結論1:岩手県が宮古港で公式に「海釣りエリア」と示しているのは、出崎地区のしおかぜ公園内にある約150メートルの区間です。一方、同じ出崎地区の浮桟橋は県の使用方法に「釣りや遊戯目的での使用を禁止します」と明記されています。まずこの2つを分けて覚えてください。
結論2:駐車場とトイレは、隣接する道の駅・みなとオアシスみやこ「シートピアなあど」が現実的な拠点です。公式案内では普通車用187区画・中大型車用21区画・障がい者用7区画、駐車場は24時間利用可、屋外トイレもありとされています(2026年9月時点)。
結論3:この秋の主役はサビキのサバ・イワシ・アジ、河口寄りのハゼ、晩秋に向けての投げカレイ・アイナメ・ソイです。ただし9月1日から翌年2月末日は、閉伊川の河口付近にサケの採捕禁止区域が設定され、その線は宮古港の中を通ります。サケは狙わない前提で組み立てるのが安全です。
岩手県宮古市の宮古港は、三陸沿岸のなかでも「駅と道の駅と釣り場が近い」珍しい港です。ただし港全体が自由に釣れるわけではなく、県が管理する港湾施設と、県が整備した公園と、稼働中の物流エリアが同じ港の中に同居しています。この記事では2026年9月時点で公開されている岩手県・宮古市・施設運営者の公式情報だけを根拠に、宮古港のどこで竿を出せて、どこが禁止で、秋に何が狙えるのかを整理します。
なお、立入禁止・釣り禁止・車両規制の判断は、現地の表示と、自治体・漁協・港湾管理者の最新の公式情報が最優先です。この記事は出発前の下調べとして使い、現地では必ず看板とロープ・フェンスの指示に従ってください。
宮古港で今、竿を出せる場所の起点は「しおかぜ公園の海釣りエリア」
宮古港で釣りの可否がもっともはっきりしているのは、出崎地区のしおかぜ公園です。岩手県の紹介ページには園内の施設として「海釣りエリア 約150m」が明記されており、公園の設備として釣り場が用意されていることが公式に確認できます。
県公式ページに書かれている、しおかぜ公園の中身
岩手県沿岸広域振興局土木部宮古土木センターの紹介ページによると、しおかぜ公園は令和4年4月に宮古市出崎地区に誕生した「海に囲まれた公園」です。園内の施設として挙げられているのは次のとおりです。
| 項目 | 県公式ページの記載 |
|---|---|
| 園内の施設 | 展望広場/芝生広場/遊具(ザイル遊具)1基/潮だまり1箇所/海釣りエリア 約150m |
| 面積 | 1.2ヘクタール(愛称決定ページの「公園の概要」より) |
| 住所 | 岩手県宮古市臨港通232-1 地先 |
| クルマでのアクセス | 三陸沿岸道路「宮古港IC」から約2.5キロメートル、車で約6分 |
| 鉄道からのアクセス | JR「宮古駅」から約2.3キロメートル、車で約6分 |
| 周辺の施設 | 遊覧船「宮古うみねこ丸」乗り場/道の駅みやこシートピアなあど/魚市場 |
「宮古駅から約2.3キロメートル」という距離感は、この港の使いやすさを端的に表しています。三陸鉄道やJR山田線で来て、タクシーやバスで数分という組み立てが成立する釣り場は多くありません。
「海釣りエリア以外では釣らない」というお願いが出ている
公益財団法人さんりく基金(三陸DMOセンター)が運営する観光情報ページ「さんりく旅しるべ」のしおかぜ公園の案内では、問い合わせ先を宮古土木センター河川港湾課 港湾海岸チームとしたうえで、海釣りエリアについて「園内に釣り用品のレンタルはありません。海釣りエリアを利用する場合は、釣り道具をご持参ください」「海釣りエリア以外での釣りはしないでください」と案内しています。ただしこのページの更新日は2022年4月21日で、プレオープン当時の記述を含みます。芝生の扱いなど当時と現在で変わっている可能性がある項目は、現地の表示を優先してください。
「出崎埠頭で釣れる」という情報との距離の取り方
