【ツインパワーXD】ステラの弱点を改善する一手だけ褒めたい

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シマノの次世代リールのはじまりは──いつもバラバラだが、今回は耐久力に定評のある『ツインパワー』から。

『ツインパワーXD』として、細かな刷新を経て登場した。

”耐久性の基準を変えてしまう”とか、「あれ(前モデル)以上強くするとか頭おかしいんじゃねぇの?」と感じざるを得ない。そんなわけで、発表後に沸き立つソルト界を他所に、いまいち魅力は感じられなかった。

良い所よりも突っ込み所が多いので、こいつをなるたけ活かす方法を考えて数日。

主観だだ漏れでツインパワーXDを紹介してみようと思う。

とにかく「強い(小並感)」を全面に押し出したツインパワーXD

『HAGANEギア』をやたらと推すようになったけれど、ギアの耐久だけが向上されても、耐えられない部分は他にある。

ラインからロッドに至るまで、タックルには金属を使えない箇所があり、リールより脆い部分は多い。

リールはもともと強固な物だ。

ギアを強くするメリットは「ゴリ巻き(力押し)ができる」があるにはある。

けれど、大物相手にドラグを出さず耐えれるロッドとラインシステムがほぼ存在しない

というわけで、いい感じのチグハグさを感じますが、初期ラインナップがおまけに3000・5000番とショア向けの小型である。

強さを全面に出すなら「マグロ100kgもゴリゴリでイケましたよ!」くらいのアピールで、10000番台を最初に出してもらいたい。

まぁそれは『SW』で出てくるだろうけど……。

総合的に見れば特に悪い点はない

ツインパワー XD[TWINPOWER XD]|スピニングリール|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-

ツインパワーXDは49000円前後の価格帯。

耐久性はメーカー随一であるし、ローター部は最軽量のヴァンキッシュに迫るスペック。何回他のリールが過去になればいいのやら

ケチを付けられるいわれはないリール」。だけど、特に優れているわけでもない。

マイクロモジュールギアを入れなかったのは、絶対的な強度を得るためだろう。

大口径のギアを活かすのならば、あれは無用の長物ともいえるし、差別化としていい選択でしょう。ただそれを活かせるファイトをしているアングラーは、どこで戦っているかを考えると──

ロックショアを主戦場にしている人たちくらいだろうな、と思う。

新構造の防水構造「Xプロテクト」について

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http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/4645

これを見て「スゲェ!」より「バカじゃねぇの」と思ったのは私だけだろうか。

入る水が海水を想定するなら、出にくくすれば錆びるだけじゃねーのと。内部で塩が結晶化してカチカチになるか、腐食してボロッともげる未来が見える。

わざわざ複雑な構造にして、生産と修理のコストを上げるのもバカらしいと思う。

ステラ以外でも当たり前になった防水構造の「コアプロテクト」は、”浸水しにくい構造”なだけで、防水機能としては完全じゃあない。

絶対的な防水にするってことは、水の分子が入ることのできない隙間でありつつ、しかも可動させないといけない無茶ブリが求められる。

リールの場合、ハンドルを回すと内部からエアーが吹き出て「自然乾燥機能です(真顔)」くらいが面白いと思う。

撥水素材も合わせればそれなりに効果はありそう。

ステラで最も多いトラブルが、ラインローラーの塩ガミ。

これはハッキリいってユーザー側が悪いだけで、開発側からすれば「釣行後に洗えよ」と半ギレでいいたいだろうけど、防水構造にした悪影響も少なからず要因にある

ようするに、水が入りにくいってことは出にくいってこと。

自称メンテナンスフリーのマグシールドでさえ、この問題は解決しておらず、海釣りでの天敵はいつだって塩である。

何がいいたいのかといえば……

単純構造のほうが保ちは良く、修理もしやすく、誰でもメンテナンスはしやすいなどのメリットがある。

わざわざ複雑化してコストを上げ生産力を下げるのは、日本企業の悪いクセだと思っている。

ツインパワーXDのスペックが最大限に活かせるポイントは磯くらいじゃない?

最も出会う確率の高いショアモンスター、10kg以上のアカエイ相手でも、ドラグを出せば3000番のエクスセンスだろうがナスキーだろうがワゴンセールのプラ製だろうが、ロッドとラインが保てば寄せることはできる。

ツインパワーXDが目指していそうな地点は、そういう重いヤツをドラグを出さずに”巻きで寄せる”ことのできるリールだろう。

そのファイトスタイルは正直いって、「絶対に折れない」「絶対に切れない」という保証がないと、ドラグを出さずに釣り上げることはデメリットしかない。

魚とのガチンコ勝負は釣り人にとって夢でもあるのだが、釣りは竿が加わるだけで強度は驚くほど下がる。

マグロの一本釣りが最もたる例だけど、釣り竿を使うのは非効率なわけ。それが”ゲームフィッシング”ともいわれる所以でもあるし、難しいから達成感のある行為。

ショアキャスティングのレベルではここまで求められないけれど、ツインパワーXDが輝きそうなロッドとの組み合わせは存在する。

オールウェイク108+ツインパワーXDでロックショアをガチで戦う

ツインパワーXDのコンセプトだと思うガチバトルを実現するなら、常にガチバトルをしている人を参考にすればいい話

JUMPRIZEの『オールウェイク108モンスターバトル』は、大物とのガチバトルを視野に入れつつ同社のルアー全てを扱えるワガママロッド

長さからの耐久力と操作性、そして万能性は業界唯一ともいっていい『オールウェイク』は、”井上ファイト”で有名な井上友樹プロ(社長)の願いを詰めたロッドになる。

井上ファイトは普通の人からすれば「無謀な釣り」に見えるけど、釣りとしては合理的である。

魚が引くのはアングラーと反対方向へ逃げるからであって、ようするに、常にこちら側に頭を向かせれば自然にこっちへ走ってきてくれることになる。

原理として、頭を反転しようとした瞬間にポンピングでこちら側に向けるだけの話。だけど、その瞬間を見極める経験と耐えるタックルがないと難しい技術である。

魚が進む方向とは逆にロッドを倒すのも、こちら側に走ってもらうためのテクニックでもある。

ショアからの釣りに限定すれば、ツインパワーXDを最大限に活用するロッドは『オールウェイク』かなーと。

シマノのロッドでも同じようなことはできるし耐久値も高いけど、リールのドラグ性能を活かしたテスターが多いので、”無理でも寄せる必要があるシチュエーション”を突破した解説動画があまり記憶にない。

あのサイズのヒラマサを、わずか1分30秒でランディングできる技術とタックルを信じれば、おのずと手が伸びるロッドでしょう。

おかしいな、オールウェイクの宣伝になっているぞ。

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