自分の釣りに合うウェーダーの選び方

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ウェーダーは”安全のための物”と、誤解してそうな話を耳にする。

落水の死亡要因は「ウェーダー(胴長)」がトップクラス。水に濡れないだけで、命を守るものじゃあない。

ライフジャケットとセットでなければ意味がない。ウェーダーはあくまで防水ツールです。

 

そんなウェーダーも、釣り具屋に行けば種類がたくさんある。「一体どれがいいの?」と困る人もいるかと。

今記事ではあなたの釣りにあったウェーダー選びを提案します。

(2018・3/13再編集)

 

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はじめの注意点

 

ウェーダーは「防水ツール」と冒頭でいったように、服を着たまま水に濡れないようにするアイテムと思ってください。

それ自体に浮力はないので浮きません。水が入ることによって、溺れる危険性は高まります。

上半身の浮力をサポートするライフジャケット(救命胴衣)とセットで無ければ安全もクソもないわけ。

 

釣り人の水難事故の原因には、ウェーダーが起因していることが多いのは知られていない。

 

参考に|フィールドではどんな事故が起こるか

 

<事例>
1998年、千曲川にて、ウェーダー(胴長)着用で藻類の調査を行っていた学生が水深30cm – 40cmの川の中で転倒、そのまま200mほど下流に流された。事故後約10分で救出され、迅速に蘇生法が試みられたものの死亡した。転倒してウェーダーの中に水が入り自力で起き上がるのが困難になったことが事故を大きくした原因と推定された事故後、対策本部はウェーダーの販社に対し、取扱説明書中にライフジャケットを併用する注意書を入れるよう要請した。

 

足首がちょっと浸かる浅瀬でも、転べば死ぬ可能性があります。

なぜ鮎釣り師がウェーダーを履かずウェットタイツなのかというと……ダボダボで水の抵抗をムダに増す物を水流の強い箇所で着用していれば──、を考えればわかるよね。

サーファーがウェットスーツを着るのが当たり前なのも、そういうこと。

 

 

 

ウェーダーの素材は季節と水温によって決めるべし

 

ということで、安全性については釘を刺したので……

今回はソルトとフレッシュで、ざっくりと、用途別で使いやすいウェーダーを選んでみましょう。

 

素材はおおまかに3種類

 

・ナイロン(PVC)

・ネオプレン

・透湿素材(ゴアテックス等)

 

という3種の素材があり、値段は上から下になるにつれ高価になる。では値段によって何が変わるのか?

耐久・耐水性にあまり差はなく、影響するのは縫い目の精巧さ。つまり”商品の質”です。

 

ナイロン(PVC)の特徴

最も商品が多い素材かと思う。

安価ながらナイロンの耐久は随一、ゴム製はちょっと弱い。めちゃ冷たい水には太刀打ちしにくいが、オールシーズンで通用しやすい。

 

ネオプレンの特徴

保温に優れるので、冷たい水に浸かったり寒い冬に活躍する。夏は蒸して地獄。

素材は傷に滅法弱く耐久性は残念なほう。

 

透湿素材(ゴアテックス)の特徴

内部の湿気を透過するので、汗をかきやすい夏や、動き回る釣りに向いている。

乾きやすいメリットで洗浄が楽だが、コーティングが必要なので維持費が他より高いし、もともと素材が高価なので、それを許せるかどうか。

 

ウェーダーは素材によって保管方法が異なる

 

太陽光の紫外線で素材が劣化するので、日の当たる場所での保管は厳禁。乾燥は陰干しで、保管は室内がベスト。

蒸れた後や内部洗浄をした時は、裏返して陽に当てはやめに乾かすこと。

ちなみに私は日の当たる場所で保管していたら、半年せずにブーツがひび割れました。紫外線コワイ。

 

保管に気を使うのは「ネオプレン」で、(なるべく)折り曲げ厳禁。

折り曲げると、外から見えない内部で細かい破断癖がつきやすく、そこから水圧で浸水しやすくなりやすい。素材の中間に水を取り込み、それを体温で温めつつ、外と断熱して保温を実現する──というややこしい仕組みの副作用みたいなもの。

