龍涎香を知っている人は多いでしょう。
龍涎香とはマッコウクジラの腸内に出来る結石のことです。
……でも実際目にした人は少ないはず。
古来から日本列島にも漂着した記録はあります。特に太平洋側(沖縄~四国)での例が多く、西日本のサーフルアーメンは一攫千金のチャンスがあるかもしれません。
たまには足元にも目を向けてみては?
龍涎香1gの価値は白金より少し下
龍涎香の相場は「グラム=2000円前後」といわれています。金には負けますが、プラチナ(白金)に近い価値があります。
自然の漂流物なので、大きさは選べませんが……。約100キロの龍涎香を拾い、3億円以上の価値を手にした強運もいます。
合計100キロと推定される龍涎香は、タイの沿岸で発見されました。
一見すればただの石。知る人からは価値のある石。──そう、無知は時に損をするのです。
今さら聞けない「龍涎香」って?
龍涎香とはマッコウクジラの腸内に出来る結石のこと。
火で溶かすと、フェロモン的な惹きつける香りを放つことから、香水などの香料に用いられ、薬にも使われています。名前の由来は字の通り、「龍の涎(よだれ)が固まったもの」と、中国で考えられたとされています。
古くは”マッコウクジラから取れる”ことを知らなかったので、偶然にも沿岸に漂着する物を手に入れるしか方法がありませんでした。
捕鯨が盛んになると、捕獲して直接取り出すゴリ押しが横行しました。──が、絶滅危惧種になってからは捕獲も禁止されています。現在は古より伝わる「海岸で見つける方法」が主流。
マッコウクジラは世界中に分布しており、日本近海だと小笠原諸島で子どもを見かけることが多いよう。ちなみに漢字表記だと「抹香鯨」と書き、えもいわれぬ香りを放つと認識されていることが伺えます。
つまり……日本沿岸にもチャンスはある! ということです。
発見例が多いのは沖縄~四国の辺り
日本で龍涎香の発見例が多いのは、沖縄から四国の沿岸が特に多いです。
そうなる理由は、龍涎香は海水に浮かぶため、黒潮などの海流に乗って漂着するから──ではないかと。なので西日本の太平洋側は、特にチャンスがあるといえます。
……とはいえ、海岸を歩いて探すよりも、漁師の網に入るほうが確率は高いやもしれません。でもその価値を知らなければ、ゴミとして捨てるだけでしょう。
実際目にすることは難しいですが、見たことのない石を見かけたら、恐る恐る持ち上げてみて、軽ければ火で炙っちゃったりしてみてはどうでしょう。
もしかしたら「龍涎香ハンター」になったりして、釣りが副業になるかもね。
龍涎香で商品を探してみたら……意外と安い?
興味本位で龍涎香の商品を探してみたら、香水よりもハンドクリームが多いですね。
50gで2000円弱…………。普通かな?
まぁ香りが重要なので、必ずしも本物を使う必要はないかもしれない。香りのプロが似た香りを開発すればいいのだから……。