「つれづれダイアリー」を読むことで魚釣り初心者をゆうに脱却できる説

2017608tp121

「魚釣り×女子高生」のイイ匂いがしそうなJKフィッシングライフマンガ、草野ほうき先生が描く「つれづれダイアリー」。このたび2巻が発売されました!

発売翌日に購入していましたが、色々あって読むまでが遅れました。すいません許してください。なんでもベタ褒めしますから!(なんでもするとは言ってない)

浜松市の観光協会は、はやく釣り紹介バイブルとして推し、沿岸域の活性化したいのならあくするんだよ。

感想を手短にいうと──

「発売時期と内容があわさり最強にみえる」。て感じです。

1巻の感想はコチラ

「つれづれダイアリー」1巻と2巻で大半の魚釣りの基礎は備わる説

2巻を読み終えて、とある浜松アングラーである私は悩んでいた。

1巻のレビューをアップしたあと、まさか作者にブログを捕捉されているとは露知らず、タコ壺に入っていた所を拾い上げられた気分だった(検索順位で公式関連を除けば1位なのは晒し栄誉だが)。世の中って広いようで狭いんだなと。

今読み返すと、「地元舞台のカワイイJK釣りマンガだヒャホゥーイ!」のテンションで駆け抜けている。ならそれとは違う路線でいきたい所。

……”カワイイ”は言い尽くしたので、今回はどうしたものだろうか。

「僕はオキアミとジャムシのスメルが芳しい釣りが好きなのですが、アリスや音々子と一緒に釣りをするとどんな匂いがするのでしょうか?」

とDMを送る一歩手前までだったが、あまりにも変態紳士的だったので諌めた経緯がある。

──ここはひとつ、魚釣り指南系ブログの弱点を露呈させ自虐しつつ、マンガというメディアがいかに”教えることに特化しているか”を伝えようかと思った(KENZEN)

「浜名湖で釣りをしてみたい? ならこのマンガを読んでから訪ねてきてよ!」

個人の意見として、数多くある浜名湖釣りブログや雑誌を読み進めるなら、「つれづれダイアリーを買えばいいじゃない(ダイマ)」と提案したいくらい、魚釣りをはじめる(導入)ための時間対効果は抜群だと思う。

そのくらいマンガに力があることを、説明したいと思います。

たとえばリールにラインを巻く作業を説明しようとするよね?

これを文字だけで説明すると──

リールにラインを巻く際には、まずロッドにリールを装着して、ラインが巻いてあるボビンを回転しやすい状態で固定する(中央の穴を指で抑えるか、細い物を通すか)。リールに1番近いガイドを固定し(継竿なら不要)、そこにボビンからのラインを通して、リールのスプールに結束する(結び方は割愛。適当でも動かなければOK)。あとはリールのハンドルを回してラインを巻き取っていくだけだが、ボビンかラインを抑えなるたけ負荷をかけつつスプールに巻き取っていく……

て感じになります。「なげーし! わかりにくいし!」って声が聞こえてくるようです。

まあ書いた本人も「ざっくりしすぎてよくわかんねぇな?」と首をかしげるので、更に詳細を足そうと考えてしまいます。すると、それだけで短編小説に応募できちゃう文字量になります。

たかがリールにラインを巻く作業に、それだけの文章を羅列されて、誰が最後まで読めるのでしょうか。

これがマンガになると、こんな感じで簡潔に伝えることができます。

2017608tp122

最もやりやすい方法──初心者に説明する方式ではこのスタイルが定石でしょう。

私のやり方は負荷を調整しやすいのと両手だけで完結できるため、ロッドを持つ右手でボビンを抑えるスタイルです。慣れると簡単。

この1コマだけで、「ロッドの構え方」「どのガイドにラインを通せばいいか」「ボビンにボールペンを通して足の指で挟めばいいんだ!」「電撃萌◯なら確実にスカートだよね…」などの情報が得られます。

