アユを疑似餌(ルアー)で釣る前の注意点|アユイング

アユを疑似餌(ルアー)で釣る前の注意点

「アユのルアー釣りが流行っているみたいだ……。せや! 近くの川ではじめたろ!」

──などと無知のままはじめると、罰金を支払ったり、最悪家裁に行く可能性もあります。特に川釣り(淡水)の経験がない海アングラーが陥りやすいですね。

そんな”アユイングをこれから始める人”のために、守るべきチェック項目をまとめました。

スポンサーリンク

これからアユイングをはじめる前のチェック項目

川釣りは河川を管理する漁業組合の遊漁規則を守る必要があります。

アユを疑似餌(ルアー)で釣ることに関しては、さらに規則が重なります。アユイングをすることができる河川が少ないことをあらかじめ理解してください。

近くでアユ釣りができる河川があるとして、そこでアユイングができるかどうかをチェックするには、次の項目を全てクリアする必要があります。

  1. アユ釣りは解禁されてる?→YES or NO
  2. アユの遊漁券はある?→YES or NO
  3. アユのルアー釣り(疑似餌)は認められているか?→YES or NO
  4. アユ釣りが可能な区間を把握できたか?→YES or NO
  5. 全部「YES」なら釣ってヨシ!

ここでは静岡県で鮎釣りが盛んな、「天竜川」「大井川」「安倍川」「狩野川」を例に、チェックしてみましょう。

(1)アユ釣りの解禁期間は?

天竜川・大井川は6月1日から12月31日まで。

安倍川は6月1日以降で組合が告示する解禁日から、最長11月30日まで(友釣り・エサ・毛鉤)。

狩野川は5月20日以降で組合が告示する解禁日から、終了は12月31日まで(最長は1月31日)。

各河川によって、釣種で解禁日と終了日が違います

全国的にアユ釣りの解禁は6月か7月から。友釣りが最も解禁日が早くて期間も長く、エサ釣りはその次くらい。毛鉤や特殊な釣法はそれらより期間が短い特徴があります。

(2)アユ釣りの遊漁券はある?

河川で釣りをするには、対象魚の遊漁券が必要になります。

大抵は「アユ」「マス系(アマゴ・ニジマス)」「ウナギなど他」で区分けされており、互いの釣法で釣れにくいことも特徴。アユを釣るなら、アユの遊漁券が必要になります。

遊漁券の種類は、1日券(半日券)と年券がポピュラー。

購入先は同県内か市内の釣具屋。もしくは該当河川沿いの商店でも購入できます。川沿いによく見る『遊漁券あります』みたいなノボリが目印。また現地で巡回する組合員から購入することも可能。

日券は1ヶ月に1回くらいなら許せる値段で、隔週で行く予定なら迷わず年券を選ぶべき。1年間で4回行けば、日券分の値段は超えるくらいです。

年券は一時的に組合員になるようなものなので、購入時に身分証明が必要なこともあります。

遊漁券の値段は各河川の漁業組合によって変動します。もちろん期限切れは使えないし、他所の同魚種券も使えません。

(3)アユをルアーで釣ることは認められてる?

アユ釣りが解禁されつつ、遊漁券があっても、最大の障壁が「アユをルアー(疑似餌)で釣ることを認めているか?」にあります。

ちなみに静岡県内で、アユを疑似餌で釣れる河川は無いです。

全国でも認められているのはごく少数。……ホントにアユイングは流行ってんのか?

毛鉤なら天竜川・安倍川・大井川が認められていますが、リールは禁止(フライフィッシングでアユ釣りが禁止)。延べ竿を使ったテンカラ(流し毛鉤)が可能となります。

アユ釣りができる河川は多いけど、アユを疑似餌で釣ることが可能な河川は全国でも一握り……。近場でやる前に可能か否か、必ず確認するようにしましょう。

規則を破れば「違法漁業(密漁)」で、20万円以下の罰金が科せられます。

(4)アユ釣りが可能な区間はチェックしたか?

