「ちぎれ塩マムシ」とは、塩漬けされた多毛類(ゴカイ)のこと。
標準和名はイワムシといい、投げ釣りの定番エサです。
主に波止やキス釣りに使われますね。特に塩漬けされたものはキス釣りで使われます。
それが通販でお手軽に買えるから便利。
塩漬けされた虫エサは保存が効くのが利点
塩漬けされたゴカイは冷蔵・冷凍保存が可能。長期的に使えるのが最大の利点です。
通常なら投げ釣りに行く直前にエサを買うと思います。
でも朝早くに行きたい時は?
私は釣具屋が開いてなくて困ったことがあります。そのためにエサ自販機を置いてある店もありますね。
「……なんかいつもより量少なくね?」
なこともあるけど。
ちぎれ塩マムシはすでに塩漬けされており、通販で購入できるし、開封後すぐ使える物。冷蔵・冷凍で保存しておけば、行きたい時に使えることが最大のメリットです。
もちろん活エサを買っておき、余ったら塩漬けしておくのも賢いやりかた。
活きのマムシはけっこう高い
マムシ(和名:イワムシ)の特徴は、太くて大きく臭いこと。特に臭いが集魚に重要で、カレイの投げ釣りでは最強の一角に数えられます。
ただ値段が高めなのがネック。
アオイソメと比べると3割増しもザラ。
体が柔らかく千切れやすいため、エサとして使いやすいけど、サイズを揃えるのが難しい……。
塩マムシは使えない切れっ端を集めているため、値段も安めにできているのでしょう。
デメリットは動かないこと
塩漬けのエサは当然ながら息絶えています。
虫エサは動くことで魚にアピールをするので、特に放置する投げ釣りだと不利に働きます。でも誘いを頻繁にするキス釣りなら、食いが極端に悪くこともありません。
臭いで集魚するため根魚にも効果的。
放置する釣りなら、活性が高めの初夏から秋が最も向いているシーズンだと思います。冬のカレイはアピール重視もあるため、塩漬けは向いてないかと。
活きエサが苦手な人にも向いている
活きのゴカイはうねうね動くため、苦手な人もいるでしょう。
塩漬けの虫エサは動かないし、手があまり汚れないメリットもあります。
なので初心者を釣りに誘う時にもってこいのエサといえます。
波止のチョイ釣りなら問題なく使えるし、なにより保存できるのが最大のメリットですね。
【オマケ】なぜマムシと呼ぶのか
マムシは釣りエサでの通称。
和名はイワムシといい、関東ではイワイソメやと呼ばれ、中国地方では本虫(ホンムシ)と呼ばれているそう。”マムシ呼び”は関西圏で通じやすい。
ちぎれ塩マムシを取り扱っている「フィッシングショップTポート」は、関西圏を主軸にしているため、マムシ呼びになっているのだと思われます。