鰆(サワラ)は”春”の字が入っていることから、春がシーズンのイメージが強いですが、一年中どこかで釣れます。
回遊魚なので、いつ頃来るのかは、生態を知ることである程度予測することもできます。
釣る前にサワラのことをもっと知ろう!
今更聞けないサワラの生態
鰆はアングラー的基準として、50cm以下がサゴシ、60cm以上をサワラと呼びます。当記事はメンドイので「サワラ」で固定します。
サワラはショアジギングで人気のターゲット。
日本全国の沿岸を巡る回遊魚のため、特定の地域で釣るなら、年に2回ほどチャンスが訪れます。春と秋が該当しますね。
冬は深場に生息しており、春になって水温が上がりはじめると、日本列島の沿岸を行ったり来たりしています。春からは産卵期に当たるため、大型が沿岸で釣れやすいタイミング。
比較的温暖な地域を好むため、太平洋側の西日本なら、オールシーズンで出会いやすい傾向があります。日本海側だと季節を告げる魚といえますね。
成長速度は当歳で46cm近くまで。4歳で80cmほどまで成長し、寿命は6年とされています。
サワラを専門に狙うショアジギング考
まとめると、冬から春は大型狙い、夏から秋は回遊の数狙い……という感じ。
サゴシと呼ばれるサイズは当歳魚のため、秋頃に爆釣のタイミングが訪れます。サワラサイズは年中狙うことができますが、沿岸で釣る条件となれば、春から夏にかけてが望ましい。
サワラは肉食性なので、ミノーやメタルジグなどのルアーを用いるのが主な釣法になります。
主にイワシを食べているため、それに似たルアーが有効。
カタクチイワシやマイワシは、最大でも10cm前後に収まるし、何より細い特徴があります。なので丸々としたミノーは”マッチザベイト”で若干不利。
そして基本は回遊待ちになるため、サーフは特に飛距離を求められます。
サワラといえば西京焼き
サワラが人気のターゲットたるゆえんは、味の良さがあります。
雑味の無い白身は極上。大型になると身も厚くなるため、切り身を「塩焼き」にするのが間違いないレベル。
サワラといえば「西京焼き」が有名ですが、これは保存するために生まれた調理法です。青魚で足が早いため、味噌漬けで熟成させて保存を可能にしています。
新鮮なサワラに西京味噌をつけて、熟成を経るからこそ、西京焼きは極上の料理となるわけです。
静岡県だと秋のショアジギングシーズンを告げる魚
遠州灘サーフに訪れるのはサゴシサイズがメイン。
今までの経験上、晩秋にワラサが伊勢湾から出かけて「大型シーズンじゃあ!」が始まる前に、サゴシの回遊が来る感じですね。9~10月に出会えることが多いかな。
イワシや小サバがベイトになることが多いので、近いメタルジグを選ぶといいでしょう。「サゴシジグ」「マキノミー」がおすすめ!
サゴシジグは名前の通り、サワラ狙いに対して万能です。詳しくはこちらのページも参考にしてください。

マキノミーはフックにブレードがあるため、アピール力が高いのと、表層巻きが可能になること。高活性の群れが入っている時に役立つし、ボトムに落として他を狙うこともできます。