河川によっては「禁漁区間」を設けていることがあります。これは同河川内でも、特定区間だけ魚を釣ってはいけない場所(もしくは期間)のこと。

最もたる理由は自然環境保護のため。産卵期などは養生する区間を守る意味合いもあります。ようは釣りすぎを予防する措置ですね。

アユの場合、友釣りはほぼ全域で認めれている傾向があります。

友釣り以外の餌釣りや毛鉤(ドブ釣り)にゴロ引き(毛鉤がいっぱいあるの)などは、本流の中でも可能区間が設けられていることが多いので注意

……でも、現地を知らずに「○区」といわれてもわからないでしょう。

日券や年券を購入した際に、組合のパンフレットを受け取る機会があるので、地図で遊漁区間をしめしてくれていることもあります。年ごとに変わることもあるのでチェックしましょう。

ぶっちゃけ魚の生息域で決められているから、アユは全域でマス系は上流になることが多いですね。

全てクリアできたらアユイングができるぞ!

ハァ……ハァ……。

1~4の項目を無事クリアできたら、アユをルアーで釣る権利が与えられたことになります。

静岡県内でアユイングができる河川はありません。──が、全国に目を向ければそれなりにあります。「じゃあどこにあるの?」を確認できるのがダイワのHPにあります。

お勧めフィールド|追わせて掛ける アユイング|DAIWA
アユイングのお勧めフィールドです。ダイワのアユイングは、オトリアユに見立てたアユ型ルアーを使い、アユを追わせて掛ける新しいゲームフィッシング。誰もが手軽に、そして身軽にゲーム性の高いアユ釣りを楽しむことができる新提案メソッドです。

こちらはアユイングが可能な河川だけを取り上げているので、アユイングに興味があるなら抑えておくべきでしょう。

静岡県アングラーは隣県の愛知・岐阜・長野・神奈川に行けば、アユイングが楽しめるわけですね! 西部住みが一番気軽にできるかも。

ちなみに、今記事で参考にした「天竜川」「大井川」「安倍川」「狩野川」の漁業組合ページ(漁業規則)はこちらから。

遊漁規則のあらまし
遊漁規則と料金|大井川漁協(公式ホームページ)
大井川非出資漁業協同組合の遊漁規則と料金です
遊漁の決まり | 安倍川・藁科川の遊漁のきまりと河川情報 | 安倍藁科川漁業協同組合
静岡市の清流 安倍川・藁科川の河川情報 &#36938...
釣りのコト
※令和3年1月1日から新料金になりました。

正直いって餌釣りが一番金がかからなくていいぞ。

アユ釣りの代表は友釣りといえます。

10万前後する10mほどの延べ竿を使い、下半身ウェットにベストをはおり、オトリを入れる流し船を用意しつつ、滑らない靴も必要と──。友釣りははじめるまでの投資が嵩みやすい。

餌釣りは「渓流釣り入門セット」みたいな、釣具屋でセット売りされている物でも十分楽しめます。なんならダイソーでも可能。

延べ竿は4mもあれば十分なほど。足りない長さは糸を長くすることで対応できます。

延べ竿セットはハゼ釣りにも使えるから便利だぞ!

【最後に】アユイングを認めない河川が多い理由

アユを疑似餌で釣ることを認めない背景はおもに2つ。

  • オトリアユの販売利益が減少する
  • 疑似餌のロストによる環境悪化

友釣りを始めるには、まず”オトリ”となるアユを用意する必要があります。

オトリは遊漁券を販売している店舗で購入するのが基本ですけど、アユ自体を購入していることになるから、育成している漁協組合にとって利益になります。

遊漁で友釣りが優遇されているのも、そういう背景を考えれば、まぁ妥当だよね──。

アユイングがもし100%になると、オトリ販売の利益がなくなるわけで、そうなれば遊漁券の値上げで対応することになるでしょう。釣る数に制限がかけられる可能性も考えられます。

次に環境悪化ですが、これは海でも同様の問題がありますね。

プラスチック製の疑似餌(ルアー)は自然分解されないため、河川に残るとゴミになります。なので金属製以外は認めない河川もあります。

毛鉤が認められているのは、毛の部分が自然由来だから。針など金属は錆びてなくなりますから。

もしアユイングをはじめるなら、ロストしないようなリグを用いて、環境を守るように心がけましょう。