フックキーパーは量子的な存在だと思っている。
在ってもいいし、無くても困らない。
……だけど、なぜか売れている。
なんでだろなと、少し考えてみた。
フックキーパーがあると嬉しい瞬間
フックキーパーがあると嬉しい瞬間はいくつかあります。
- ルアーを固定できるから持ち運びに便利
- ロッドのオシャレ(ファッション)
- ランガンする時に便利
私は「無くても困らない派」。
ですが、なぜフックキーパーがそれなりに売れているのかを考えると、オシャレ目的じゃないかなと思うわけです。
だってフックなら、ガイドかリールのアームにかければいいじゃないですか。
キーパーがあるとしても、もしブランクスに傷をつけてしまえば、折れる原因にもなりかねません。ロッドガイドはダイアモンド並の硬さだから、フックくらいじゃ傷もつかないってジムもいってた。
なので着けたければそれでいいし、無くても困らないならそれでいい。
「着けないとダメ! 死ぬぞ!」って意見があれば、ちょっとおかしくないか──と思うくらいです。
オシャレよりも機能性が重視されるフックキーパー界
なぜこんな記事を書いているかといえば、ヤフーの釣具販売ランキング20に複数居て「?」となったから。
「そんなに売れる物か……?」と思うわけですが、製品紹介を見れば、確かに便利そうだなと感じる点もあります。
スミスの「ネオマグフックキーパー」は磁石でキープするタイプ。
使い方は簡単、フックを近づけるだけ。……なるほど、確かに簡単──でも値段の安さがヤバイ(495円)。ネオジム磁石だけ欲しい人にも需要ありそう。
売れ筋なのはこちらのフックキーパー。
よく見るタイプで驚きはないが、カラーのバリエーションが豊富なため、オシャレ目的で買う人が多いのかもしれない。
ブランクスに見慣れない”色”が存在することは、写真映えがすることになります。メーカーロゴを頑張ってフレームインさせるより効果的かもしれませんね。
エサ釣りでも使えるけどルアーの方が使いやすい
フックキーパーに”ルアー用”が多いのは、リグ(仕掛け)の長さが関係しています。
ウキ釣りはガイドにウキが通らないし、ウキ下が長いこともあるため、リール手前でフックを掛けるのが難しい事情があります。
投げ釣りは3本針の仕掛けがあったりするし、たとえフックを固定しても、歩いている時にオモリがブランクスをガンガン痛めつけることも。
ルアーはそういう問題点がないことで、フックキーパーの利便性が光ります。
……エサ釣りでも使えないことないんですけどね。