アンリパのショアガンシリーズは、お財布に優しい値段でありながら、ハイエンドに劣らない性能とラインナップの多さが魅力のルアーロッド。
この度、「ショアガンエボルブ」としてモデルチェンジしました。
モデルの全てを揃えれば、小さいメバルから10kgのブリまで無双することができます。
一方で対象モデルが多すぎるため、初心者が選びにくい難点があります。
今記事は用途を”サーフゲーム”に絞り、おすすめのエボルブをまとめてみました。
この記事のまとめ
アンリパのショアガンシリーズは、手頃な価格でありながら高性能を誇るルアーロッドです。今回、「ショアガンエボルブ」としてモデルチェンジし、全モデルの強度向上や軽量化、自社製ルアーに最適なセッティングが施されました。しかし、対象モデルが多すぎるため初心者が選びにくい点もあります。本記事はサーフゲームに焦点を当て、おすすめのエボルブモデルを紹介します。ショアガンエボルブは、ショアキャスティング向けのロッドで、メバルから10kgのブリまで対応可能です。特にサーフスロー向けのSFSGS-992・SS、ミノープラグ主体のSFSGS-103M、フラットフィッシュ専用のSFSGS-98M+FL、大型青物用のSFSGS-106XXH・BLなど、多彩なラインナップが特徴です。サーフゲームでの使用に最適なメタルジグの利点も解説し、釣りたい魚や釣れるポイントに応じたロッド選びの参考になる内容となっています。
ショアガンエボルブはどんなロッド?
ショアガンシリーズは名の通り、ショアキャスティング向けのロッド。
中でもラインナップの多さが魅力です。
ショアキャスティングで狙える魚は多岐に渡り、人気対象魚だけでも両手で数えるくらい存在します。ロッド1本で全てを狙えるのが理想ですが、”かかる魚の大きさ”だけは想定しようがありません。
メバルを狙うロッドでブリを釣ることは、無理じゃないですが無謀です。
このたび「ショアガンエボルブ」に進化しました。
その内容は、全モデルの強度が上がったこと、ロッドの総重量の軽量化があります。そして自社製品ルアーの性能をフルに活かすセッティングが施されている──。
そのため種類が多く、どれがいいのかを選ぶのが面倒な視点もあります。
今記事のコンセプトは、「サーフゲームで使うショアガンエボルブの選び方」です。
全モデル所持すれば、ソルトゲームで困ることはありません。でも1ジャンルを追うなら、厳選する必要があります。その手助けとなれば幸いです。
遠浅からドン深までカバーするショアスロー向け|SFSGS-992・SS
モデル名 | SFSGS-992・SS |
長さ | 9.9ft(2本継) |
適合ウェイト | 20-40g |
適合ライン | PE0.6-2.0号 |
重量 | 205g |
「SFSGS-992」はショアスロージギング専用のモデル。
メタルジグを使ったメソッドに特化しています。
メタルジグは「よく飛びよく沈む」の特徴があり、フラットを釣るための条件が揃ったルアー。現在はただ巻きで使えるジグも増えましたが、アクションの自由度も魅力のひとつであり、サーフでメタルジグを使う人がかなり増えました。
ショアスロージギングはサーフだけじゃなく、ロックショア(地磯)で根魚を狙うにも有効なメソッド。そのやり方は次の実践動画を参考にしてください。
このロッドは太平洋側よりも、岩盤やゴロタ石が多めの日本海側や瀬戸内海向けのモデルですね。
あとは長時間のシャクリに耐えられるよう、上半身を鍛えておきましょう。
ミノープラグ主体で攻略したい人に向いているモデル|SFSGS-103M
モデル名 | SFSGS-103M |
長さ | 10.3ft(2本継) |
適合ウェイト | 10-35g |
適合ライン | PE0.8-2.0号 |
重量 | 199g |
「SFSGS-103M」はサーフルアーの基本スペックといえます。
10ft台はメディアでよく推奨される長さだし、ウェイトも35gまで扱えるなら、世にある大抵のHSミノーにメタルジグを投げることができます。
フラット相手なら申し分ないけれど、大型の青物相手ではパワー不足。ランカーシーバスと座布団ヒラメを視野に入れているくらいならちょうどよく、ゲームを無難に楽しめるロッドですね。
「今から始めたい」人にとっていい相棒になるでしょう。
ショアガンといえばフラットフィッシュエディションでしょ|SFSGS-98M+・FL
モデル名 | SFSGS-98M+FL |
長さ | 9.8ft(2本継) |
適合ウェイト | 10-45g |
適合ライン | PE0.8-2.0g |
重量 | 194g |
ショアガンにはサーフのフラット専用モデルの「フラットフィッシュエディション」があります。
エボルブへと進化した「SFSGS-98M+FL」は、前作よりロッド重量が少し増えましたが、適合ウェイトは40gから45gになり、重めのルアーを扱うことが多くなったサーフゲームにおいて、使えるルアーの選択肢が増えました。
フラットフィッシュ専用モデルの冠は伊達じゃない。
9.8ftは万人に扱いやすい長さですし、ロッドの軽さは長時間のキャスト疲れを軽減してくれます。フラットの引きを抑え込む調子になっており、掛けやすくバラしにくい──そんな贅沢設計です。
大型青物の鉄火場で戦うための武器|SFSGS-106XXH・BL
モデル名 | SFSGS-106XXH・BL |
長さ | 10.6ft(2本継) |
適合ウェイト | 40-120g |
適合ライン | PE1.5-6.0号 |
重量 | 369g |
「SFSGS-106XXH」は、ショアジギングロッドとしてはかなり上位のスペック。更に1段階上のモデルもありますが、サーフで想定しうる大型魚ならこのモデルで十分戦えます。
5kg以下はねじ伏せることができ、10kgのブリなどランカーサイズも対応できる。青物の周回シーズンなど、アングラーがひしめく鉄火場で、ど~してもその場を動かずに仕留めたい時に用意したいロッド。
ランカーハントができるのに、値段は36,000円(メーカー)という安さ。(執筆当時)
サーフだけで満足せず、ロックショアやオフショアに出る未来も考えている方におすすめ!
これからのサーフゲームはメタルジグがメインになりそう
メタルジグは「安い!」「飛ぶ!」「小さい!」などの利点があります。
砂地のサーフは根がかりの心配がないし、フラットは底べったりだから、メタルジグをボトムずりずりするだけで釣れます。
サーフで釣れる魚を二分すると、水面下から中層までの「青物・シーバス」と、中層以下の「フラット・根魚」となります。メタルジグは”レンジの自由度”が利点ですから、これ1本でサーフで釣れる可能性のある魚を全て釣ることができます……理論上は。
ではなぜロッドの種類がこんなに多いのでしょう?
ルアーは重量があるし、それがレンジコントロールの要です。魚の大きさも千差万別だし、全国どこも同じ地形ってわけでもない──。
だからある程度、狙う魚が釣れやすいポイントに特化させる必要があります。
ショアガンシリーズはショアで狙える魚ごとに細分化されているため、釣りたい魚が決まっている方にとって、選びやすいロッドだと思います。