今開かれているワシントン条約会議で、「不透明なウナギの国際取引を明らかにする」と決定された。
なにこれ、麻薬密売のシンジゲートでも潰すの?よーしやっちゃえワシントン!(無関係)
ニホンウナギを巡っては、それはもう黒い取引がされているのですよ。
日本を糾弾するカタチとなる国際取引の透明化
「ウナギという種を守るため、密売や取引を洗い出し、明確な規制をもうけよう!」
ニホンウナギを含む世界のウナギについて、今回のワシントン条約会議で決まったことは、だいたいそんな感じ。
日本へ輸入されているシラスウナギの大半は、東アジアから来ています。
参考記事文中にありますが、現在の実態は、「どこで獲れたかわからないシラスウナギ」を8割近く買っている状況。
規制に対し何故か反対を訴え続けるが、「自主的に規制はしている」と主張する日本。
レッドリスト入りした生物を、毎日スーパーで見かけるのはいかがなものだろう。
「密売されているとわかっていながら、それを買う日本もどうなの?」
発案側の意見も、もっともである。
現在の自主規制は「国産のニホンウナギのみ」に絞られています。
世界にいる他の種は、日本からすると保護対象外てわけです。
何故3年後に食べられなくなるの?
「ウナギが3年後に食べられなくなる!?」の背景は、ワシントン条約会議が3年毎にあるため。
今年の会議は「市場の透明化」を掲げ、次回に向けて調査を行い、そして証拠を突きつけて規制に乗り出す──といったスケジュールでしょう。
ちなみに条約で規制されるのは「輸出」であり、自国産に抑制力はありません。
ニホンウナギが捕れなくなったから、捕れる他の国から買い続け、ゆくゆくは世界中のウナギを食いつくそうとしている。
そこで待ったをかけたのが今回の条約ですけど、どう日本が変わればいいのかは、至極単純な話。
──世界の7割を消費している日本が、8割を生産できると証明すればいい。
でもそれが無理だから、「あわわわわ」って慌てているのです。
とりあえず中華と消費者を黙らせることが先決
減少の原因となったのは、消費する側と輸出する側。
こうしたEUの提案が認められたことについて、ウナギの資源管理に詳しい、中央大学の海部健三准教授は、「問題のある取り引きや資源が適切に管理されていない実態を、これまで日本が野放しにしてきたことに目を向けなければならない」と述べ、日本が不透明な国際取引の問題を解決できないことへの国際社会の警告だと指摘しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160926/k10010706721000.html
“日本が野放しにしてきたことに目を向けなければならない”。この言葉が全てです。
東アジア(主に中国)の密漁と不適切な輸入。
これらを止めつつ、「保護する意思」をアピールしなければならない。
ニホンウナギの未来は、消費者にも委ねられています。
「3年後に食べられなくなるから、今のうちに食えるだけ食っておこう!」
みたいな考えが多いから、余計にトドメを刺すのではないかと思っています。
はてさて、どうなることやら……。