ふたり「「エサとルアー。ねぇ、君ならどっちを選ぶ?!」」
ぼく「両方」
違いを認識すると偏見が生まれる
「差別」に関しては、無くそうとしても無くならない問題だと思っています。
人類史がはじまって以来、地球上のどこかで人間同士が争っているわけだし、人間を害する巨大生物を排除しようと神器をぶっ放す物語もあったり。
たとえ空想だとしても、互いが「争った」──てことは、敵という概念が在る世界の証明です。
魚釣りでいうと、エサとルアーの仲が悪い。
なぜ仲が悪いのでしょう。釣りあげる魚は同じ……。
違うのは、釣るまでのアプローチ方法だけ。
どちらも「魚を釣る手段」として同じ部類。2種類の方法があるのだから、”より効率的な方法でいいじゃない”──と思うわけです(地雷を踏む)。
エサとルアー、効率がいいのはどっち?
エサとルアーで明確に違うのは「匂い」の有無。
魚は視覚と嗅覚に触覚を頼って食事をするため、匂いを出すエサ自体に、魚を引き寄せる能力があります。これだけ聞くと、エサ派がめっちゃドヤ顔で相手を見下していそうですが、もちろんルアーにもメリットがあります。
ルアーは1個を無くさなければ、それだけで半永久的に魚を釣り続けることができます。1回かじられるたび替えるエサと比べ、作業が減るので手数が増えます。鮮度を気にしなくていいのもメリットですね。
今は2020年……。釣具の技術も年々向上しており、エサとルアーの垣根もかなり取り払われてきました。
今は「エサじゃないと釣れない」「ルアーじゃないと釣れない」ってケースが、ほぼ無くなっています。
疑似餌の技術が上がりすぎている
自然界に生息する生物は、「進化」をしないと変化はありません。
いっぽう疑似餌は、材料と技術が向上し続けており、自然に居る”エサ”と何ら遜色ない姿形を実現できるようになりました。それでも真似できないのが、独特の匂いと生存本能(食べられまいと逃げること)です。
こう考えると、「効率」に関して、なんとなく答えが見えませんか?
あまり考えず、魚が居そうな位置に置いておけば釣れるのがエサ。
魚の習性を理解して、食べたくなるように考えないといけないのがルアー。
これ、どちらが向いているかは、選ぶ人の性分じゃないかな。性分(性格)の違いがあるからこそ、お互い譲れない何かがあるから、「自分はこうだ」を相手に押し付ける結果となり、互いの仲が悪いのではないかと──。君は君、俺は俺、でいいじゃないか。
サーフアジング・メバリングは疑似餌が有利
サーフでアジ・メバルを狙うことが、最近のトレンドらしい。
まあエサで狙えなくもないけど、疑似餌(ワーム)が向いている理由があって、それは「エサ取りに強い」こと、「ぶん投げても千切れない」こと。飛距離が欲しい状況なので、後者のメリットが特に大きい。
50mくらいウキをぶん投げて、すぐツンツンされてウキも沈まず、エサだけ無くなるってことはザラにあります。ワームなら食い込むまで待てるため、手返しが減り、エサよりも効率は上になります。ワームがちまちま減っているようであれば、フグの仕業です。
キスの投げ釣りもそう。針が小さいからジャムシを千切る必要があるけど、小さいジャムシの足が動くことはあっても、それが魚を引き寄せている証拠とはなりません。むしろ「匂い」が重要といわれているため、塩漬け発酵させたほうが有利とされるくらい。
それなら匂いのするワームでいいじゃないかと。
ワームならポチれば家に届きます。ポイントまでに釣具屋がなければ、活餌を用意するのは難しい。現地で掘るのはさらに無理。ましてや店が開いてなければ、開くまで待てというのか──?
サーフルアーのボウズ逃れにも、パワーイソメを持っておくのもいいですよ。何しろ常温保存ができますしね。
メタルジグに糸を結んで、そこにアジングのジグヘッドをつなげれば、投げ釣り仕掛けにチェンジすることができます。フラットが食べるベイト調査にも有効ですよ。