釣果情報サイトや釣り場紹介サイトでは、しおかぜ公園に限定せず「宮古港出崎埠頭」という広い単位で釣果が投稿されています。ただし県の公開ページで「海釣りエリア」と名前を付けて示されているのは、あくまでしおかぜ公園内の約150メートルの区間です。公園の外側にある岸壁について、県公式に釣りの可否を明記した資料は今回確認できませんでした。見つからないことを「禁止されていない」と読み替えるのは危険です。公園の海釣りエリアを基本線に置き、その外側は現地の表示に従う、という順番で判断してください。
竿を出せない場所その1:出崎地区の浮桟橋は「釣り目的の使用が禁止」
ここは断定できます。岩手県宮古土木センター管理課が公開している「宮古港出崎地区 浮桟橋の使用方法」(更新日 令和8年3月12日)の利用時の注意事項には、「(6)釣りや遊戯目的での使用を禁止します。」と書かれています。港湾管理者である県が、施設の使用ルールとして明示している内容です。
浮桟橋はそもそも小型船の係留設備
同じページによると、浮桟橋は小型船などの係留を目的として設置された施設で、利用には「使用届」が必要です。規模は次のとおり記載されています。
- 係留可能艇数:10艇
- 桟橋1:係留可能延長9メートル、水面から桟橋上面までの高さ20センチメートル
- 桟橋2から4:係留可能延長9メートル、水面から桟橋上面までの高さ50センチメートル
- 桟橋5:係留可能延長14メートル、水面から桟橋上面までの高さ50センチメートル
水面からの高さが20センチメートルから50センチメートルという低さは、船の乗り降りには好都合でも、釣り人が立つ場所としては転落のリスクが高い高さです。県の注意事項にも「(4)桟橋が揺れる場合があります。転落にご注意ください。」とあります。
周辺の航行にも注意が要る
同ページには「(9)このエリアは漁船や遊覧船が多く航行します。十分に注意してください。」という注意も書かれています。しおかぜ公園の隣は遊覧船「宮古うみねこ丸」の発着所です。仕掛けを流す方向、キャストの向き、船が近づいたときの回収を、他の港以上に意識してください。届出や使用に関する問い合わせ先は宮古土木センター管理課(電話番号 0193-64-2221)です。
竿を出せない可能性が高い場所その2:藤原地区は稼働中の港湾エリア
先に正直に書きます。「藤原埠頭は釣り禁止」と明記した岩手県の公式資料を、今回の調査では確認できませんでした。釣り場紹介サイトには禁止と書かれていますが、出所が示されていないため、この記事では規制として断定しません。
藤原地区にあるのはフェリーターミナルと荷役の岸壁
確認できる事実としては、岩手県の「【宮古港】みなと(避難)カードについて(出崎地区、藤原地区)」で、藤原地区版の配付場所が宮古港フェリーターミナル1Fロビー(岩手県宮古市磯鶏第4地割114-1、開館時間 月曜から金曜の8時30分から17時、祝日・年末年始を除く)とされていることです。また宮古土木センターの港湾ページには、係留施設・荷役機械・上屋・野積場などの使用許可申請様式と使用料が並んでいます。つまり藤原地区は、船が着き荷役が行われる許可制で運用されている稼働中のエリアだと理解するのが妥当です。
この手のエリアで自分で判断する方法
荷役岸壁や国際埠頭施設には、保安上の制限区域が設定されてフェンス・ゲート・立入制限の表示が置かれていることがあります。現地で「ここは入っていいのか」を判断する手順は、当サイトの「ここ釣りしていい?」の調べ方完全ガイド2026|出発前の確認手順と現地での釣り禁止・立入禁止の見分け方で、看板の文言・フェンスやロープの意味・保安ゲートの見分け方までまとめています。藤原地区に足を向けるなら、行く前に一度読んでおくと判断が速くなります。迷ったら入らない、が正解です。
9月1日から効いてくる、閉伊川河口のサケ採捕禁止区域を原文で読む
宮古港の釣りで秋にいちばん誤解が生まれやすいのが、サケの規制です。岩手県農林水産部水産振興課の「さけを守ろう」には、「次に掲げる河川の河口付近(下に掲げる線と海岸線とによって囲まれた区域)は、さけの採捕が禁止されています(9月1日から翌年2月末日)。(岩手県漁業調整規則第43条)」と書かれています。
