自分の釣りに合うウェーダーの選び方

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ウェーダーを”安全のために履くもの”と認識しているっぽい話をよく耳にする。

落水した場合の死亡要因は、実はウェーダーがトップクラスで、ライフジャケットとセットでなければ意味がない。

水に濡れないだけで、命まで守ってくれるものじゃあない。あくまでウェーダーは防水ツールです。

そんなウェーダーも、釣り具屋に行けば種類がたくさんある。「一体どれがいいの?」と困る人もいるかと。

なので選び方の目安になる、あなたの釣りにあったウェーダー選びを提案します。

(2016・11/20再編集)

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はじめの注意点

ウェーダーは「防水ツール」と冒頭でいったように、水に濡れて体温が下がるのを防ぐ──、などの役割が主になる。

それ自体に浮力はなく、水が入ることによって、溺れる危険性は高まる。

ようするに、上半身の浮力をサポートするライフジャケット(救命胴衣)とセットで無ければ安全もクソもないわけ。

荒れていて波が高い時や磯場など、そんな時に安全性を求めるならば、ウェットスーツ(タイツ)が優秀。

釣り人の水難事故の原因には、ウェーダーが起因していることが多いのは知られていない。

参考に|フィールドではどんな事故が起こるか

<事例>
1998年、千曲川にて、ウェーダー(胴長)着用で藻類の調査を行っていた学生が水深30cm – 40cmの川の中で転倒、そのまま200mほど下流に流された。事故後約10分で救出され、迅速に蘇生法が試みられたものの死亡した。転倒してウェーダーの中に水が入り自力で起き上がるのが困難になったことが事故を大きくした原因と推定された事故後、対策本部はウェーダーの販社に対し、取扱説明書中にライフジャケットを併用する注意書を入れるよう要請した。

自分の足首がちょっと浸かるくらいでも、転べば死ぬ可能性があることがわかってもらえたかと。

なぜ鮎釣り師がウェーダーを履かずウェットタイツなのかというと……ダボダボで水の抵抗をムダに増す物を水流の強い箇所で着用していれば──、を考えればわかるよね。

サーファーがウェットスーツを着るのが当たり前なのも、そういうこと。

ということで、安全性については釘を刺したので……

今回はソルトとフレッシュで、ざっくりと、用途別で使いやすいウェーダーを選んでみましょう。

ウェーダーの素材は季節と水温によって決めるべし

素材はおおまかに3種類

・ナイロン(PVC)

・ネオプレン

・透湿素材(ゴアテックス等)

という3種の素材があり、値段は上から下になるにつれ高価になる

では値段によって何が変わるのか?

値段による耐久・耐水性に大差はなく、それが影響するのは縫い目の精巧さくらい。つまり”商品の質”

『ネオプレン』が擦れや傷に滅法弱く、素材としては最も耐久性が劣る

純粋な耐久性を取ると、『ナイロン』が擦れにも強くコスパもいい。雑に使っても一番長持ちする。

『透湿素材』はその中間くらいかな。

ウェーダーは素材によって保管方法が異なる

外に置いておくと紫外線で素材が劣化するので、日の当たる場所での保管は厳禁。部屋などで陰干しするのが基本。

中を洗った時や蒸れた後などは、裏返して陽に当てるといい。

ちなみに私は日の当たる場所で保管していたら、半年せずにブーツがひび割れました。紫外線コワイ。

保管が厄介なのは『ネオプレン』で、(なるべく)折り曲げ厳禁という無茶振りをさせられる。

理由は曲げると癖がつきやすく、そこからの劣化が早くなりやすいから。

「釣りに行きてぇ」とモヤる原因とはなるけど、ウェーダーは室内に展示しておくのが、全種において一番最適な保管方法

透湿素材は涼しいわけではない

ウェーダーは水を通さないので、通気性が悪く、発汗による蒸れで内部が濡れるため、体温を下げてしまう。

それを防ぐため、蒸発しようとする汗を外に逃がして、体温を下げないようにする役割を担うのが『透湿素材』

最も値段が高くなりやすいが、生地の質が良い(意訳:強い)わけではない。ましてや「湿気を逃がす=涼しい」というわけでもない。

季節や状況による万能性は最も高い

が、安価を選ぶと透水素材だったり、生地が弱くて破れたり、逆に損することもある。

おまけにメンテンスが最もコストがかかる難点もある。

季節と水温で素材別のオススメ

浸かる釣り『湖沼などでのフロート、干潟や河川でのウェーディング』を対象に。

浸からない釣り『渓流やサーフなどの浅場』を対象にしている。

【春】

寒暖の差が大きいのでインナーで調節すればどの素材でもいける。まだ水温が低い時期なので、浸かる釣りではネオプレンがオススメ。

【夏】

透湿素材といえど蒸れるもんは蒸れる。ネオプレンはただの拷問なので、それ以外なら特に大差はない。

【秋】

ソルトはともかく、河川や湖などのフレッシュでは水温が20度以下になりはじめる季節なので、気温次第でもあるが、そういう所ではネオプレンかインナーで調節する。ソルトはまだ夏使用でもOK。

【冬】

ネオプレンが生きる季節だが、他の素材でもインナーで調節すればなんとでもなる。ただ、浸かる釣りでは厚手のネオプレンでも速攻帰りたくなる。

私が使用するのは主にサーフもしくは浜名湖でのウェーディング。

冬場はネオプレンが欲しくはなるが、インナーを着れば大丈夫なので、オールシーズンをナイロンで過ごせている(ネオプレンもあるけど)。

二種類あれば無難だけど、釣りに適した季節を考慮して冬を排除するなら、ナイロンか透湿素材どちらかあれば事は足りる。

ウェーダーの丈と用途におけるタイプの選択

ウェーダーの丈は三種類あり、長さによって『ヒップ』『ウェスト』『チェスト』と分類される。

【ヒップウェーダー】

長靴の代わりという意識でいい。上流部の渓流など、浅い箇所でやる釣りに向いている。

サーフでは不意の波をかぶり股間が濡れるのでオススメしない。

 

