばれる大型スズキ科)をトップウォータールアーで狙うスタイルが人気です。水面を割って飛び出すバラマンディのバイトは迫力満点で、初めて体験する人はその興奮に虜になります。ランカウイはクアラルンプール経由でアクセスでき、国内線乗り継ぎ含めて日本から10〜12時間程度です。

オーストラリアの大物釣り――ケアンズのバラマンディとグレートバリアリーフのマグロ

オーストラリアは釣りの規制が整備されており、豊かな自然環境の中で世界クラスの大物を狙えることで知られています。特にケアンズ(クイーンズランド州北部)は、グレートバリアリーフへの入口として、日本人観光客にも馴染みの深い都市です。

ケアンズのバラマンディ釣り

バラマンディ(Barramundi)はオーストラリアで最も人気の高いゲームフィッシュのひとつで、クイーンズランド州北部・ノーザンテリトリー・西オーストラリア州の河川・河口・沿岸部に広く分布しています。全長1m・体重30kgを超える大型個体も珍しくなく、ルアーへの反応が良い「釣りやすい大型魚」として初心者にも人気です。

ケアンズ近郊ではタリー川・バロン川・ディンツリー川(ジョンストン川)などの河川・マングローブ域がバラマンディの好ポイントです。地元ガイドが運営するフィッシングチャーターに参加すれば、半日〜1日で複数匹を釣るチャンスがあります。費用は半日で1人15,000〜25,000円、1日で20,000〜40,000円程度です。

グレートバリアリーフのマグロ・カジキ釣り

ケアンズ沖のコーラルシーは、世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフを擁する豊かな漁場です。10〜12月には巨大なブラックマーリン(クロカワカジキ)のシーズンが到来し、世界中からビッグゲームフィッシャーマンが集まります。100〜500kgクラスのモンスターカジキが狙える場所として、ケアンズの「ライズニング・リーフ」「コーデル・ブルー」などのポイントは世界的に有名です。

マグロ(キハダマグロ・ミナミマグロ)釣りは年間を通じて楽しめ、ジギング・トローリング・キャスティングと様々なスタイルで挑戦できます。大型船チャーターの費用は1日10万円以上(複数人でシェア)となりますが、世界レベルの大物を狙える体験としては決して高くありません。

国・地域主なターゲットベストシーズン日本からの飛行時間
タイ・バンコクアラパイマ・バラマンディ(管理釣り場)通年約6時間
タイ・カオラックGT・キハダマグロ・カツオ10〜5月約7時間
マレーシア・コタキナバルGT(ロウニンアジ)・スナッパー3〜11月約7時間
マレーシア・ランカウイバラマンディ・GT・マングローブ釣り通年(乾季推奨)約8時間
オーストラリア・ケアンズバラマンディ・カジキ・キハダ10〜12月(カジキ)約8時間

海外釣り旅行の準備――ビザ・保険・ロッドの輸送

海外釣り旅行を成功させるには、事前準備が非常に重要です。特に初めて海外で釣りをする場合は、現地の規制・マナー・安全対策について十分に調べておく必要があります。

ビザと入国要件

日本のパスポートは世界最強クラスのパスポートのひとつで、タイ(30日間ビザ免除)・マレーシア(30日間ビザ免除)・オーストラリア(ETA電子ビザ:事前申請・数時間で取得可)は比較的入国しやすい国です。ただし、オーストラリアは釣り具の持ち込みに厳格な生物検疫規制があります。フライ(毛針)やワームなどの生体材料を使ったルアーは持ち込み禁止になる場合があるため、税関申告を必ず行いましょう。

タイ・マレーシアでは現地での釣りライセンスが不要な場合がほとんどですが(管理釣り場を除く)、オーストラリアは州によって淡水魚・海水魚の釣りライセンスが必要な場合があります。クイーンズランド州ではオンラインで取得できるフィッシングライセンス(年間約4,000円)が必要なエリアがあります。