閉伊川の規制線は、宮古港の中を通る
閉伊川についての記載は次のとおりです(県ページの原文)。
| 河川 | 県ページに記載された線 | 期間 |
|---|---|---|
| 閉伊川 | 宮古港出崎防波堤南端と同港藤原防波堤東端と同港藤原地区県営3号上屋北端を順次に結んだ線 | 9月1日から翌年2月末日 |
| 津軽石川 | 宮古市白浜と同市大字赤前との境界にある三ツ石(通称人造岩)と同市大字磯鶏牛鼻突端を結んだ線 | 9月1日から翌年2月末日 |
| 重茂川 | 宮古市大字重茂どうしころばし南側突端と松子島頂点と館ヶ崎北端を順次に結んだ線 | 9月1日から翌年2月末日 |
| 田老川 | 宮古市田老浪板崎東端と小長島東端を結んだ線とその延長線 | 9月1日から翌年2月末日 |
注目してほしいのは、閉伊川の線の起点と終点が「出崎防波堤」「藤原防波堤」「藤原地区県営3号上屋」という、すべて宮古港の施設名だということです。つまりこの規制線は川の中ではなく、港の水面を横切って引かれています。自分の立ち位置が線の内側なのか外側なのかを、現地で目視だけで正確に判断するのは簡単ではありません。
船からのサケ・マス釣りと、川の中の扱い
同じページには、あと2つの重要な制限が書かれています。
- 船を使用したさけ・ますの釣りの禁止:「海面では、例年、委員会指示により、岩手県沖合海面において船を利用して『さけ、ます』を釣ることは禁止されています(10月1日から翌年2月末日)。」
- 河川・湖でのさけの採捕禁止:「内水面(河川、湖)では、周年さけの採捕が禁止されています。(水産資源保護法第28条、岩手県漁業調整規則第39条第1項)」
川は一年中禁止、船は10月から2月末まで禁止、河口付近は9月から2月末まで禁止。宮古港で秋に竿を出すなら、サケは狙わない、掛かってしまったら速やかに放すという運用にしておくのが、いちばん事故が起きません。最新の規制内容は岩手県水産振興課 漁業調整担当(電話番号 019-629-5806)に確認できます。
それでも鮭を釣りたい場合の合法なルート
本州でサケを合法的に釣る手段は、河川ごとに実施される「サケ有効利用調査」への参加に限られます。ただし当サイトで全国の募集状況を調べた2026年秋(令和8年度)サケ有効利用調査 全国まとめ|本州で鮭を合法に釣る唯一のルートと河川別の募集時期・申込方法の時点では、岩手県内で一般募集されている河川は公開情報の範囲では確認できませんでした。新潟・山形・富山の河川が中心です。宮古港でサケの姿を見ても、それは釣りの対象ではないと割り切ってください。
この秋(9月から11月)に宮古港で狙える魚と時期
結論を先に書くと、9月から10月はサビキのサバ・イワシ・アジ、10月から11月は投げのカレイと根魚に軸足が移ります。ハゼは秋いっぱい続きます。なお以下は「何がいつ釣れるか」の話です。竿を出す場所については前章までの線引き(県公式に「海釣りエリア」と示されているのはしおかぜ公園内の約150メートルで、その外側は現地の表示に従う)を前提に読んでください。
月別の目安カレンダー
次の表は、釣果投稿サイトに集まっている宮古港周辺の投稿傾向と、三陸沿岸で一般的に語られるシーズンをもとにした目安です。公的機関が公表した釣期ではありません。年ごとの海水温で前後します。
| 魚種 | 9月 | 10月 | 11月 | 主な釣り方 |
|---|---|---|---|---|
| サバ | 本命 | 本命 | 終盤 | サビキ、投げサビキ |
| イワシ | 本命 | 狙える | 終盤 | サビキ |
| アジ | 狙える | 狙える | 終盤 | サビキ、アジング |
| ハゼ | 本命 | 本命 | 狙える | ちょい投げ、ミャク釣り |
| アイナメ | 狙える | 本命 | 本命 | 投げ釣り、ブラクリ |
| ソイ・メバル | 狙える | 狙える | 本命 | ワーム、探り釣り |