【ウェスト(ハイ)ウェーダー】

名前の通り丈は腰まで。万能ではあるが、腰以上まで浸かるディープウェーディングもしくはフロートでは浸水の恐れがある

膝くらいまで浸かる場所に向いているので、サーフルアーであればこれで十分。

 

【チェスト(ハイ)ウェーダー】

ほぼ全身を包むため、季節によってはとにかく暑い。ディープウェーディングやフロートなど、半身まで浸かる釣りに対応する。

しかし、腰まで浸かる状況は危険なので、場所は選ぼう

ウェーダーの種類によって、足の付け根から脇の下までをカバーできることになる。

「大は小を兼ねる」という言葉があるように、『チェストハイ』があれば、釣り場について絶望することはなくなると思う。

ブーツタイプとストッキングタイプの違い

【ブーツタイプ】

ブーツが一体型で着脱が容易。洗うのも楽なので、用意と片付けに時間がかからないのがメリット。

ただし、ブーツ部分から浸水すると修復が困難で、新しく買った方がよくなる。

 

【ストッキングタイプ】

先のブーツタイプのブーツがウェットスーツのようになっており、ネオプレン・透湿素材で特に多くなる。

そのため、靴をある程度自由に選択できるためファッション性が高い。デメリットは靴を洗うのが面倒な所。特に砂場の釣りでは、隙間に入るため時間がかかる。

ブーツタイプはフリーサイズが多いので、貫禄のある体型だと足がぶかぶかになりやすい。

靴ずれの要因にもなり、疲れる原因ともなるため、対処するには試着段階でワンサイズ落とすか、靴下で調節すること。

ストッキングタイプは自分で靴を選べるので歩きやすい。──が、余裕をなくすとやはり足が疲れてしまう。

後述する釣り場に適した靴底を選ぼうとすると、こちらは値がはってしまう難点がある。

靴底(ソール)は釣りポイントによって決めること

「ラジアル」「フェルト」「withスパイク」などがある。

どれも得意とする場所は変化するので、よく釣りに行く場所によって決めること

【ラジアル】

一般的な靴底をしており、どこでも歩きやすいのがメリット。砂浜では歩きやすい。

しかし、苔が多い河川などでは底が滑りやすく危険。ソルトとフレッシュともに場所は選ばないが、濡れた岩や堤防は滑りやすく苦手。

 

【フェルト】

硬いスポンジのような底をしていて苔のついた場所に強いが、ラジアルよりマシな程度であり過信は禁物。渓流などフレッシュ全般に適している。

砂が絡むと掃除が面倒で、コンクリやアスファルトなどでは靴底がすり減りやすい。ソルトでは干潟やサーフなどの砂地なら向いている。

 

【スパイク】

靴底に鋲が打ってあるタイプと、タイヤチェーンのような着脱式の物がある。滑る岩場には特に強いが、苔などが生えている場所では過信は禁物。

特にコンクリートなど、ざらざらした表面の足場では踏ん張りが効く。

あらゆる場所を想定する場合、万能なのがフェルト。平地ではどれも大差はありません

磯場では「ラジアル+スパイク」が向いていて、河川や堤防(テトラ)では「フェルト+スパイク」が向いている。

フェルトはすり減るために、交換アイテムが充実している。故に、ソールが剥がれることも多い。

でも裏側から釘を打ち込んだりできるので、スパイクにカスタムすることもできる”自由さ”はある。

靴底の物持ちではラジアルに軍配があがる。

ウェーダーは消耗品、使用頻度を考えて値段を決めること

ウェーダーの値段もピンキリで、4,000~30,000円以上と振れ幅が大きくて迷うかと思う。

ただ考えて欲しい、ウェーダーは消耗品であることを。

毎日毎週のように使う人は、1万以内で使い潰していく方がコスト的には安上がりになる。

高価な物でも半年~1年でどこかしら悲鳴を上げるのは確実といっていい。

あまり使わないのなら、2万前後の物を大切にした方がいい

オススメのウェーダーは?

安価で好評価のあるメーカー製品だと「リバレイ」。わりと安価ながら、同じ値段の中では耐久力がある方だと感じる。

1.5万以上ならそう違いはないので、ひいきしたいメーカーにスポンサー料を払う感じで選ぶのが後腐れがなくていいかと。

膝などの可動部など、地面につける可能性のある所に補強がしてあるのは、渓流や磯場に向いている。

干潟やサーフなどではなくても構わないが、ネオプレンは座ったりするだけでそこから痛むので、無いよりはあったほうがいいくらい。

どこのメーカーを選んでも一長一短なので釣りスタイルで決めよう

耐久度は使用者の管理に委ねられる。ウェーダーは大事に扱えば一生モノ

リペアキットは多いので、愛着を持って接するユーザーも多いし、修理方法なども検索で簡単に探せる。

直して永く使う場合は「ネオプレン」が向いている。なぜかというと、接着しやすいから。

リペアの補修用接着剤には「セメダインスーパーXG」が速乾性があり接着力も強くおすすめ。

あて布に使えるゴムチューブは、買おうと探すと手にはいらないので、自転車屋で融通してもらうとか、パンク補修用パッキンとか100均で探しておくといいかと。

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