夏の炎天下で釣りをして命の危険を感じるよりも、(若干でも)涼しい夜に釣りをするほうが賢いに決まっている! ……たぶん。
日中では釣れにくい魚種も登場するのが夜釣りの魅力。その魚信を受け取るアイテムが『電気ウキ』。その種類も非常に多く悩みドコロですが、やっぱり飛距離は正義なので、”めっちゃ飛ぶ電気ウキ”の『e-トビコン』が特にオススメです。
めっちゃ飛ぶウキの条件はオモリ内蔵にアリ
釣りで使う”ウキ”は大きくわけて2種類に分類されます。
- 別にオモリを追加するタイプ
- オモリを内蔵しているタイプ
めっちゃ飛ぶウキは「オモリ内蔵タイプ」を指しています。フカセ釣りで使う円錐ウキがそれですね。中にはルアーのように重心移動で飛距離を稼ぐ物も──。さらにめっちゃ飛ぶ電気ウキは、オモリの重心移動タイプが該当します。ルアーかな?
その中でも特にオススメしたいのが『e-トビコン』です。
トビコンシリーズがめっちゃ飛ぶ理由
トビコンシリーズは、内蔵オモリがキャスト時に動くことで、重心移動の作用でより飛距離を稼いでくれる優れもの。ルアーでよくあるシステムですね。トビコン自体が空力抵抗も考えられていて、キャスト時の姿勢もよく、他のウキにはできない飛距離を可能にしています。ルアーかよ。
より遠くに飛ばすためには、タラシを長くして遠心力をより稼ぐことが重要。ウキでそれをやると、ハリスと針が邪魔をするため、ルアーと同じようにはできません。内蔵オモリタイプも少ないし、「波止用の電気ウキは飛ばない」が常識でした。
トビコンのような重心移動ウキも増えてきて、ウキ釣りのデメリットも解消されており、魚釣りの自由度も増した感じがします。
オモリ内蔵ウキのメリットとデメリット
まずメリットですが、内蔵オモリタイプは仕掛けにガン玉(オモリ)をつける必要がなくなり、より自然にエサを落とすことができます。魚の食いも良くなり、小さな流れでもフワフワ仕掛けが動いて誘いになるし、流す釣りに向いていますね。
デメリットは仕掛けが軽すぎること。潮流が速いポイントですと、棚を取る前に流れ着いてしまうため手返しが多くなります。ウキ下が軽くなることで風に流されやすくもなるし、ようは”流れやすい”ことが難点にもなるわけです。
- 【メリット】ゆっくり仕掛けを落として潮になじませれるから、魚の食いがいい。
- 【デメリット】潮の流れが速いと仕掛けが落ちない。風が強いと流されやすい。
デメリットはウキ下にオモリ(ガン玉)を追加すれば解消できます。潮の通り道など強い流れで使う時は、小さいガン玉を数個かませて、バランスよく落ちるよう設定しましょう。
ガン玉を使って潮になじませるテクニックは、磯グレの「ウキフカセ」が参考になります。
めっちゃ飛ぶ電気ウキが夜釣りで有利な理由
仕掛けをより遠くに飛ばすことで、魚に出会うチャンスが増えます。半径20mに魚が居なくても、半径60m以上だと……なんだか一杯いそうでしょ?
堤防(波止)は岸壁から沖まで、ある程度水深は一定ですが、自然の沿岸はその限りじゃありません。とくに干潟だと、手前30mは水深1m以下なこともザラ。そこを避けるためにも、遠くに飛ぶウキは重要です。
- 遠くに飛ばすことで探れる範囲が広くなり、釣れる期待値も上昇する。
- オモリ内蔵ウキは仕掛けを軽くできるからシャロー帯で有利!
オモリ内蔵ウキはシャロー帯に強いのもメリットです。水深1m以下でもガン玉を追加する必要がないし、小さな流れや風で動きやすいため、シャローでもくまなく探ることができます。
逆に水深があるポイントは不利です。仕掛けが早く棚に届いて欲しい場合は、オモリ追加タイプのウキを使い、ウキ下を重くして素早く仕掛けを落としましょう。この切替も大事です。
夜釣りで視認しやすい電気ウキのおすすめ発光色は?
電気ウキの発光色もいくつか種類があり、”見やすい色”は存在します。
- (赤)──定番カラー。中距離までの視認性がいい。
- (緑)──目に優しい。ずっと眺めるならコレ。
- (白)──魚もビビるくらいとても眩しい。遠距離での視認性は最高。
- (七色)──ウザイ。タチウオ集魚灯を組み込めば可能。
トビコンの飛距離はだいたい50m前後なので、それなら赤か緑で十分です。視認性を優先するなら赤色がベターですが、自然界だと警戒色ですし、その光で魚が逃げる考えも一部にあります。……それを実感したことは一度もありませんけどね。
もっと飛ばすタチウオやスズキ用は、100m近く飛ばすこともあるので、発光体は白色になることが多い。より重く大型になりますし、消費電力が多いのが難点ですね。
沿岸のちょい投げ電気ウキ釣りなら「赤色」をおすすめします。
内湾の電気ウキ釣りは「トビコン」がおすすめ!
トビコンは浜名湖の夜釣りでも活躍中。使うなら磯竿でも投げやすい「2号」あたりがおすすめ。
30mくらいは軽く飛んでくれるし、頑張れば50m飛ばすことも可能。浜名湖は離れたところに航路など駆け上がりがあるため、そこまで飛ばすことで釣果アップも期待できます。アマモなど海藻の上を通すのにも役立つし、シャロー帯が多い地域ならではの強みもあります。