マダイとは?
マダイ(真鯛)は日本料理で最も格式の高い魚。「めでたい(鯛)」の語呂合わせから慶事に欠かせない縁起魚であり、その美しい朱色の体と上品な白身の旨味で、「魚の王様」として古来より愛されてきました。遠州灘・御前崎沖はタイラバ・ジギング・コマセ釣りでマダイが狙える一大フィールド。船から釣り上げたマダイを絶品料理に仕上げましょう。
マダイの下処理
- 活け締め・血抜き(釣り場で実施):釣り上げたらエラ下に包丁を入れて血管を切り、海水バケツで血抜き。鮮度が格段に変わる。
- 鱗取り:尾から頭方向へ。硬い鱗なので鱗取り器が必須。
- 内臓除去:腹を割いて内臓を取り除き、冷水で洗う。
- 三枚おろし:背骨に沿って上身・下身に。皮目を下にして皮引きで皮を取る。
レシピ① マダイの刺身(松皮作り)
マダイの皮直下には上質な脂があり、「松皮作り(皮付きのまま熱湯をかけて食べる)」が王道。
作り方:
- 三枚おろしのマダイの皮側に切れ目を数本入れる
- 皮側に熱湯(80〜90℃)をかけ、すぐに氷水で冷やす(「霜降り」)
- 水気を拭き取り、皮ごと薄切りに
- 大根のつまを添え、わさび醤油・土佐醤油・ポン酢で食べる
🍴 ポイント:皮と身の間の「旨み脂」が最高。熱湯で皮の臭みを取り、身の旨みを引き出すのがポイント。
レシピ② 鯛めし(炊き込みご飯)
マダイ料理の中で最も「贅沢な家庭料理」。鯛の旨みがご飯全体に染み渡る至極の一品。
材料(4人前):マダイ1尾(1〜1.5kg)、米2合、昆布10cm、醤油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ2、塩小さじ1/2
作り方:
- マダイを三枚おろしまたは切り身に。塩を振って10分おき、水気を拭く
- グリルでマダイに軽く焼き目をつける(香ばしさUP)
- 米を研いで炊飯器(または鍋)に入れ、昆布・醤油・みりん・酒・塩・水(通常より少し少なめ)を入れる
- マダイを上に乗せて炊飯スタート
- 炊きあがったらマダイの骨を取り除いて身をほぐし、全体を優しく混ぜる
- 三つ葉・木の芽・刻みネギを散らして完成
🍴 ポイント:マダイはしっかり焼き目をつけることで香ばしさと旨みが増す。炊き上がりにゴマ塩をかけると風味が引き立つ。
レシピ③ マダイのアクアパッツァ
イタリア料理の一種。マダイの旨みをトマトとハーブで引き出すオシャレな一品。
材料(2人前):マダイ切り身(またはカマ)2切れ、ミニトマト10個、アサリ150g、ニンニク2片、白ワイン100ml、オリーブオイル、塩コショウ、バジル・パセリ
作り方:
- マダイに塩コショウ。フライパンにオリーブオイルで皮目から中火で焼く(皮パリ)
- 裏返してニンニク・アサリ・ミニトマトを加え、白ワインを注いでフタをして蒸す
- アサリが開いたら完成。バジル・パセリを飾る
レシピ④ マダイの塩焼き
シンプルだからこそ素材の良さが光る定番。
内臓を取り除いたマダイ全体に塩を振り(ヒレにも多めに)、30分おく。グリルで中火〜弱火で両面合計15〜20分かけてじっくり焼く。皮がパリッとなったら完成。大根おろし・レモンを添えて。
レシピ⑤ マダイの潮汁(おすまし)
アラ(頭・骨)から取る上品な出汁は、マダイ料理の真骨頂。
作り方:
- アラに塩を振って10分おき、熱湯をかけて霜降り(臭み取り)
- 鍋に水と昆布でだしを取り、アラを入れて弱火で15〜20分煮る
- 塩・薄口醤油で味付け。三つ葉・柚子の皮を添えて完成
🍴 ポイント:灰汁(アク)は丁寧にすくうこと。澄んだ上品な汁が完成する。
料理之進からのひと言
遠州灘・御前崎で釣ったマダイは、市場に出回るものと鮮度が段違い。特に釣りたてを活け締め・血抜きしたマダイの刺身は、料亭で食べるものと遜色ない美味しさです。鯛めしは次の日に食べてもさらに旨くなる「後引き料理」。釣れたら必ず作ってみてください。