| カレイ | 控えめ | 狙える | 本命 | 投げ釣り |
| 小型青物 | 狙える | 狙える | 控えめ | 小型ジグ、飲ませ |
9月から10月:サビキのサバとイワシが数の主役
釣果投稿サイトのアングラーズでは、出崎埠頭のエリアに35種類の魚種が投稿されており、2026年9月初旬時点の表示は「最近1ヶ月は サバ、コチ、ソイ、カンパチ が釣れています!」でした(最新投稿は2026年9月2日)。この速報欄は直近1ヶ月の投稿から自動生成されるもので、日々更新されます。魚種数も投稿が増えれば動くので、釣行前にご自身で最新の表示を確認してください。また集計の単位は「出崎埠頭」という広いエリアで、区画ごとの釣りの可否を示すものではありません。カンパチが混じるのは、この時期の三陸らしい海水温の高さを反映しています。
秋のサバは脂が乗る一方で、鮮度落ちが速く、ヒスタミンの問題も起きやすい魚です。刺身で持ち帰りたいなら、釣ってからの数分の処理で結果が決まります。手順はサバ折りのやり方|サビキの秋サバを刺身で持ち帰る首折り・血抜き・潮氷の現場手順にまとめてあります。クーラーと潮氷の準備を、仕掛けより先に済ませておいてください。
9月から11月:閉伊川の水が効くハゼ
閉伊川が流れ込む宮古港の内側は、汽水が効いてハゼの好む条件がそろう水域です(竿を出す場所は、前述のとおりしおかぜ公園の海釣りエリアを基本線に置いてください)。9月は数、10月から11月にかけては型が伸びていく流れになります。虫エサが苦手な人でも、ハゼ釣りのエサはボイルホタテで十分?|付け方・エサ持ち対策・イソメとの釣果差で紹介しているボイルベビーホタテなら、スーパーで調達して短い仕掛けで始められます。ファミリーで行くなら、サビキとハゼの2本立てが失敗しにくい組み合わせです。
10月から11月:投げカレイと根魚へ切り替わる
水温が下がると、砂泥底のカレイと、岸壁際や捨て石まわりのアイナメ・ソイが本格化します。三陸はアイナメ・ソイといった根魚の実績が濃いエリアとして知られています。なお宮古市の公式ページによれば宮古市魚市場の主要魚種はさけ・いか・たら・さんまですが、これは漁業の水揚げの話で、岸壁から釣れる魚の傍証にはなりません。ただし公園の海釣りエリアは足元が整備された護岸で、テトラ帯の穴釣りとは条件が違います。仕掛けの根掛かりを減らすなら、まずは軽めのオモリで底の質を確かめてから号数を上げてください。
駐車場・トイレ・アクセスの現況(2026年9月時点)
結論として、車も電車も「道の駅・みなとオアシスみやこ シートピアなあど」を拠点にするのが現実的です。しおかぜ公園はこの道の駅に隣接しています。
道の駅の公式案内に書かれている駐車場
| 項目 | 道の駅公式ページの記載 |
|---|---|
| 住所 | 岩手県宮古市臨港通1-20 |
| 駐車場 | 普通車用 187区画、中大型車用 21区画、障がい者用 7区画 |
| 利用時間 | 駐車場は24時間利用可 |
| トイレ | 屋外トイレもあり |
| 電気自動車 | 急速充電器 1基あり(24時間利用可)、建物正面駐車場奥(公園側) |
| 物産販売コーナー | 8時45分から17時00分 |
| レストラン | 平日 10時30分から15時30分(ラストオーダー15時00分)、土日祝 10時30分から16時30分(ラストオーダー16時00分) |
ここで一つ補足しておきます。道の駅の公式ページに、釣り客の駐車を制限する記載はありません。ただし道の駅はもともと道路利用者の休憩施設で、駐車場は買い物や休憩で立ち寄る車との共用です。24時間開いているからといって、朝から晩まで釣り目的で区画を占有してよいという話にはなりません。買い物や食事で立ち寄る、区画をふさがない、繁忙期は台数の少ない時間帯を選ぶ。この程度の配慮が、釣り場が長く残るかどうかに直結します。
公園内のトイレについて