「釣りに行きてぇ」となるけど、ウェーダーは室内に展示しておくのが、全種において一番最適な保管方法です。

 

 

季節と水温で素材別の選び方

 

浸かる釣りは「湖沼などでのフロート、干潟や河川でのウェーディング」を対象に。

浸からない釣りは「渓流やサーフなどの浅場」を対象にしている。

 

【春】──なんでもOK

寒暖の差が大きいので、インナーで調節すればどの素材でも。まだ水温が低い時期なので、浸かる釣りではまだネオプレンが活躍する。

 

【夏】──透湿素材が活きる季節

透湿でも蒸れるもんは蒸れるし暑い。ナイロンが妥当です。

ネオプレンはただの拷問なので、それを売ってナイロンを買うくらいしないと、脱水症状でぽっくりしかねません。

 

【秋】──気候次第

海はともかく、河川や湖などは水温がどんどん下がる季節。気候次第だけど、「ぼちぼちネオプレンかなー」と思うタイミング。

保湿できるインナーを用意すれば、まだナイロンで十分。

 

【冬】──ネオプレン&貼るカイロ

防寒代わりでもネオプレンが生きる季節。浸からない釣りだと透湿素材が地味に活きる。

ナイロンでもインナーでなんとでもなるが、水温10度以下の浸かる釣りだと、ネオプレンでも帰りたくなるレベルなので、貼るカイロを有効活用したい。

 

私が使用するのは主にサーフ、もしくは浜名湖でのウェーディング。

冬場はネオプレンが欲しい時もあるけど、インナーを着ればナイロンでも大丈夫な水温なので、オールシーズン過ごせている。(ネオプレンもあるけど)

2種類あれば無難だけど、釣りに適した季節を考慮して冬を排除するなら、ナイロンか透湿素材どちらかあれば事は足りる。

 

 

ウェーダーの丈と用途におけるタイプの選択

 

ウェーダーの丈は三種類あり、長さによって「ヒップ」「チェスト」「チェストハイ」と分類される。

 

【ヒップ】──見た目補正が悪いが手軽で安い

「丈が長すぎる長靴」の認識でいい。渓流などで「靴は濡れたくないんだよなぁ」みたいな、せいぜい膝下まで入る程度の浅いポイントに向いている。

サーフは不意の波をかぶり股間が濡れるのでオススメしない。

 

【チェスト】──種類が多く万能

丈は腰よりちょい上。膝まで浸かる可能性があるポイント向けで、サーフルアーならこれで事足りる。

腰以上まで浸かるディープもしくはフロートだと、丈の上から浸水の恐れがある。

 

【チェストハイ】──冬は防寒着にもなる

ほぼ全身を包むため、ネオプレンで冬に浸かる釣り向けの製品が多い。反面、夏はとにかく暑い。

ディープウェーディングやフロートなど、半身以上まで浸かる釣りに対応する。しかし慣れていようが腰以上浸かる状況は危険なので、フローティングベストは必ず着用すること。

 

ウェーダーの種類によって、足の付け根から脇の下までをカバーできることになる。

「大は小を兼ねる」という言葉があるように、『チェストハイ』があれば、釣り場について絶望することはなくなると思う。

 

ブーツタイプとストッキングタイプの違い

 

明確な違いは、ウェーダーに最初から靴が「あるorない」かです。

ブーツタイプは一体型で、ストッキングタイプはセパレート。後者は他に靴を買う必要がありますが、おかげで自由度は高くなります。

 

【ブーツタイプ】──よくあるタイプ

ブーツが一体しており着脱が容易。洗うのも楽だし強度もそれなり。なにより用意と片付けに時間がかからないのがメリット。

ブーツ部分から浸水すると修復が困難で、新しく買った方がよくなる。

 