タコ実釣に関しても──

ルアー(タコエギ)をキャストしてボトムを取り、なるべくボトムから離さないよう、ずる感覚でリトリーブする。

などと”知っている人向け”には、これだけで伝えることはできます。しかし、何も知らない人は「日本語でおk」となってしまいます。

2017608tp123

2017608tp124

これだけで「糸ふけ」がどういう状態であるか、硬い物にルアーが当たるとどういう感触が伝わり、水中ではどのような状況であるか……などの情報が明確にわかります。

これが文章だと、「キャストしてボトム──」くらいで大半がサヨナラするだろうと想像はつきますので、”指南書”は「全てを語る前にいかに飽きさせないか」が重要ですし、それなら文字量を減らせばいいともなります。

でもそれだけで全て伝えるのは難しいジレンマがあります。

「ひと目でわかる絵」は、伝えるのに最も効果的な手法なのです。

JKにできる釣りならワイにもできるかも……

アリスちゃんがもしもショートパンツのパジャマ派だったら、リールにラインを巻く構図は私だけではなく、多くのムッツリが「ありがとうありがとう」と勝利の右手を掲げているであろうと感じます(豚並感)

それはさておいて、1巻から2巻までを総合すると……

・シーバスルアーからタコエギ釣りを実践から説明。

・エサを使う投げ釣りからウキ釣りも網羅。クサフグ兄貴は空を飛ぶ。

・タックルの選び方から準備まで。仕掛けの結び方も。

・魚によって狙いやすいポイントから美味しく頂くまでの過程を学べる。

・魚釣りにおけるマナー指南も兼ねている。

・橘さんがオールラウンダーすぎて多くのにわかアングラーが瀕死。

「あれ? これ読むだけで、浜名湖で釣りをするには特に困らなくね?」と思う。

まだクロダイとキビレ、カワハギにロックな奴ら。ボトムワインドでのマゴチにヒラメなどが控えているかと思うと、浜名湖内だけでも魚種豊富やなぁと改めて認識した次第です。

それらを釣るとなると、別々の知識が必要とはなりますが──。

2017608tp125

それぞれの魚を狙うには、魚自身を知ることが大事です。

習性というか、魚がどこに生息して何を食べているかを知ればおのずと”釣り方”も見えてきます。魚を知るほど、その個体が増えやすいのか、または成長しにくいかがわかり、リリースの目安も判明するわけです。

そのことを橘さんが教えてくれています。すごーい!

海産資源として主要な魚は、各地域の条例で守られています。作中でもいってますが、釣りをする地域に遵守するようにしましょう。

私のブログに現在ある460記事に、この2冊に含まれる内容は散りばめられています。

しかし、決して短くない460記事もディスプレイ越しで疲れ目と格闘して読むより、マンガ2冊のほうが楽で賢くない? ……てわけです。

既に”釣り人”として巣立っている方々にはペラい内容で、「あく釣りしろよ」と思われるかもしれません。

ですが、まったく知らない人が”参考する材料”としては、「釣具店が該当ページを小冊子にすりゃいいじゃない」と思えるほど優秀です。

釣りを深く知っている人ほど、持論を展開するから話が冗長しやすいんだよね。仕方ないね(ブーメラン)

