熊本をはじめ鳥取など地震が相次いだり、イギリスがBrexitしたり、「あんなのが大統領なるわけねぇだろ」な人が当選したりと、時事ニュースも非常に濃い1年だった。
釣り業界は1月にフィッシングショーが控えているので、釣りニュースとしてはこれからですね。
比較的安定した気候が続いた2016年の遠州サーフ(※執筆当時)は、結果を見れば良くも悪くも平均値。
釣果は過去に比べると減った感じ。
というわけで1年間を振り返ってみて、来年に繋げる何かを探してみましょう。
2016年の遠州サーフはどうだった?
誰もが「渋い」という状況。
主観では“渋い”というより、魚の奪い合いがしゅごいと感じた。
毎朝のように、数百人のアングラーが釣りをすれば、魚も減るだろうよという感想。
本年度はあまり浜インしていないけれど、釣果は聞いているので、2016年の遠州サーフを主観でまとめます。
──ひとことでまとめれば、「年間通してヒラメはどこかで釣れている」になります。
個人的に考えるヒラメ釣りのテクニックは、「釣れる時期と場所をいかに誰よりも早く確保できるか」じゃないかなーと。
サーフルアー界も行き着いた先は、やはり「情報戦」か?
冬:1~3月は相変わらずの忍耐シーズン
この時期はあらゆる魚とアングラーがオフシーズン。
サーフの釣果だけじゃなく、陸っぱり総じてお通夜モードになる。
全く釣れないわけじゃないので、「ポツ…ポツ…」と話は聞く。
ちなみに座布団が出やすいのは3月頃。
冬の遠州サーフの狙い目はやはり河口部。
稚鮎とシラスが絡みやすい天竜川付近は、海面温度を逐一チェックしていれば、ベイトの進行具合もわかりやすい。
黒潮が入ってくる御前崎方面は、年間通してチャンスは有る。
オールシーズンいえることだけど、釣れた情報が出てから行くのでは遅いので、海況をチェックして釣れるタイミングを計っておきたい。
冬期にオススメのルアーと攻略法
活性が低いので、大きさはさておき、ゆっくり巻けるルアーが望ましい。
『シースパロー105HS』や『タイドミノースリム140フライヤー』みたいなタイプが定番だった。
けれど──
『かっ飛び棒』は16年冬に差し掛かってきてから好調になった。
大抵のサーフ用ルアーは、例年1月のフィッシングショーで公開されてから発売するため、釣果を聞き出すのは4月以降。
冬でも戦えるルアーが、1年越しで評価されるのは、気長な商売だなと感じてしまう。
春:4~6月から人多すぎが目立つ
台風が常時発生していた去年とは異なり、梅雨に入っても比較的安定した気候を保っていた春。
3月頃から釣果が現れだし、4月後半に入るくらいで「爆釣!」となるのがいつものパターンだし、今年もそうだった。
ただ1つ違っていたのは、アングラーが増えすぎて一瞬で釣られきっている感がした所。
はやい話、魚の奪い合いである。
『遠州サーフトーナメント2016春季』の結果は、350名の参加者でヒラメのウェイインはわずか1割。
これは秋季でもそうだったけど、回を重ねるにつれ全体の釣果は少なくなっている(こちらは釣りづらい海況もあったが)
春期にオススメのルアーと攻略法
春はベイトも沿岸に寄るので、対象魚も近寄ってきやすいからチャンスは多い。
おいしい思いをするなら4月中から通うのが定石。
遠州サーフの開催は東のほうが早く、中間辺りが4月半ばくらいから釣れはじめる。
「駿河湾に回遊魚が入ってきた」くらいからがチャンス。
この時期はベイトも小さめなので、年間で最も『スピンビーム』の釣果が目立つ。
あとは『スピンドリフト』とか、9cm以内で底を通せるルアーが効果的。
夏:7~9月は海況とのにらみ合い
台風の上陸が少なかったとはいえ、常時洋上にいるタイミングが続き、太平洋側は辛い時期だった。
安定してマゴチは釣れていたが、過去に比べれば少なく感じるほど。
海水温は平年並くらいで、真夏の割にヒラメは釣れていた。
夏期にオススメのルアーと攻略法
ここでも似たようなことを書いたけれど、この時期は海が荒れることが多いため、一度リセットされてからのリスタートで釣果が目立ちやすい。
波高になってから、誰よりも早く一番乗りできるかが勝負の分かれ目になる。
流れ藻が多い時期なので、トレブルフックのルアーより、アシストフックだけのメタルジグが使いやすい。
マゴチ相手となると、やはり底をネチれるワームの釣果が目立つ。
バディワークスの『45HEAD』は、駿河湾サーフで好調だった。
夏は『メタルマル』のような小型メタルジグ・バイブを忍ばせておくと、フラットから青物にチヌけまで軽く対応できるのでオススメ。
秋:10~12月は中・大潮のデイゲームを狙うのが効率的
──とにかくサーフアングラーが最も多い時期。
「マヅメを逃せば即アウト」でもなく、先行者が釣り切れなかったおこぼれを狙う、朝と逆転する潮汐狙いのほうがゲーム性は高い。
人が最も多い時間で狭いポイントを攻めるより、サーフを広く見据えて、テクニックで引き出す。
遠くを狙うより、意外と足元におこぼれがいます。
秋期にオススメのルアーと攻略法
秋は活性が高めで、わりと適当でも釣れる。
この時期は愛知サーフが大型青物を狙いやすく、夢はあるけど競争率は屈指を誇るので、早朝に行くのは覚悟しておくこと(前日入りがいるほど)。
総じて活性が高めになるので、中下層を速めに引けるヘビーシンキングミノーが効果的。
『エフリード90S』や『スピンドリフト』でマヅメを叩き、反応がなければより大きくするか、より遅く巻くかの選択で時間効率はよくなる。
釣れやすい時期も12月に入るまでなので、それまでに結果は出しておきたいところ。
魚がそこに居れば、ルアーは問わず数投で決着が付きやすいのもヒラメであり、ルアーフィッシングである。
「難しい」といわれているのはテクニックの問題じゃなく、サーフに訪れる魚の絶対数が少ないのと、射程距離内に居ないせいもある。
なので人が多い時期こそ、一箇所で粘るのではなく、歩き回れる場所のほうが結果はでやすい。
魚がスレるのは科学的にも証明されているので、誰も使わないタイプのルアーを使ってみるのも1つの手。
よく釣る人って、メディアの定石とはちょっとズレたことで結果を出していたりする。
2016年はサーフルアーの人気がピークに達したかなとも感じる
去年辺りからアングラーの多さが目に付くようになったけど、今年は特に多く感じました。
シマノは『NESSA LIVE』なるイベントを開催したりして(来年は12/3で決まっているらしい)、サーフルアーの過熱ぶりも架橋かなーと思います。
この時も300人超参加して、ヒラメは1割あるないくらいの釣果だったので、その結果を「サーフヒラメは難しい」と感じるか、「魚が減っている」と感じるかは個人次第です。
一方その頃書いている中の人は──
行ける日はもれなく波だぱだぱの日が続いたので、足を運ぶことも少なくなりました。
しばらく生活環境の変化もあるので、気軽に釣りに行くことも難しそう。
魚釣りに関してのネタはまだまだ残っているので、ブログはこれからも続いていきますよ!