今年は遠州灘でもカツオノエボシが多いらしく、いつもより報告例が多い。
いくら暑いからって、波打ち際に短パンサンダルで釣りをするのは自傷行為みたいなもの。
自分で泳げないから流れ着く確率が高い
カツオノエボシは、日本沿岸にいる電気クラゲの中では最強クラス。
その毒は人を死に至らしめることもある。
普段は沖にいるけれど、南風で沿岸に流れ着きやすくなり、太平洋側は特に確率が高くなります。
死んでいても毒性はあるので、触手には絶対に触れないこと。
今日神奈川でサーフィンとかしてる人、気をつけてください。
カツオノエボシ大量発生してます。30分歩いて36個、異常です。普通に死者出るレベル。 pic.twitter.com/EO1CNxMlPg— サーフィン大好き連盟!! (@HuDPAqYCFKgmVFN) 2016年6月28日
サーファーには厄介な存在。でもアングラーにも危険が及ばないわけではない。
こいつが厄介なのは、本体よりも毒を発する触手が異様に長いところ。
毒を持つ触手の長さをあなどってはいけない
毒がある触手は平均10mもあります。
本体が離れた場所に浮かんでいても、砂浜に触手が届いているかもしれません。
なので素足はもちろん、サンダルで浸かるのは危険。
流れ着いたゴミに紛れていたりするので、そういうところも避けるように。
暑くても自衛のためにウェーダーは履きましょう
先日放送された「RUN&GUN SALT」の”ENSHU FLATFISH GAME”で、近藤氏もいっていました。
カツオノエボシのみならず、エイがそこにいる可能性も捨てきれないので、絶対にウェーダーは履いていくと──。
某ヒラメハンターとは違って、こういうこといってくれるから近藤さんは好きよ。
真夏のウェーダーはゴアテックスだろうがサウナになります。特にサーフでやる人は暗いうちから入るので、ウェーダーは必ず着用してほしいものです。
暗い内に入ったらいきなり激痛が……!
ということも無いわけではないので、リスクを事前に回避することは大事です。
カツオノエボシをブーツで踏んでも大丈夫だけど、もし踏んでもそこは絶対に触らないように。
触手から毒針を出すタイプなので、残っている針に触れると腫れ上がってしまいます。
海水でもいいので、まず洗い流しましょう。
夏のサーフにおすすめなのはウエストハイのウェーダー
ウエストハイはズボンくらいの丈で、サーフの防水対策としては十分。
透湿素材のほうが蒸れにくいですが、メンテナンスが面倒なのと高価になりやすい。
ウェーダー内が汗だくになりやすいから、1回ごとに外と中を洗うほうが臭いは気になりにくいし、だからこそ透湿素材では不利になります。
パンツ1丁で履くよりも、撥水効果のあるインナーを履いたほうが動きやすいですよ。
サイズはちょっと大きいくらいで、腰に余裕を持たせたほうが蒸れにくいです。