寒暖差の激しい日が続きますが、それでも徐々に春の気配が近付いて来ています。
春に旬を迎えるたくさんの魚介類の中から今回は小さなイカの仲間「ホタルイカ」について皆様にご紹介していきたいと思います。
ホタルイカは春になると居酒屋で塩辛になっていたり、スーパーでは加熱処理されたものが販売されているため春の味覚としてポピュラーな存在です。
しかし、その生態に注目される事が少ない一面があるため今回取り上げさせていただきました。
そんなホタルイカの様々な一面を是非覗いていってください。
1,小さな食用イカ!ホタルイカの特徴について
・ホタルイカの分類は?
ホタルイカはタコと同じ「頭足動物」の仲間で、生物学では「ホタルイカモドキ科ホタルイカ属」に分類されています。
何故か「モドキ」の方が先に来ているという、ちょっと変わったグループ分けです。
・名前の由来は?
ホタルイカは体に発光器官があり、それが闇夜に青白く輝くため「ホタルイカ(螢烏賊)」と命名されています。
海外ではそのまま「Firefly squid(ホタルみたいなイカ)」と呼ばれたり「Toyama squid(富山で捕れるイカ)」などと呼ばれて親しまれています。
一方学名では「Watasenia scintillans」と記載されており、この「Watasenia」はホタルイカの名付け親である明治時代の生物学者・渡瀬庄三郎様にちなんだ属名です。
また、ホタルイカは大量に捕れるためか、地元で食用にしていた以外では肥料として使われていたという歴史があるため「マツイカ(特に松の木の肥料だったため)」という方言があります。
これは海外でも紹介されており、流通システムや冷蔵技術が発展していなかった時代は傷みやすいホタルイカの流通は難しかったため地元で食べる以外は肥料にしていたとされています。
・ホタルイカの見た目は?
見た目はスルメイカなどのスマートなイカをギュッと小さくしたような見た目をしています。背面は赤茶色をしており、背甲がある部分の色は濃いめです。
しかし、ホタルイカは体の大きさに対して目が大きく、食べる時に異物感があるため飲食店では事前に下処理の時に嘴と共に取り除かれていたり、気になる場合は自分で取り除く必要があります。
ホタルイカの大きさは4〜7cmほどですが、時折8〜9cm近い個体が見つかる事もあります。
大きさにバラつきがあるのは雌雄によるものとされており、オスは4〜5cm前後、メスは5〜7cm前後とメスの方が大きくなる傾向があるのも特徴の1つです。
ホタルイカのように、自然界ではメスの方がオスより大きくなる種類がいます。観賞魚として人気が互いクマノミの仲間やグッピーなどの卵胎生の種類、アンコウ、爬虫類であればアナコンダなどはかなり顕著です。
これには「体が大きい方がより多く卵を形成、産卵できる」という利点があるからとされています。
アナコンダ系にいたってはメスが大きい方が妊娠した後により大きく栄養のある獲物を仕留めやすく、外敵も迎撃しやすいため結果的に子孫を残しやすくなるという理由もあるかも知れません。
また、クマノミのようにメスが大きく群れを統率するタイプは生まれたばかりの頃は全てオスであり、成長する中で栄養状況やケンカの強さなどの要因により群れの中で最も優れた個体がメスになるという特徴がある種類もいます。
ホタルイカは養殖の話が無いため生まれたばかりのホタルイカに多くの謎が残っています。
生まれた時から性別が決まっているのか、それとも一部の個体がメス化するのか個人的には気になります。
・ホタルイカにしかない特徴とは?
ホタルイカはとても小さな体をしていますが、獲物を捕らえるための2本の触腕や8本の触手がしっかり備わっています。
しかし、とても小さく細いためスルメイカやコウイカのように丈夫な爪はほとんど見当たりません。
そんな触手の先には発光器官が3個ずつ付いており、この器官は何かが触手に触れたり衝撃を受けたりすると青白く光るという特徴があり、暗い海で急に眩しく光らせる事で敵を威嚇しているのだそうです。
また、触手以外にもホタルイカには発光器官がありますが背面には存在しておらず、腹側に存在しています。
腹側を発光させると海底にいる天敵や外敵にはホタルイカの姿が海面に紛れて認識できなくなるため、身を守る手段となっています。
このように発光して海面に溶け込み海底の敵を欺き身を守る方法を「カウンターイルミネーション」というそうです。
・何を食べているの?