海外旅行保険と医療体制

海外釣り旅行では、オフショアでの転落・熱中症・クラゲ・毒魚によるケガなどのリスクがあるため、必ず海外旅行保険に加入してください。クレジットカード付帯保険のみでは補償が不十分なケースが多く、「ジェイアイ傷害火災保険(旧東京海上)」「損害保険ジャパン」「AIG損保」などの専用保険への加入を強くおすすめします。保険料は1週間で5,000〜15,000円程度です。

ロッドの国際輸送

釣りロッドの持ち運びは海外釣り旅行の最大の悩みのひとつです。主な方法は以下の3つです。

  • スーツケース内収納:振出式(テレスコピック)ロッドまたはパックロッドを選べばスーツケースに収納可能。7ピース以上のパックロッドなら機内持ち込みも可能。
  • ロッドケース(航空機預け荷物):ハードロッドケース(PVC管・専用ケース)に入れてチェックイン荷物として預ける。受託手荷物の長さ制限(通常250cm以内)に注意。
  • 現地レンタル・チャーターボート備品:ハイエンドタックルを揃えているチャーター会社も多く、ロッドを持って行かずに現地で借りる方法が最もシンプル。

ロッドを国際宅急便(FedEx・DHLなど)で先送りする方法もありますが、関税・税関手続きが複雑なため、初回は持参または現地レンタルを推奨します。

海外釣り専門ツアー会社の比較

海外釣り旅行を手配するには、専門のフィッシングトラベル会社を利用するのが最も確実です。個人手配と比較して、現地ガイドの確保・船の予約・ホテルの選定・移動手段の手配がワンストップで行えるのが最大のメリットです。

主要フィッシングトラベル会社の比較

  • フィッシングトラベル株式会社:国内最大級の釣り専門旅行会社。タイ・マレーシア・モルディブ・パプアニューギニアなど多数のツアーを催行。専任コーディネーターが日本語で対応。1人5〜15万円のツアーが中心。
  • リバーシー(Rivershee):東南アジア中心のフィッシングチャーター手配会社。タイのPilot111(アマゾン湖)・マレーシア・インドネシアに強い。個人手配感覚でカスタマイズ可能。
  • ポパイ釣具(海外釣りツアー事業部):釣具店主催のツアー。ガイドが釣具店スタッフのため、タックルアドバイスが充実。グアム・サイパン・南の島系に強い。
  • 有限会社フィッシングネット:オーストラリア・ニュージーランド専門のフィッシングツアー。ケアンズバラマンディ・GBRマグロ釣りに特化。

初回の海外釣り旅行には専門ツアー会社の利用を強くおすすめします。2回目以降は個人手配でコストを抑えることができます。

海外で釣ったら食べられるのか――現地食事とキャッチ&リリース文化

海外で釣った魚を食べることは多くの国・地域で可能ですが、規制や習慣が日本とは異なるケースがあります。

タイ・マレーシアの管理釣り場では、「キャッチ&リリース専用」と「食べる用(有料)」の2種類のルールがある施設が多く、釣った魚を持ち帰りたい場合は追加料金がかかることがあります。オープンウォーター(海・河川)での釣りでは、地元の漁師文化の影響もあり、釣った魚を食べることは一般的です。ただし、一部の保護区や国立公園内では魚の持ち出しが禁止されているため、現地ガイドに必ず確認してください。

オーストラリアでは魚種・サイズ・数量に関する厳格なレギュレーションがあり、クイーンズランド州では「バラマンディのキープサイズは58cm以上、1日1人3匹まで」などのルールが設定されています。これらを守ることは釣り人としてのマナーであり、現地の法律でもあります。違反した場合は高額の罰金が科せられます。

日本に帰国する際に魚を持ち帰ることは、生の魚・未加工品は植物検疫・動物検疫の対象となるため、基本的には難しいです。現地で食べるか、真空パックに加工して持ち帰る(要申告)のが現実的です。

海外釣り旅行に関するよくある質問(FAQ)

Q: 釣り初心者でも海外釣り旅行に参加できますか?