岩手県の紹介ページの「園内の施設」にトイレは挙げられていません。前述の観光情報ページ(2022年時点の記述)でも、公園内にトイレはなく隣接の道の駅の駐車場トイレを使うよう案内されていました。公園単独でトイレが確保されているとは考えず、道の駅の屋外トイレを前提に行動してください。小さな子ども連れなら、これは行程を決めるうえで無視できない条件です。
公共交通で行く場合
道の駅の公式アクセス案内では、盛岡駅東口から106特急バスで宮古駅まで約1時間40分、宮古駅から道の駅まで約8分とされています。鉄道では盛岡駅からJR山田線で宮古駅まで約2時間30分、釜石駅から三陸鉄道で約1時間30分、久慈駅から三陸鉄道で約1時間35分です。106特急バス(岩手県北バス)の一部はシートピアなあどまでの直通便があるとも案内されています。運行状況は必ず事業者の最新情報で確認してください。
安全とマナー:三陸の港は「津波避難が前提」の釣り場
宮古港で釣りをするなら、装備より先に避難経路です。岩手県の「【宮古港】みなと(避難)カードについて(出崎地区、藤原地区)」には、「地震が起きた場合に、宮古港は津波が来襲する危険があります。みなと(避難)カードを参考にして、日頃から避難場所や避難ルートを確認しておきましょう。」と書かれています。
みなと(避難)カードはどこでもらえるか
- 出崎地区版:道の駅・みなとオアシスみやこ「シートピアなあど」1階(館内インフォメーション近く)。1人1枚持ち帰り可。開館時間は8時45分から17時。
- 藤原地区版:宮古港フェリーターミナル1階ロビー(入口入ってすぐ)。1人1枚持ち帰り可。開館時間は月曜から金曜の8時30分から17時(祝日・年末年始を除く)。
釣行前に道の駅で1枚受け取り、車のダッシュボードに入れておく。それだけで、揺れたときに考える時間が減ります。
装備と現場での基本
- ライフジャケットは常時着用。護岸でも例外にしない。子ども用は体重に合った浮力と股ベルトのあるものを選ぶ。
- 足元が濡れる護岸では、滑りにくい靴を履く。秋の三陸は朝夕の冷え込みが強いので、保温と防水を分けて用意する。
- 遊覧船や漁船の航路にキャストしない。船が近づいたら仕掛けを回収する。
- コマセの流し場所と洗い場のルールは現地表示に従う。撒き餌の残りと仕掛けのゴミは必ず持ち帰る。
- 係留中の船、ロープ、漁具には触れない。またがない。
繰り返しになりますが、立入禁止・釣り禁止・車両規制の判断は、現地の表示と、自治体・漁協・港湾管理者の最新の公式情報が最優先です。この記事の内容と現地の看板が食い違う場合は、看板に従ってください。
宮古港と、その周辺の使い分け
宮古港で条件が合わないとき(風、うねり、駐車場の混雑、規制期間)に、どこへ振り替えるかを先に決めておくと動きが速くなります。
宮古市内の漁港は、宮古港とは窓口が別
ここは混同されやすいので分けて覚えてください。宮古港は岩手県が管理する港湾で、手続きの窓口は宮古土木センターです。一方、宮古市の公式ページ「宮古市の漁港」には、小堀内・青野滝・小港・田老・樫内・宿・日出島・蛸の浜・津軽石・白浜・仲組・音部・重茂・石浜・千鶏という15の漁港が管内漁港として並んでいます。
ただし、この15港がすべて宮古市の管理というわけではありません。岩手県の「所在市町村別漁港名」では、宮古市の15港のうち12港が第1種漁港(市町村管理)、音部・田老・重茂の3港は岩手県が漁港管理者と整理されています。市の各漁港ページでも、田老・重茂・音部は「管理者 岩手県」、津軽石など第1種の漁港は「管理者 宮古市」と書き分けられています。音部は第1種でありながら県が管理者なので、種別から管理者を逆算しないでください。いずれにせよ、県が管理する港湾である宮古港とは窓口が別です。漁港での釣りの可否は、漁港ごとに現地表示と市・県・漁協の案内を確認してください。
釜石・大船渡まで広げて考えるなら
宮古から南に下れば釜石、さらに大船渡と、三陸には根魚の実績が濃い港が連なります。県内を広く見渡して行き先を選びたい場合は、岩手・三陸の釣りポイント完全ガイド2026|宮古・釜石・大船渡のロックフィッシュ聖地と狙える魚・時期で、久慈・野田・普代から釜石・大槌・大船渡・陸前高田までのエリア別の狙える魚と時期をまとめています。この記事が宮古港1港の深掘りなのに対し、あちらは岩手県全体の見取り図として使えます。
