築地で食べたかった物に『厚焼き卵』があります。
江戸前な玉子焼きを食べ比べたいなーと、常々思っていました。
問題はその方法。
寿司屋を渡り歩くと内臓売るハメになりそうだし、場外で買ってホテルでもくもく食べるのはなんか違う気がする。
……ならクール宅急便で送ればよくね? あ、ついでにおせちの材料も買うか!
そんなわけで地方民が築地で買い物をして、そのまま家に配送するのを実践してみました。
年末年始の配送は多少なり時間に余裕を
築地から地方配送するのは簡単です。
場外市場でテキトーに買った物を手提げカバンに入れて、それをヤマトの集荷場に持っていき、梱包するダンボールを購入してそれに詰めたら宅急便で送るだけです。
わお簡単。
場外市場内に受付センターがあるので、午前中に荷受できれば当日発送の翌日配達も可能。
受付はページ先にある「ぷらっと築地」の隣にあります。
私が配送したのは12月29日。関東→静岡だから、30日の夕方には配達が完了していました。
前日から大寒波で荒れ模様の地域もあり、大雪の地域は遅延があるだろうと通達も。
配送先によってお届けできる日時は変化するので、東京から離れる地域は時間に余裕をもたせましょう。おせちの材料が三箇日に届くとか、なかなかシュールです。
地方発送するための手順が極められてて楽すぎる
朝8時頃に場外市場に到着。一通りぐるっと周り、頼まれた具材の値段と質を物色。
買う店を決めたらアレコレソレと人の海をかきわけ、だいたい揃ったのが9時頃。
販売されている海鮮丼を入れてもよかったが、冷蔵で配送遅延したらマズそうなので断念。
海鮮丼や刺し身を送るなら「冷凍便」一択です!
ヤマトの窓口には買った品物を手に持つ人達が並んでいた。
年末だからなのか、それとも通年こうなのだろうか。……品物を渡せば適当なダンボールに詰めてくれるので、こちらは送り状を書くだけ。列はあっても消化スピードがすごい早い。
特にこちらが指定する必要もなく、やべー速さで翌日配達が決定しました。便利!
配送料を安く済ませるコツ
宅急便の配送料はダンボールサイズで決まります。
なるべく安く済ませたいなら”包装が厚い商品を避ける”のがコツ。
例えば海鮮丼が入る丼容器とかね。
私は積み木みたいな厚焼き卵に、数の子や栗きんとんは薄めのパッケージを選んで詰めやすさを考えたし、1番かさばるサイズといえば蒲鉾くらいでしたね。
購入したところで配送までしてくれる商店もあります。
これは定形外になりやすい「魚まるまる1本」の時に利用するのが吉かと。塩鮭とか鮮魚数匹とかね。
鮮魚は発泡スチロールに氷をしく方が、乾燥せず鮮度を維持して運搬できるので、販売商店と相談するほうが無難です。
ここまでのケアはヤマトの受付じゃあ無理です。
市場直販を利用する手もある
近頃は”漁港直送”が増えています。
朝とれた鮮魚をそのまま配送してくれるから鮮度は抜群! 定期便ならお得! みたいなサービスを地方の漁港がやっているので、近場で探してみるのも面白いかもしれません。
地方でも名が通っている漁港なら、だいたいやっている感じです。
とれたて便なんかは山陰山陽など、西日本の漁港が多いイメージ。
瀬戸内海からは物流もスムーズだし日本海側でも空港はあるし、漁場も一級だしで良いとこずくめ。
江戸前の厚焼き卵、その実力は……!
目的の厚焼き玉子は買えましたが、失敗点(改善点)はいくつかあります。
- 賞味期限は5日間だけど出来たてに勝るもんはねぇなと
- 1個が地味に大きくて3つは多すぎた
- 食べ比べするなら平日に店頭で小さいの買うほうがよくね?
購入予定の店舗のひとつが、”年末は店頭予約のみ”で地方民バイバイだったのが残念。
──あとから考えれば、28日に東京にはいたから、その時に31日にでも予約すりゃ万々歳だったのでは? と。これは帰る直前に気づきましたね。
量の多さは食べる段階で気づきました。
それなりに筋トレしているなら、卵はいくら食べてもOKだし、むしろ食べろな食材。
実際口にしてみると、すり身やらが入ってるせいか、やけに腹が膨れます。
味は……期待しすぎてたのもありますが……厚焼き卵だな、としか。
私が口にした時は冷蔵で4日過ぎていたので、ぺたーんとしており、「蒲鉾かな?」と感じたくらい。
出来たてで油や出汁がにじみ出て、口で挟むとふわふわな弾力があるあの瞬間……!
レンチンしてもさすがにそれを体験するのは難しく、店頭で出来たてを食べれる通常営業でしかできない楽しみ方もあります。
──今度は夏に行くしかねぇな?