アングラーvs魚のガチファイトが指す最終形は、ドラグを出さない純粋な綱引きでしょう。
そんなガチムチアングラーのため、期待に答えるシマノ。
キハダやカツオ相手に、竿と糸と針だけで挑めるロッド『ボーダレスGL』が登場することで、外洋の釣法に新たな道が開けた。
この記事のまとめ
「ボーダレスGL」はシマノが提供する、外洋での釣りに新たな道を開くロッドです。この竿は、ドラグを出さずに純粋な綱引きで魚と勝負したいアングラーに向けて設計されており、特にキハダやカツオとの戦いに適しています。強度が高く、価格も手頃で、9mモデルでも約6万円というリーズナブルさが魅力です。ドラグを使わない真剣勝負を追求するアングラーにとって、この竿は理想的な選択肢です。リールを使わず、のべ竿としての強度と使いやすさが評価されており、特に磯釣りやフカセ釣りにおいてその真価を発揮します。9mの長さを活かし、足元でのヒラスズキやグレの釣りにも対応可能で、その美しい曲がりは見栄えも良く、多くの釣り人に新しい楽しみを提供するでしょう。
のべ竿で青物とガチンコファイトができるボーダレスGL
ちょっとイカれてるのべ竿、「BORDERLESS GL」のインプレッションは以下を参考に。
こいつがイカれているのは強度だけじゃなく、値段も安いところ。
一番長いモデル(9m)でも6万ちょい、一昔前なら20万するクラスやぞ……。
(※2022年現在、泣く泣く品切れ中につき高騰中です…。)
アングラーが行き着く魚との真剣勝負
アングラーの目標は「魚を釣る」ことからはじまります。
次に装備(タックル)や理論を考えるように。
そして「まだ見ぬ大物」を求め、新天地を探していく。
それも達成してしまったら、その先にある最難関……ドラグを出さないガチの綱引きが待っています。
それを追求すると絶対折れない、絶対切れない「強度」が求められます。
その最適解が”カツオの一本釣り”でしょう。
でも一本釣りは漁だから効率が最優先です。海面のエサを食べるカツオを無理やり引っこ抜くのは、アングラーが求める釣りとは違います。
互いの全ての力をもってぶつかり合う──。
土俵上の一戦を求めているから。
究極のタックルシステムはF1セッティングのようなもの
のべ竿が不利なところは、ラインを出せないことで、取り込み時にどうしても竿を立てないといけないこと。
真下に突っ込む魚を2ピースのロッドでこう耐える仮定だと、8万前後のハイエンドでようやくってレベル。同様の振り出しタイプの磯竿は、立てるほうが折れません。
釣りに使うより、どちらかといえば見栄えがするロッド。
美しい曲がりを推しましょう。
「ボーダレスGLで◯◯に挑んでみた!」的な動画が増えれば、それはそれで新しい楽しみを広めることになるでしょう。
ちなみに高橋哲也氏が出演している「オフショア・レボリューション」の最新話では、ボーダレスGLを使って遊んでいます。
ボーダレスGLを使えそうなあんな釣りこんな釣り
もともとボーダレスGLは今年発売(2019年当時)されたモデル。
3.6~6.3mまでのラインナップでしたが、7~9mの強靭なモデルが追加されることで、ハゼからマグロまで視野に入るキチロッドになった。
当たり前の話ですが、ガイドレスの欠点はリールが使えないこと。
最大の利点は9mの竿を6万円で買えること。
これは世辞抜きにしても、本当に安いです。
7m以上が当たり前のような浜名湖今切口の前打ちでは、のべ竿を改造したりしてリールを使える7m超のロッドを成立させています。
そこに完全無欠の新星がすべりこんで来た感じ。
竿とラインを同じ長さにすれば、7m以上沈めれるので、ぶっちゃけリール要らないわけですし。
磯のグレはもちろんヒラスズキの一本釣りも視野に入る
足元で狙う釣りは、根に入られるよりブチ抜けの精神で、強靭なロッドも求められる。
そうとなればボーダレスGLは、面白い選択肢に。
足場の高くなる磯でも、9mの竿なら問題なくフカセ釣りも成立するでしょう。
5号のフロロを9m結んで、直結でルアーを結び、足元のヒラスズキを狙いブチ抜く遊び方もできるのではないかと。
とはいえ、決して広くはない磯場なので、9mの取り回しは神経を使うだろうけどね。