ホタルイカは海中に漂うアミなどの小さな甲殻類や生まれたばかりの稚魚を捕食していると考えられています。
2,ホタルイカの生息地について
ホタルイカの仲間は世界に約40種類いると言われています。
日本で食用にされているホタルイカは主に日本海に生息しており、太平洋側では一部を除いてほとんど確認されていません。
彼らは水深約20〜40mのあたりを群れで泳いでいますが、水深約200〜600mという深い場所を回遊している群れもいます。
これは前述したホタルイカの目が大きい理由にもなっており、光の少ない水深でも獲物や外敵を素早く発見するための進化なのです。
ホタルイカが有名な場所として富山県の富山湾が広く知られていますが、福井県や鳥取県でも漁獲されています。
また、富山県が有名過ぎて忘れられがちですが兵庫県はホタルイカの水揚げ量が日本一です。
⭐水温が暖かいと発光できない!?
ホタルイカの発光メカニズムはまだまだ解明されていませんが、発光物質が昆虫のホタルと同じ「ルシフェリン」の一種である事が解明されています。
ホタルイカの発光は青白く、暗い海や夜間ではかなり目立つため、捕獲のための網を引き揚げると一斉に光り出すため漁師さんの真面目で大変な仕事場が「エレクトリカルパレード」状態に早変わりです。
そんなホタルイカの発光物質ですが、水温が高いと発光できないのではと考えられています。
研究によると、ホタルイカの発光物質は生息地である日本海の水温5℃が最も反応するという結果がでています。
という事は海水温が上昇して5℃以上が当たり前の環境になってしまうとホタルイカの発光能力が鈍くなり、存在が危ぶまれる可能性も出てくるかも知れません。
3,ホタルイカの生態について
ホタルイカは食用としてポピュラーな生き物ですが、生態となると謎が多いです。
ここでは謎に満ちたホタルイカの生態について明らかになっているものをご紹介させていただきます。
①儚い命
ホタルイカは短命のイカの仲間として知られており、その寿命は僅か1年しかないと言われています。これは人気の食用魚である「マハゼ」と同じ特徴です。
ホタルイカ達はこの短い期間の中で成長し、生き抜き、恋をし、命を次の世代に繋いでいるのです。
②産卵数は意外と多い
厳しい自然界を生き延び子孫をより多く残すために大量に産卵する事は珍しくありません。
これは海洋産の魚類や甲殻類ほど顕著であり、マンボウやボラ、マグロなどは非常に細かい卵を大量に産卵する事でも知られています。
この特徴はホタルイカにも当てはまっており、小さな体に見合わず1回の産卵で数千〜1万個の卵を産卵しているそうです。
ホタルイカの繁殖期は2〜5月とされており、この間にたくさん産卵をする事で少しでも生存率を上げています。
③寄生虫に寄生されやすい
イカの仲間がよく寄生されやすいという話は皆様もよくご存知かと思います。
食べ物や海水を取り込む時に体内から侵入されたり体外から侵入されたりするため、筋肉組織や内臓(イカの腑)からアニサキスなどの寄生虫が「コンニチハ」してくる事も少なくありません。
もちろん小さなホタルイカも例に漏れず、かなりの確率で寄生されており、ライトを当てるとうっすらと寄生虫が見える事があります。
④ 短い命の最期
ホタルイカは繁殖期も終盤の4〜5月になると富山湾などの沿岸に大量に打ち上げられる現象があります。
これは「身投げ」と呼ばれており、産卵も終わり弱って寿命を迎えんとする個体が大量に次々と波打ち際に打ち上げられていくのです。
この現象は真っ暗になる新月とその前後の日に起こり、春の優しい陽気と穏やかな風と波に包まれてホタルイカの群れが波間を揺蕩います。
身投げ時期になると、ホタルイカの最期が作り出す神秘的な光景を見るために訪れる観光客も多く、波打ち際や堤防からホタルイカを掬って持ち帰る方でも賑わうため、ホタルイカを捕まえたい方はお花見の席確保の如く前日から早朝にかけて場所取りする方も多く見受けられます。
⭐ホタルイカが作り出す光景は「天然記念物」!
