「馬の背は一級ポイントらしいけど、どこにあるの?」についてまとめました。
「馬の背」とは“一部だけ浅くなっている所のこと”だよ!
そして、馬の背には“ぶっ飛び君”、オススメです。
記事のまとめ
馬の背とは?
馬の背とは、サーフの一部が浅くなっている場所のことです。干潮時の波打ち際が満潮で沈むことで発生するパターンが多いですが、波の発生点(ブレイクポイント)や離岸流の周囲にもよく形成されます。
馬の背が出来る条件
- 潮汐(干満)の境界線であること
- 海流や離岸流の終着点であること
馬の背が魚にとって重要な理由
- 砂が盛り上がりやすく、平らな砂浜に現れる数少ない魚たちの休憩所であること
- 流れが緩く、エサが豊富な場所であること
馬の背の見つけ方
- 潮汐と流れの変化に注目する
- 過去の経験や情報から推測する
- 水面の変化を観察する
馬の背の釣り方
- 飛距離50m以上出るルアーを使う
- ゆっくりフォールするルアーを使う
- 地形に這わせるようにルアーを操作する
【馬の背とは?】「馬の背」はココにあるよ!
サーフの良ポイント「馬の背」を言葉で説明すると、一部で浅くなっている所のことです。
つたない絵で説明するとこんな感じ。
馬の背が出来る条件はふたつ。
潮汐(干満)の境界線なこと、海流や離岸流の終着点にできやすいこと。
これだけ覚えてください。
馬の背は砂が盛り上がりやすい場所で、平らな砂浜に現れる数少ない魚たちの休憩所──。魚は習性でこういう”変化”に隠れることを好むため、フラット(ヒラメ・マゴチ)やシーバスは、馬の背周辺でエサを待ち構えていることが多い。
そのため、サーフの一級ポイントとされています。
サーフで魚が隠れたい場所は少ない
我々に体力があるように、魚にも体力があります。
魚たちは普段、なるたけ弱い力でエコな生活をしています。
海流や離岸流に逆らい続けて泳ぐのは、いずれ疲れてしまいぐったりするだけ。流れが他より強めの場所は酸素循環が良く、プランクトンや小魚が好みます。
流れの先で待つのは捕食者。彼らは積極的に泳がず、陰に隠れたり流れが緩い場所で佇み、エサが通りかかるのを待っているほうが多い。大型になるほどエネルギーが必要になり、たらふく食べるイメージが強いでしょう。現実はそれと反対で、狡猾で(体力マネジメントが)エコです。
サーフにおける離岸流や馬の背はそういうポイント。
馬の背は常に同じ場所にできるわけじゃない
馬の背ができやすい場所は大体決まっています。が、常に同じ所にあるのは稀。
馬の背や離岸流は潮汐と流れが形成する自然のアートです。満潮でできれば干潮に無くなるし、低気圧で海が荒れれば砂が動いて様相が変わります。毎日のように出現位置を変えるため、「馬の背はアレだ!」と知ることが重要になります。
──とはいいつつも、外洋の”海流”はほとんど変化しません。潮汐は水位変動だけなので、サーフの変化は荒れてリセットされても、だいたい同じ場所に作られる特徴があります。だから馬の背を見つけたサーフは、リストアップしておくと後々役立ちますよ。
- 馬の背ができやすいサーフは流れの変化がある証拠。
- 瀬の切れ目は離岸流が発生しやすい。
- 広く浅いサーフにある唯一の物陰。お魚さんたちも集まりやすい!
- リセットされても同じ場所に形成されやすく、メモっておくと再び探す手間が省ける。
- そこに届かせるルアーは”飛距離50m”が目安
馬の背を狙うルアーはよく飛んでゆっくり沈む物がおすすめ
「馬の背は岸からどのくらい離れて、どれだけ飛ばせばいいのだろう?」
だいたい波打ち際から30~50m付近に多く出現しやすいため、大抵のサーフ向けルアーは条件に一致します。飛距離があるほど広範囲を探りやすく有利にこそなりますが、最も重要なのは地形に這わせることができるルアーであること。つまりオールレンジタイプかつ、ゆっくりフォールできる物。
Fミノーは潜航レンジが浅いため論外。Sミノーは離岸流向けで馬の背には向いてない……。馬の背はシャロー帯でもあるため、効率よく攻めるにはシンキングペンシルが向いています。
シンペンは固定ウェイトで飛距離は十分だし、ゆっくりフォールすることでより自然なベイト演出ができることが最大の利点。この特性で地形に這わせて落とす(流す)ことができるし、ピンポイントで魚に届ける釣りが結果に繋がりやすい。
以上の特色に最も向いているルアーは「ぶっ飛び君」かな。
とにかくよく飛ぶし、ウェイトのわりにフォールもゆったりめ。サイズもよくいるベイトサイズに合わせることができるし、シンペン初心者でも使いやすい。巻いて落とすを繰り返すだけでも釣れます。
馬の背を理解すればサーフの流れを制することができる
砂浜を形成するのは「波」です。それは内湾の話で、外洋サーフは波と海流によって海岸線が形成されます。この特性を知っていると、波の立ち方で海底の様子がわかるようにもなります。深さの指標として「水色」を参考にするといいでしょう。
浅ければ砂色が目立つため白っぽく見えます。深ければ砂底が離れるため、青色が濃くなっていくわけです。この違いを見やすくするには偏光サングラスが必須。
水面のギラつきを抑えると水色が見やすくなりますよ。すなわち、水色の変化もサーフにとっては一級ポイントになり得るわけなんですね。
サーフで使う偏光サングラスは、水面のギラ付きを抑えることができればいいので、5,000円台で十分です。
数万クラスなら水中の様子を見ることもできますが、そもそもサーフで水中の魚を見つけることができるのか? って話。なので、紫外線から目を守るツールとして役目だけで十分なんです。