【ストッキングタイプ】──オシャレができる

足先がウェットスーツのソックスみたいになっており、「靴は自分で選んでネ♪」なタイプ。靴はスニーカーでもいいわけですが、安全を考慮して滑りにくい専用の物を選びましょう。

デメリットは靴を洗うのが面倒な所。特に砂場の釣りでは、隙間に入るため時間がかかる。

 

ウェーダーは履くアイテムだし、靴は余裕があると歩きにくく、靴ずれしやすくなってしまう。

なるべく試着して丁度いいサイズを選ぶか、靴下なりで調整しましょう。

 

靴底(ソール)は釣りポイントによって決めること

 

「ラジアル」「フェルト」「withスパイク」などがある。

どれも得意とする場所は変化するので、よく釣りに行く場所によって決めること

 

【ラジアル】──サーフ向け

一般的な靴底をしており、どこでも歩きやすいのがメリット。砂浜では歩きやすい。

苔が多い河川なり磯場では滑りやすく危険。ようは砂か土を歩く以外には向いてないってこと。

 

【フェルト】──もっとも多い万能さ

硬いスポンジのような素材で、苔のついた石でも吸着する感じで踏ん張れる。

そういう場所には強いが、絶対に滑らないわけじゃないので過信は禁物。渓流などフレッシュ全般に適している。

砂が絡むと掃除が面倒で、コンクリやアスファルトなど堤防では靴底が減りやすい。

 

【スパイク】──フェルトを強力にする

靴底に鋲が打ってあるタイプと、タイヤチェーンのような着脱式がある。

スパイクが”噛む”ような岩場には特に強いが、流れで角のとれたツルツルな石や苔だとやっぱり滑りやすい。わりと雨の日向けかな。

 

あらゆる場所を想定するなら、万能なのがフェルト。平地では大差はあまりないです。

磯場では「ラジアル+スパイク」が向いていて、河川や堤防(テトラ)では「フェルト+スパイク」が向いている。

 

 

ウェーダーは消耗品、使用頻度を考えて値段を決めること

 

値段もピンキリで、4,000~30,000円以上と振れ幅が大きくて迷いやすい。

ただ考えて欲しい、ウェーダーは消耗品であることを。

毎日毎週のように使う人は、1万円以下を使い潰していく方が、コスト的には安上がりになる。

 

高価な物でも半年~1年でどこかしら悲鳴を上げるのは確実といっていい。

あまり使わないのなら、2万前後の物を大切にした方がいい

 

オススメのウェーダーは?

 

安価で好評価のメーカー製品だと「リバレイ」。安価ながら同じ値段の中では耐久力がある方だと感じる。

1.5万円以上なら大した違いはないので、ひいきしたいメーカーにスポンサー料を払う感じで選ぶのが後腐れがなくていいかと。

 

 

 

どこのメーカーを選んでも一長一短なので釣りスタイルで決めよう

 

耐久度は使用者の管理に委ねられる。ウェーダーは大事に扱えば一生モノ

リペアキットは多いので、愛着を持って接するユーザーも多いし、修理方法なども検索で簡単に探せる。

永く使う場合は「ネオプレン」が向いている。なぜかというと、接着しやすく修理が楽だから。

 

 

耐久・動きやすさ・温かさを総合すると、「コレ!」っておすすめできるのは、ブルーストームのこいつしかないですね。

あとは好きなor信頼できるメーカーで選ぶとか、安さで使い回すのが無難です。

リペアの補修用接着剤には「セメダインスーパーXG」が速乾性があり接着力も強くおすすめ。穴が開いたブーツの簡易補修にも使えます。

あて布に使えるゴムチューブは、買おうと探すと手にはいらないので、自転車屋で融通してもらうとか、パンク補修用パッキンとか100均で探しておくといいかと。

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タイトル通り浜松市在住のアングラー。その周辺に出没します。 当ブログは私に見える範囲での、釣り情報から釣り方の知識など、おまけに業界ニュースを主にとりあげています。 2018年はモバイルロッド片手に、浜名湖一周釣り歩きを計画中。
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