浜名湖の初夏といえばタコ釣りだよね

活蟹のテンヤからはじまり、ソフトな疑似蟹テンヤと進化し、今ではタコエギが主流となったタコ釣り。

タコ専用タックルもシーバスほどではないが、ここではヒラメより多いかもしれないレベル。そのくらい、浜名湖では人気のターゲットがタコさんです。

浜松市に会社を置く「Megabass」が、とうとうタコ専用タックルとルアーを発表するくらい、ちょっとこの地域の熱っぷりは引くレベルです。

前巻の引きでタコ釣りが予告されていましたが、2巻はおよそ半分がタコさんで占められており、タコ釣りの魅力をあますとこなく伝えてくれています。

タコ釣りのシーズンとしては、走りが梅雨の前から、終盤が夏の終わりまでってところ。

ちょうど今のタイミングが最良で、早く釣りにいくほうが数は釣れやすいが、小さめになります。デカイのが多くなるのは終盤で、成長を考えれば当たり前の話になりますね。

実は高級のマダコが釣れる浜名湖

「駿河湾のタチウオはサクラエビを食べて育つから美味」とされているように、浜名湖のタコはクルマエビやワタリガニを食べて育つため、美味とされています。

知名度こそ低いですが、市場単価では全国屈指で、ブランド品として名高い「明石の蛸」の次点くらい重宝されています。

手軽に鮮魚が買える場所では、海外産と比べ高額になってしまうため消費者の手が伸びず、地元でもアカムツより見かけることは少ないです。

「なら釣ってしまえばいいじゃない?」──てわけですね。

そのノウハウが詰め込まれているのが、つれづれダイアリー2巻でしょう。

釣具屋は先生と出版社にお願いして、該当部分を小冊子かポップにして店頭に置くんだよ。商売上手ならあくしろよ(煽り)

浜名湖タコ釣りバイブルは、もうこれでいいんじゃないかな……。

マンガやアニメの舞台を聖地として観光資源にする手法

今年1~3月に放映された「ガヴリールドロップアウト」というアニメがありまして、浜松市が舞台となっており、人気も相まって市が喰い付きました

かつては「キテ◯ツ大百科しかやってないんでしょ(笑)」と、アニメクラスタからネタ扱いされる静岡県でしたが、地上デジタルになることでそのネタは過去となりました(民放chでは相変わらず少ないが)。

沼津市は「ラブライブ!サンシャイン!!」に、命を賭けているのかと思わされるほど推していました。それも今年秋に二期が放映されることで、勢いは持続していくことでしょう。

一方浜松市はというと……。

既に次の春アニメが話題になって、冬アニメの話題は旬を過ぎてしまった放映終了後から間を置いてガヴちゃんとのコラボを発表しました。

「フットワーク重すぎィ!」なわけで、”知る人ぞ知るコラボ”となり、いい具合にコケた気がします(進行形)

「ガヴリール 浜松」で検索しても、多くの人が「えぇ!?そうだったのかい?」とマスオ化してるほど浜松要素は少ないので、HPを見ても”アニメモデルの町マップ”のせつなさが染みます。

浜名湖の釣りは有名だが、ポイントとしてはクローズドだったりする

釣具店がコンビニ並に点在し、魚種の豊富さも相まって、浜名湖は”釣りのメッカ”として全国区の知名度。

釣り人にとってポイントを明かすことは、性癖を晒すよりも避けたい事柄なのは、同じ釣り人であればわかるでしょう。

ようするに、「混んで釣りがしにくくなるのは困る」わけです。

浜松市が舞台の釣りマンガを聖地化して紹介したとして、どれだけの集客があるかは未知数ですが、現状より釣り人が増えるのであれば、現地のアングラーは良い気がしないでしょう。

釣具店は釣り客が多くなるほど稼げるかもしれないが、人が増えすぎると既存客、そして地元民が離れやすいです。

それは富士山が世界遺産となったことでも明確化されました。ようするに、熱くなるのは地元以外、”観光として行ける人”だけ……てわけ。

まあ実際のところ、2巻までの彼女たちが訪れているポイントは、車をすぐ近くに停めれるわけじゃないので、車で移動する釣り人にとっては”気軽に”やれる場所は少ないですね。

多少なりとも歩けば話は別ですけど、浜名湖全体でいえば、自転車のほうが釣りはしやすいです。

形態上管理されているポイントは「新居海釣り公園」しかなく、あとは”常識の範囲内”なら釣りができる状況です。最近では”釣り禁止の看板”も目立ってきました。

”釣り客のための駐車場が圧倒的に少ない”のは、全国でも同じことですし、ここに限った話じゃありません。

それを作って欲しければ、釣り人がなんらかの形で投資すりゃいい話だし、実現してもたった数人の”違反”が潰す結果になるのもよくある話です。

近年では、SNSなどネット環境の周知により、悪質な釣り人を遠巻きに苦言する投稿が増えています。

それは無駄ではありませんが、SNSを見ない人には届かない声であります。

ブログも同様にそれを見ない人には届きません。メディアアングラーが声高に説いても、その人に近づかない限り知ることはないでしょう。

釣り人が最初に訪れる場所って、やっぱり釣具等を販売している店舗なわけですよ。

でもそこだけで「釣り場のマナー」を全て知ることは難しい。物を売ることが生きる糧なのだから、物を売りたい文言がweb広告のように並ぶのは不思議じゃありませんし合理的です。