時折発光しながら大群で浅瀬に現れるホタルイカが作り出す光景は1922年にはすでに国の天然記念物に指定されています。
この光景は「富山湾の神秘」とも呼ばれており、範囲としては富山湾に流入する河川「常願寺川」の河口左岸から「魚津港」までの約15km、満潮時では沖合い1,260mまでの範囲が指定されています。
また、1952年には特別天然記念物になっていますが名称は「ホタルイカ群遊海面」と記載されています。
これには理由があり、この儚くも雄大な光景を作り出すホタルイカ自体を天然記念物に指定してしまうと食用にする事ができなくなってしまうため、彼らが作り出す期間限定の「光景」を天然記念物に指定したそうです。
4,ホタルイカの捕獲方法について
ホタルイカは口も小さいため釣り上げるという事はほぼ不可能です。身投げの個体も餌を捕れる体力は残っていません。
そんな彼らの捕獲方法は、身投げの時期で流されて来た個体を目が細かいタモで掬います。
逃げる体力も残っていないため捕獲しやすいですが、タモの網目が大きいものだと隙間からホタルイカが落ちてしまう事があるので注意が必要です。
タモでなくても虫取ネットでも捕獲できますし、波打ち際ギリギリの個体を狙うのであれば柄杓でも捕獲できます。
どちらかというと身投げホタルイカの捕獲よりも夜間や早朝に活動する事になるため、暖かい服装を心がけるようにしましょう。
■トラブルには十分注意しよう!
身投げの時期は観光客だけではなく、ホタルイカを狙って地元の方やライバルがたくさん集まってきます。
この時どうしてもトラブルが起きやすく、ピリピリしている方や自己中心的な考えを持つ方も訪れている可能性も高く些細な事で揉め事に発展してしまう事があります。
ホタルイカを拾っている時に時々周りを見て様子を確認し、様子が悪い意味でおかしい方を見つけたり、十分な量が捕れたらその場を後にしましょう。
「君子危うきに近寄らず」。熱中するのも良いですが、多少の危機感を持って行動し、自ら危険を避けた方が無難なのではないでしょうか。
また、堤防からホタルイカを掬う場合も注意が必要です。春先の肌寒い時間での作業ですので、うっかり海に落ちてしまう危険性もあります。
特に新月の暗い世界ではライトで照らしていてもホタルイカ掬いに熱中し過ぎて海に落ちてしまうケースも稀に聞きます。
もし夜間、あるいは堤防からホタルイカを掬う場合は「ライフジャケット」を用意して最悪な事故にならないように注意しましょう。
⭐夜間も春先もめっちゃ寒い!そんな時はこのアイテムがオススメ!
採集や魚釣りをする中、どうしても厄介なのが「寒さ」ではないでしょうか。
夏場はともかく冬場の魚釣りや採集は海山、昼夜を問わずかなり寒いですし、暖を取るためにモコモコに着込むと重いし動きづらいというデメリットがあります。
しかし、そんな状況を打破するアイテムが存在しているのです。
それは「バッテリー式電熱ベスト」です。
お値段は商品によって多少の違いがありますが、このベストを羽織った上にウインドブレーカーのような軽くて風を通さないタイプの上着を羽織るだけで十分暖を取る事ができます。
また、長期戦を楽しみたい方は自分で温度を設定できるタイプや複数のバッテリーが付属しているタイプがオススメです。
気になった方は是非ご検討してみてください。
5,ホタルイカの生食の危険性について
何故この項目を書いているかというと、ホタルイカ自体に危険性はほとんど無く食用として広く親しまれているのですが、ある食べ方をしてしまうと非常に危険なため敢えてご紹介させていただきます。
先ほど少し触れましたが、ホタルイカには高確率で寄生虫がいます。
「新鮮が1番!」と生で食べてしまうとホタルイカに寄生していた寄生虫による「寄生虫症」を引き起こしてしまいます。
ホタルイカの生食による寄生虫症は主に2種類あります。
1つは「皮膚爬行症」です。
潜伏期間が約2週間と長めですが、寄生虫が皮膚の下を這いまわるためミミズ腫れやムズ痒さなどの症状があります。
場合によっては眼球に寄生される事もあるため非常に恐ろしい症状です。
もう1つは「急性腹症」です。
こちらは潜伏期間が1〜3日と早い段階で症状が出ます。たまにニュースなどで騒がれている「アニサキス」などが引き起こす被害がコレにあたります。
症状として吐き気や嘔吐、下痢や激しい腹痛などがありますが、酷い場合は腸閉塞を引き起こす事もあるため非常に危険です。
これらの寄生虫症は薬では対処が不可能で、病院に行ってから外科的に摘出するしかありません。
胃の中で寄生虫が蠢いている場合は内視鏡手術などで取り除く場合もありますが、どちらにせよ色んな意味で負担が大きいです。
■何故「生食」しようとするのか。その意外な理由とは!?
