【世界初】スズキが海洋プラスチックを回収する船外機を開発!

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海洋ゴミを自動回収する船外機をスズキが開発。これがスタンダードになれば、航行するすべての船が、海洋プラスチックをじわじわ減らす役割を果たしてくれることに。

すごい!

航行しながら海洋ゴミを減らせる船外機

このニュースを知ってまず驚いたのは、「船外機作ってたんや……」の事実。

そういえば、浜名湖内に”スズキマリーナ”ってあったね。うっかり!

海洋ゴミは世界が抱える問題。それはSDGsの重要課題でもあるため、ゴミを減らす技術を開発するベンチャーは数多い。海流に網を設置して根こそぎ回収スタイルとか、カゴにゴミを集める船とか、風力&海流発電とコラボしつつゴミを集めるとか……。方法はいろいろあれど、機材の規模と費用がバカにならない

しょせんは”ゴミ”。いくら世界を救うためとはいえ、無償で持続できるテクノロジーは存在しないし、リサイクル(処分)するにも金がかかる。

海洋プラスチックで作られたスニーカーなどアパレルも注目されているが、回収からリサイクル、そして製造の工程を考えると、よっぽどブランド価値がないと見向きもされないでしょう。

今回のニュースは、そこに日本のスズキが最適解を提示してきた感じ。

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集めるのが面倒なら、気づかないうちに回収できるようにすればいいんじゃない?

なぜ船外機で海洋ゴミを回収できるのか?

船外機は水冷式エンジンのため、冷却水を本体に直接吸い上げている。この仕組みはヤマハのHPが図入りで詳しいので参考に(丸投げ)。

メカニズムのQ&A
船外機のメカニズムをQ&A形式でわかりやすくご紹介します。

もともと水を吸い上げる機構のため、ゴミを留めるフィルターをかますだけで、自動でゴミが溜まっていくというワケ。ね? 簡単でしょ?

仕組みを知れば簡単に思えるけど、フィルターが詰まって冷却水が供給されないと、エンジンはオーバーヒートして故障の原因にもなる。排気も悪くなるから、エンジン動作に悪影響が出る可能性のほうが高かった。

スズキはその問題を解決するため、冷却水を通すパイプを2本用い、1つのフィルターが目詰まりする(ゴミがたまる)ともう1本へ流入経路を変える仕組み。知れば単純だが、新しい試みなことには違いない。

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この船外機は21年から発売予定。現在はテスト導入の段階で、ゆくゆくは様々な船に取り付けられるかもしれないし、義務になるかもしれない。

水上航行する船たちが、自然を維持する役目を果たしている──と認知されれば、水上レジャーの見方も変わるかもしれない。未来に期待しましょう。

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