A: はい、十分に参加できます。特に管理釣り場(タイのアマゾン湖など)やガイド付きチャーター(マレーシア・オーストラリア)は、初心者向けのプログラムが充実しています。ガイドが現地タックルのレンタル・操作説明・キャスティング指導まで行ってくれるため、釣り具を持参しなくても問題ありません。むしろ「初めての大型魚体験」として海外ツアーを選ぶ初心者も多く、ガイドのサポートがあるぶん国内で自己流で挑戦するより釣果が出やすいこともあります。

Q: 海外釣り旅行の費用はどれくらいかかりますか?

A: 3泊4日のタイ・バンコク釣り旅行(管理釣り場)なら、航空券2〜4万円・ホテル3泊1.5〜3万円・釣り1〜2日3〜6万円で合計8〜15万円程度が目安です。マレーシア・コタキナバルでのGT釣り(5泊6日)は航空券4〜6万円・ホテル5泊3〜5万円・船チャーター2日8〜15万円で合計15〜30万円程度です。オーストラリア・ケアンズの大物釣りは最も費用がかかり、1週間で30〜50万円以上の予算が必要です。

Q: 海外に釣り竿(ロッド)を持っていく際の注意点は何ですか?

A: 最大の注意点は「航空会社の手荷物規定」です。ロッドは通常チェックイン荷物として預けますが、長さ制限(多くの航空会社で預け荷物最大辺250cm)があります。ロッドケースはPVC管(塩ビパイプ)で自作するかハードケースを使用し、「FRAGILE(割れ物注意)」ステッカーを貼ることをおすすめします。パックロッドやテレスコピックロッドにすることで機内持ち込みが可能になり、荷物破損のリスクを大幅に下げられます。また、オーストラリアは生物検疫が厳しいため、ワーム・フライ・木製ルアーなどは税関申告が必要です。

Q: 海外で使用するタックル(釣り具)は現地で買えますか?

A: タイ・マレーシアの主要都市では「シマノ」「ダイワ」「メジャークラフト」などの日本ブランドのタックルが正規店・並行輸入店で購入できます。ただし日本国内より割高な場合が多く、品揃えも限定的です。バンコクの「MBKショッピングセンター」「センタルワールド」周辺には釣具店が集まっており、消耗品(フック・ライン・ルアー)の調達は問題ありません。オーストラリアは「BCF(Boating Camping Fishing)」「BCF」「Anaconda」など大型アウトドア店で一通りの釣り具が揃います。事前に渡航先のオンライン釣具店(Lazada・Shopee)で調べておくと安心です。

Q: マレーシアやタイで釣ったGTはリリースが必須ですか?

A: 一般的に、チャーターボートでのGT釣りはキャッチ&リリースが推奨されており、ほとんどのガイドはリリースを前提としています。GTは成長が遅く資源管理が重要な魚種であるため、リリースが紳士協定となっています。ただし、現地の漁業規制に違反しない範囲で食べることを希望する場合は、ガイドに事前に相談すれば対応してくれることもあります。GTは食べても非常に美味しい魚で、現地でカルパッチョやグリルにして食べるのも贅沢な体験です。

Q: 釣り旅行に最も適した保険はどれですか?

A: オフショア釣り(沖合での船釣り)専用のリスクをカバーする保険として、「ジェイアイ傷害火災保険のたびほ」「損害保険ジャパンのSOMPO海外旅行保険」が総合的に優れています。補償内容のポイントは、傷害死亡・後遺障害(5000万円以上)・治療・救援費用(1000万円以上)・個人賠償責任(2億円以上)が含まれていることです。クレジットカード付帯保険は補償上限が低く、沖合でのボート事故・ヘリ搬送などに対応できない場合があるため、専用保険への加入を強くおすすめします。

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