ホタルイカは傷みやすい食材かつ寄生虫がいる事が多いため、昔からホタルイカを食べていた地元の方々ですら生食はしなかったそうです。
しかし、有名かつ人気のグルメ系マンガ「美味しんぼ」で「ホタルイカの踊り食い」が描写されてしまったのです。
しかも寄生虫が多い「肝が濃厚で美味しい」と語られているため、それに感化されて真似をする人が続出してしまったという経緯があります。
ホタルイカを食べ慣れている地元の方々ですら絶対にやらない食べ方を影響力の強いマンガで紹介するのは個人的には如何なものかと思ってしまいます。
一応生食の方法もありますが、厚生労働省がしっかり公表しており、-35℃で4日間以上、中心温度-35℃で15時間以上、-40℃で40分以上凍結する必要があります。
さらに、マンガで絶賛されていた肝(内臓)を除去しなければいけません。この時点でホタルイカを生食する必要性は無いと思います。
6,ホタルイカの栄養価や料理について
昔から春の味覚として親しまれてきたホタルイカの美味しさは広く知られており、流通や冷蔵技術の向上により全国でその名を知らしめています。
ここではそんなホタルイカの栄養価や料理についてご紹介させていただきます。
・ホタルイカは栄養がいっぱい!
ホタルイカは栄養面でも優れた食材でもあり、タンパク質、ビタミン、ミネラルも豊富に含まれています。
特にタウリン、ビタミンA、ビタミンB12が豊富です。
タウリンには体や細胞の機能を正常に保つ作用がある他、肝細胞の再生の促進、血圧の下降といった作用があります。
ビタミンAは摂取し過ぎもしなさ過ぎも良くない栄養素ですが、皮膚や網膜、免疫力を正常に機能させるために必要な栄養です。
ビタミンB12は体内で葉酸を再生産したり正常な代謝を促すなどの働きがあります。
・たくさん料理がある!
ホタルイカは昔から様々な料理で食されており、その分たくさんのレシピが存在しています。
その中でもポピュラーな料理や珍しい料理をご紹介いたします。
①酒のつまみ!「沖漬け」
ホタルイカを特製のタレに漬けて作る珍味です。居酒屋などで見られていましたが、最近ではスーパーや百貨店などでも見かける機会が増えてきました。
塩辛いタレと濃厚な肝、ねっとりとした優しい食感がクセになる一品です。
②ホタルイカといえば!「酢味噌和え」
流通や冷蔵技術の向上によって、時期になればスーパーの鮮魚売り場でも購入できるようになったホタルイカ。
「茹でホタルイカ」として販売されており、そこに酢味噌を投入していただきます。
酢味噌の甘酸っぱさとコクがホタルイカの肝と良く合いますが、お酒や辛いのが好きな方は「辛子酢味噌」で和えるようです。
③目玉に注意!「ホタルイカの干物」
干物屋さんや物産展に行くとホタルイカの干物が販売されている事があります。
ペッタンコになったホタルイカの凝縮された旨味が特徴的ですが、商品によっては目玉が付いたままの事があります。
この目玉を噛むとかなり硬く、歯の弱い方だと割れるかも知れないので、目玉が付いている場合は必ず外してから召し上がってください。
④油ものとも相性抜群!「唐揚げや天ぷら」
小さいので揚げるのが大変そうですが、ホタルイカの名産地ではポピュラーな食べ方となっています。
衣をつけてカラッと揚げますが、大きさが小さいので数匹まとめて揚げる事もあるようです。
サクサクの衣と肝の旨味や肉の食感が楽しい一品です。
⑤幻の一品!?「竜宮そうめん」
まるでリュウグウノツカイの刺身みたいな料理名ですが、実際はホタルイカの脚だけを使ったお刺身になります。
ホタルイカは傷みやすい性質があるため、この食べ方は水揚げしてすぐ食べられるような地域でしか食べる事ができない幻の料理です。