ひとつ断っておきます。同記事は宮古港について藤原埠頭を全域釣り禁止、出崎埠頭を竿を出せる場所として紹介していますが、2026年9月時点で岩手県の公式情報として確認できたのは、出崎地区の浮桟橋が「釣りや遊戯目的での使用を禁止」であることと、しおかぜ公園内に「海釣りエリア 約150m」が置かれていることの2点だけです。藤原埠頭を全域禁止とする県の資料も、公園の外側の出崎埠頭で釣りが認められていると読める県の資料も、今回の調査では確認できませんでした。宮古港の区画ごとの可否については、本記事の扱い(規制としては断定せず、制限区域の表示・フェンス・ゲートがあれば立ち入らない)を優先してください。
よくある質問
しおかぜ公園の海釣りエリアは予約や料金が必要ですか
観光情報ページには入場料はなく、開園時間は終日利用可能と案内されていました(2022年4月時点の記述)。県の紹介ページにも料金や予約についての記載はありません。ただし現在の運用は変わっている可能性があるため、現地の掲示を確認してください。釣り用品のレンタルはないので、道具は持参が前提です。
浮桟橋の上から釣りをしてもよいのですか
いいえ。岩手県宮古土木センター管理課の「宮古港出崎地区 浮桟橋の使用方法」に「釣りや遊戯目的での使用を禁止します」と明記されています。これは港湾管理者が示したルールなので、守ってください。
藤原埠頭では釣りができますか
この記事では断定しません。藤原埠頭を釣り禁止と明記した岩手県の公式資料は今回確認できませんでした。ただし藤原地区はフェリーターミナルがあり、係留施設や荷役機械が許可制で運用されている稼働中の港湾エリアです。制限区域の表示・フェンス・ゲートがある場合は絶対に立ち入らないでください。
9月に宮古港でサケが釣れたら持ち帰ってよいですか
閉伊川の河口付近には9月1日から翌年2月末日までサケの採捕禁止区域が設定されており、その線は宮古港の施設(出崎防波堤南端、藤原防波堤東端、藤原地区県営3号上屋北端)を結んで引かれています。自分の立ち位置が区域の内外どちらかを現地で正確に判断するのは難しいため、サケは狙わず、掛かったら速やかに放すのが安全です。判断に迷う場合は岩手県水産振興課 漁業調整担当(019-629-5806)へ確認してください。
釣具店やコンビニはどこにありますか
個別の店舗名は営業状況が変わるため、この記事では挙げません。釣具店・コンビニ・給油所は、出発前に地図アプリで最新の営業時間と定休日を確認してください。エサは当日朝に現地調達できない前提で計画を立てると安全です。
出典・参考(2026年9月時点)
- 宮古港出崎地区 浮桟橋の使用方法(岩手県 沿岸広域振興局土木部宮古土木センター管理課)
- さけを守ろう(岩手県 農林水産部水産振興課)
- 宮古港「しおかぜ公園」のご紹介(岩手県 宮古土木センター)
- (宮古港出崎地区)緑地の愛称が決定しました!(岩手県 宮古土木センター)
- 【宮古港】みなと(避難)カードについて(出崎地区、藤原地区)(岩手県 宮古土木センター)
- 港湾(岩手県 宮古土木センター 各種行政手続)
- 宮古市の漁港(宮古市)
- 所在市町村別漁港名(岩手県 農林水産部漁港漁村課)
- 田老漁港(宮古市)/重茂漁港(宮古市)/音部漁港(宮古市)(いずれも「管理者 岩手県」)
- 宮古市魚市場トップページ(宮古市)
- アクセス(道の駅・みなとオアシスみやこ シートピアなあど/株式会社宮古地区産業振興公社)
- しおかぜ公園 <宮古市>(さんりく旅しるべ/公益財団法人さんりく基金 三陸DMOセンター)
本記事は2026年9月時点で公開されている情報をもとに作成しています。規制・施設の運用は変更されることがあります。釣行前に必ず最新の公式情報と現地の表示を確認してください。