魚釣りを”たった1人”ではじめようとして、楽しく学んでいくのは意外と難しいことなのです。

──魚釣りを知らなかったアリスは、釣り好きの音々子に興味を持つことがキッカケで、魚釣りの世界に足を踏み入れます。

健全アングラーの鏡でもある音々子と行動を共にすることで、間違ったこと危険なことを窘められ、安心安全で法令を遵守しつつ楽しめるよう学んでいくことでしょう。

2017608tp126

これを読んで釣りをはじめた方は、アリスと同じように成長してもらいたいものです。

マナーが悪い人って、そういう人と出会えなかったから──と考えます。

魚釣りは遊漁であり、漁の一部として扱われますが、漁師と同様に法律や地域の条例で厳しく罰せられる事柄は存在します。最もな例は「密漁」や「不法侵入」ですね。

法律というと堅苦しい感じはするでしょうけど、簡単にいえば、「互いに不快と感じることのないルール」のようなもの。

悪いことを抑制させるため、または律するための決まりごとなだけです。

「つれづれダイアリー」は、女子校正が普通に(?)釣りをするだけのマンガです。登場人物は架空であっても、彼女たちが行っていることは、現実でも出来ることです。

「これから釣りをはじめてみたい!」と考えている方は、アリスと音々子と共に学んでいってほしいと思う。アライブ本誌を購読するか、1話ずつ配信しているサイトを利用するか……。

それでも足りないと感じれば、健全なアングラーと知り合うのが進歩への近道でしょう。

まあ何がいいたいかというと……

この問題を改善するために最も力があるのは釣具屋なわけで、初心者指南につれづれダイアリーを参考資料として提示すればいいんですよ(極論)

早くタイアップしてマナー改善と技術周知に尽力するんだよ某グロあくしろよ(煽り)

”インターネットの力で法を変える”となれば、まずはYAHOOトップに載るところからですかね。

最近では「イカの締め方動画」が炎上していましたが、あれは価値観の違いで議論を呼んだだけだし、法とかマナーとは別の話です。

あれをかわいそうっていうなら、定置網のアオリイカ漁なんてハンマーでゴスゴスやってるから、そこを見学して刺身を頂いてから考えてみてどうぞ。

アライブ本誌以外でも「つれづれダイアリー」が読めるウェブサイトのまとめ

2巻の内容は「タコ釣り」にはじまり、「テナガエビ」に「ウナギ」と、全国の河川や湖沼で夏に狙える魚がクローズアップ。

難易度の高いウナギを捌き、「釣りはあんまりやったことないですぅ☆」とのたまうアングラーズアイドルを差し置いて、もはやガチ勢を超越した何かに見える橘音々子さんは、いずれ遠州灘沖でキハダやシイラと格闘するんですかねぇ。

2017608tp128

ここだけ切り抜くと、ものすごく意味深である(ウナギの裂き方の意)

つれづれダイアリーは、漫画を読める各ウェブサイトでも見ることができます。

まずはここから試し読みとして見るのがいいでしょう

ComicWalker

Pixivコミック

ニコニコ静画

掲載最新話は海釣り公園でサビキ釣りです。音々子サンの華麗なサビキテクが見れますよ。

2017608tp127

俺、実はポニーテール萌えなんだ。

スポンサーリンク

にほんブログ村 釣りブログ 東海釣行記へ

この記事の他にも
「とある浜松アングラーの一生」の情報は、
いいねしてチェック!