「ほたるいかミュージアム」で提供している事があるようなので、旬を味わい尽くしたい方は是非訪れて味わってみてください。
⑥春の味わい!「ホタルイカの炊き込みご飯」
ホタルイカの産地ではポピュラーな料理で、お米に出汁や酒、生姜、ホタルイカを加えて炊き込んだものです。
ご飯にホタルイカの出汁と旨味が染み込んだ至福かつ贅沢な一品です。
下処理としてホタルイカの目玉と嘴を丁寧に取り除くのが美味しく食べられる秘訣です。
⑦旬の食材の共演!「ホタルイカと春キャベツのペペロンチーノ」
旨味たっぷりのホタルイカは洋食の食材としても注目を集めつつあります。
甘味が強く食感も優しい春キャベツとも相性が良いためシンプルな作り方で素材の味を堪能できるペペロンチーノに調理される事もあります。
もちろん目玉は取り除き、異物感を取り除いて美味しくいただきましょう。
⑧シンプル・イズ・ザ・ベスト!「茹でホタルイカ」
ここまでたくさんの料理をご紹介してきましたが、一週回って辿り着きました。
これこそ「原点にして頂点」とも言えます。
カセットコンロに鍋、水、必要な方は塩や出汁の素、醤油などを持参し、身投げホタルイカを捕獲したら鍋に水を張って火にかけ、沸騰してきたら獲れたてのホタルイカを投入します。
中心温度が60℃以上で30秒以上加熱すれば、寄生虫を無力化できるとされているのでしっかり茹でたら火傷に気を付けて獲れたてを味わいましょう。
⑨体に染み渡る!「ホタルイカの汁物」
ホタルイカは煮込み料理とも相性が良く、産地では煮物や佃煮にされる事もあります。
身投げのホタルイカをたくさん獲って、体が冷えてしまった場合は持参したカセットコンロなどの道具や調味料を使って汁物を作ってみてはいかがでしょうか。
ホタルイカを煮て塩で味を整えた「潮汁(すまし汁)」や豆腐と味噌を加えて「味噌汁」にするのもオススメです。
釣り・採集・料理好きな方はさらに具材を足して鍋料理にしてもホタルイカを楽しめると思います。
春先の肌寒い季節に冷えた体を温め染み渡るホタルイカの汁物は忘れられない味になるはずです。
7,気になる方は行ってみよう!「ほたるいかミュージアム」!
ホタルイカが有名な富山県滑川市には特産品の良さを体験、勉強できる施設があります。
この「ほたるいかミュージアム」では時期によってはホタルイカとのふれあいもでき、タッチプールに生きたホタルイカが放たれ展示されています。
また、ライブシアターにも本物の生きたホタルイカが放流されるため、なかなか見られない生きた姿を堪能する事ができます。
他にも施設の形自体がホタルイカの胴体を模していたり、フードコートではしっかり処理されたホタルイカの珍しいお刺身などを味わえるので、ホタルイカを心行くまま堪能したい方は是非遊びに行ってみてください。
余談ですが、2016年からはダイオウグソクムシも展示されているようなので、ホタルイカの友達として会いに行ってみても面白いと思います。
まとめ
今回は春の味覚の小さなイカ・ホタルイカについて盛りだくさんにご紹介させていただきました。
彼らは食用として有名ですが、知られざる一面があったり危険な食べ方もあったため、時期を迎え採集する計画を立てている方々にこの記事を通して少しでもホタルイカについて知っていただけたら幸いです。
また、ホタルイカを使った料理も年々増えているため、自分だけの料理を開発してみたり、名産地でホタルイカを使った郷土料理を食べてみるのもホタルイカ採集の醍醐味なのではと思います。
皆様のアウトドアライフがより一層素晴らしいものとなりますよう、このブログを通してこれからも微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います。