自分の釣りに合うウェーダーの選び方

自分の釣りに合うウェーダーの選び方

自分に合うウェーダーを選ぶのは、事故防止のために重要なこと。

”自分の目的に合う”といっても、釣り具屋に行けば種類がたくさんあるし、「一体どれがいいの?」と困る人もいるでしょう。

今記事はあなたの釣りにあったウェーダー選びを提案します。

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ウェーダーは下半身を濡らさないようにする防水ツール

これは前提として知っていただきたいこと。

ウェーダー(胴長)の役割は、服を着たまま水に濡れないようにするアイテムです。ウェーダー自体に浮力はないので、ライフジャケット(救命胴衣)とセット運用が基本です。

実はウェーダーが原因の水難事故は多く、海保の事例を参照すると、こんな事例があります──。

<事例>
1998年、千曲川にて、ウェーダー(胴長)着用で藻類の調査を行っていた学生が水深30cm – 40cmの川の中で転倒、そのまま200mほど下流に流された。事故後約10分で救出され、迅速に蘇生法が試みられたものの死亡した。転倒してウェーダーの中に水が入り自力で起き上がるのが困難になったことが事故を大きくした原因と推定された。事故後、対策本部はウェーダーの販社に対し、取扱説明書中にライフジャケットを併用する注意書を入れるよう要請した。

http://www.esj.ne.jp/safety/manual/020-020.html

サーフだとライフジャケットを着ずにウェーダーのみの人も見かけます。

もしその状態で流されてしまうと、まず溺れてしまいますよね。

ウェーダー自体に浮力はなく、むしろ空気が入ることで、下半身だけ浮かぶこともあります。それ故に溺れやすくなる原因にもなるわけです。

そして体にフィットするサイズを選ぶのも重要。

ぶかぶかのサイズで水流がキツイ所に入ると、水の抵抗を受けやすくなり、下半身により力を入れる必要がでてきます。……そんなの疲れるだけですよね。

だからサーファーはウェットスーツを着用するし、鮎釣り師もタイツのようなのを履くわけです。

ウェーダーを選ぶ前の注意点
  • ウェーダーはあくまで防水ツール
  • 体に合うサイズを選ぶこと
  • ぶかぶかすぎると重荷になるだけ
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自分の釣りに合うウェーダーの選び方

あなたの目的に合うウェーダー選びのコツは、よくやる釣りと季節を想定することが大事です。

自分の釣りに合うウェーダーの選び方チャート
  1. よくやる季節を考える
  2. 時期に合わせた素材を選ぶ
  3. どこまで浸かるかを想定する
  4. ブーツかストッキングかを選ぶ
  5. 靴底のタイプを選ぶ
  6. 最後に価格

まず”季節に合わせる”のは、ウェーダーを素材で選ぶ必要があるため。

素材で変わるのは「使い勝手」なり「季節への対応」が主。

そして”よくやる釣り”で選ぶのは、どこまで浸かるかを想定して、体のどこまで防水するべきかのサイズを選ぶ基準になります。

防水をしながら、いかに快適な釣りを実現するか──。

ウェーダー選びで正解を選ぶ大事さは、”快適さ”にあるといって過言はないでしょう。

季節と水温でウェーダーの素材を選ぶには?

ウェーダーの素材は3種類ほどありますが、ナイロンとネオプレンの2種類あればオールシーズン戦えます。

ウェーダーに使われる素材
  1. ナイロン
  2. ネオプレン
  3. 透湿素材(ゴアテックスなど)

気にするべきことは、ウェーダーを使うってことは、”水に浸かる”ことが前提であること。

そして防水であるがゆえに、内部が蒸れやすく、暑い時期は地獄になること。

通年で(どんな素材でも)快適なのは春と秋。夏と冬は特化した物を選ぶほうが快適になります。季節別にまとめたのでご覧ください。

なんでもOK。 寒暖の差が大きいので、インナーで調節すればどの素材でも。まだ水温が低い時期なのでネオプレンが活躍する。
透湿素材が活きる時期。ネオプレンはただの拷問。ナイロンでも十分ですが、汗をかきやすいので脱水症状に注意。
ある程度なんでもOK。 海はともかく、河川や湖などは水温が下がりやすい季節。「ぼちぼちネオプレンかなー」と思うタイミング。 保湿できるインナーを用意すればナイロンで十分。
ネオプレン&貼るカイロ最強説。ナイロンでもインナーでなんとでもなるが、水温10度以下の浸かる釣りだと、ネオプレンでも帰りたくなるレベル。貼るカイロを有効活用したい。

今は透湿素材がオールシーズンで使いやすい素材ですね。冷たい水相手だと辛いけど、中にインナー仕込めばなんとかなります。

ウェーダーを素材で選ぶポイント
  • どの素材でも通年使えるには使える
  • 透湿素材は夏こそ活きる
  • 寒い時期はネオプレンが最強
  • ナイロンや透湿でも防寒対策すれば冬でもイケる

ウェーダーの丈と用途におけるタイプの選択

ウェーダーの丈は3種類ほどあります。長さによって「ヒップ」「チェスト」「チェストハイ」に分類されています。

ヒップ 見た目は”丈が長すぎる長靴”。せいぜい膝下までの浅いポイントに向いている。それ以上で使うと股間が濡れて羞恥プレイに。
チェスト 丈は腰よりちょい上。膝まで浸かる可能性があるポイント向け。サーフルアーならこれで事足りる。腰以上まで浸かると、丈の上から浸水の恐れある。
チェストハイ ほぼ全身を包むタイプ。ディープウェーディングで使用する。冬は防寒にもなるが、夏はとにかく暑いがサウナダイエットの考えなら──。

ヒップが使われるのは渓流など、足首程度しか浸からない釣りですね。

チェストは腰までガードするタイプで、ほとんどの釣りをカバーできる用途の広さが魅力。万能だけど、場所によっては極端なタイプ。

チェストハイは首から下まで覆うタイプで、ディープウェーディングやフロートで使われます。

ウェーダーの丈を選ぶ際、あなたのやりたい釣りを想定すれば、決めやすくなるはずです。

ブーツタイプとストッキングタイプの違い

ウェーダーには「ブーツ」と「ストッキング」の分類があります。

これは靴が「ある」か「ない」かの違い。

ブーツタイプは一体型。ストッキングタイプは靴を別に用意する必要があります。なのでファッションを優先したいならおすすめ。

ブーツタイプ ブーツが一体しており着脱が容易。洗うのも楽だし強度もそれなり。なにより用意と片付けに時間がかからないのがメリット。 ブーツ部分から浸水すると修復が困難で、新しく買った方がよくなる。
ストッキングタイプ 足先がウェットスーツのソックス状で、「靴は自分で選んでネ♪」なタイプ。スニーカーでもいいですが、安全を考慮し、滑りにくい専用の物を選びましょう。デメリットは靴を洗うのが面倒な所。特にサーフは隙間に砂が入るためキレそう。

ウェーダー選びで最も難しいのが靴のサイズ感。

服のように「S・M・L・LL・XL」などのサイズはあるけど、体型が極端すぎると、着る部分と履く部分に差がですぎる可能性もあります。

大きすぎる靴は歩きづらくて疲れやすいし、小さすぎると靴ずれや外反母趾になりかねない……。ピッタリか少し余裕があるサイズを選ぶべきですが、靴のサイズで選ぶと体が合わない……なんてことも。

サイズ表記は身長や足のサイズである程度は配慮されています。

でも自分に合う目的なら、釣具屋などで試着(フィッティング)をするべきでしょう。

靴底(ソール)は釣りポイントによって決めること

ウェーダーの靴底は「ラジアル」「フェルト」「withスパイク」の3種類に分類します。

それぞれ”向いているフィールド(ポイント)”があるため、あなたの行く先で何が最適かを選ぶことがしやすくなります。

ラジアルサーフルアー向け。一般的な靴底をしており、どこでも歩きやすいのがメリット。ただし濡れた岩では滑りやすく危険。砂か土を歩く以外は向いてません。
フェルトよくいえば万能。渓流では必須。スポンジのような靴底で、苔のついた石でも吸着するように踏ん張れる。絶対に滑らないわけじゃないので過信は禁物。渓流などフレッシュ全般に適している。砂が絡むと掃除が面倒だし、コンクリートで靴底が減りやすい。
withスパイク靴底に鋲が打ってあるタイプと、タイヤチェーンのような着脱式がある。スパイクが噛む岩場に強いが、流れで角のとれたツルツルな石や苔だと滑りやすい。わりと雨の日向けかな。

万能なのがフェルトですね。滑りやすい場所に強いのが利点ですが、コンクリや岩で使うとすり減りやすいのが難点。

サーフならラジアル一択です。水洗いで砂を落とせるし、砂上を歩くのも他より楽。

スパイク付きは磯で必要。岩海苔がつきやすい波をかぶる磯は、フェルトやラジアルだと滑りやすいため、スパイク付きが望ましいですね。渓流の上流部(沢登り)で使うことも。

大雑把に分類するなら、海はラジアル、川なり淡水はフェルトが向いているといえます。

ウェーダーは消耗品!使用頻度を考えて値段を決めよう

ウェーダーの値段は4,000~30,000円以上とピンキリ。

高価なほど質はいいものの、基本的に「消耗品」のため、釣行回数が多い人ほどコストがかさみます。

「週○回」の行動派なら、1万円前後のウェーダーをこまめに買い換えるほうが無難でしょう。同じ価格帯で季節別に揃えるのがいいと思います。

あまり釣行しないタイプなら、ウェーダー自体に質を求めるのもアリ。

廉価と高価で、防水性能にこそ違いはそれほどありません。明確に違うのは、耐用年数なりアフターサービスの充実度ですね。3万円台になるとメーカー修理の依頼もしやすくなります。

釣行頻度でウェーダーの予算を決めるなら
  • 週○回なら1万円前後を数種類用意するほうがいい
  • 年数回なら2万円以上を大事に使うほうがいい
  • 価格で防水性能に差はない

ちなみに、ウェーダーに穴が空いても補修キットはあるし、靴底は交換することができます。自分でリペアするのも愛着がわきますよ!

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安定しておすすめできるウェーダーはリバレイ製品

安心しておすすめできるウェーダーは「リバレイ」の製品たち。

淡水と海水でさまざまなタイプが販売されているし、値段の割に質も高め。特にソルトゲームならサーフから磯まで万能かと。

「サーフウォーカー」を選べば、サーフでフラットは当然のこと、ウェーディングでシーバスにも使えるから汎用的ですよ。

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冬に使うネオプレンなら「BLUESTORM」のこれ!

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ネオプレンのウェーダーは素材が弱いため、可動部(ひざとか)に補強があるのを選んだほうがいいです。

最後に重要なのは保管方法

ウェーダーの素材は紫外線で劣化します。こればかりはどうにもなりません。

なので保管する際、外に放っておくのはやめましょう。ブーツのゴム部分は特に弱いため、数ヶ月せずボロボロになることもあります(経験談)。

保管するなら、部屋でもなるべく暗所が向いています。

なので理想の保管方法は、部屋に吊るして「カッコイイ……」と眺めるのがベストかもしれません。完全に乾くまではそうして、乾いてからケースに入れるなりしましょう。