釣りフェスティバルで気になったサーフ向けルアーのまとめ。
今回は事前情報をほぼ取り入れていません。現地で一目惚れした「これ良さそう」な、サーフ向けルアーを紹介しています。
釣りフェスで「これ欲しい!」と感じたサーフ向けルアー達
”サーフ向け”の線引が難しいですが、私見で「サーフで使ってみたいな」で選んでいます。
ようやく来た!アクシオンスリム33g
「アクシオンスリム」はリップ付きのHSミノー。サーフヒラメ流行の走りで、多くの実績を積み上げたアクシオンの細身バージョンです。
スペックは「全長105mm:重量33g」。前作より小さく見えるけど、長さと重量はあまり変わっていません。技術の進化を感じますね。
現在主流のシンペンは浮き上がりやすく、ボトム付近を泳がせるのが難しいデメリットがあります。
小細工はいらない、誰にでも等しく釣れて欲しい──!
アクシオンスリムはリップ付きHSミノー。浮き上がりを抑制するため、フラットが釣れやすいレンジを、効率よく、波打ち際まできっちり巻けるメリットがあります。
私がこれを一押ししたいのは、今までのヒラメ向けHSミノーは、ごん太なタイプしかなかったから。
大きすぎるルアーは目立ちやすい分、スレるのも早い。それで細身のシンペンに人気が集まったわけですが、もっと簡単にボトムを引けないものかと、ジレンマがありました。
プレートジグが流行?DUOのメタルガレージシリーズ
「飛びすぎダニエル」が遠州サーフで実績を積み上げたのは昨年のこと。でも意外にも……後追いのパクりルアーが登場してこなかった。
そこはDUO、見逃してませんよ。
「ウチならもっと良いの作れるから」といわんばかりに、ぶっ飛びメタルバイブを登場させました。
DUOは「メタルガレージ」というプレートタイプのメタルバイブを開発。
見た目はソレとほぼ同じ。でもアイ周りにDUOらしさを感じる。お値段そこそこ、水中アピールマシマシなメタルガレージ。
サーフだけではなく、湾内シーバスにも活躍中!
この細さが好き!SHIMANOのサゴシジグ
シマノブースにあった「サゴシジグ」は、ショアから青物を狙う最適解になるかもしれない。
105.5~109.5mmで28~42gの3種類があります。ちょっと「おっ?」って思いませんか?
10cmサイズで28gなら、何もシンペンでいいんじゃないかと。わざわざジグにする必要あんの? ──と。
いやいや、メタルジグは素早く沈むのが利点です。
サゴシや青物は、遅いアクションよりも、早いアクションに反応しやすい傾向があります。レンジの自由度も高いですしね。
ジャークでダートしやすいサゴシジグは、ショアキャスティングにおいて、青物だけじゃなくフラットも拾えるルアーになるでしょう。
見た目的にネタ枠のウィングビーム110HS
ウィングビームの80HSは既製品。110HSはサイズ追加になります。
見た目からして、いかにも「飛びそう(小並)」と思いますが、このウイングはそれだけじゃない。
リップレスのミノーよりもウォブリングが強くなるため、巻きで誘うアピール力が一歩抜けます。フラットを狙うに最適ですね。
ボトムまで落として、ゴリゴリッと巻くストップ&ゴーと相性が良さそう。早く動かすことで、デッドベイトの演出もしやすくなります。
なにより飛距離が武器ですし、青物のナブラ打ちは「80HS」で既に輝いています。
初めて見た時はネタ枠と思っていたけれど、110HSが追加されたってことは、メーカーが「いける!」と踏んだのかな。名前がかわいいマキマキ【hayabusa】
メタルジグの中でも比較的安価な、ハヤブサのジャックアイシリーズ。「マキマキ」はプレート付きのメタルジグです。
メタルジグにもブレード付きが当たり前になってきた感じ。アピール力のアップでフラットと青物に効きます。
ブレードはフックとの絡みが懸念されますが、魚の口に入れば関係ないやろ論。淡水にあるスピナーベイトみたいなもので、光と波動のダブル効果で、高活性時の誘引力は高いですね。
2020年サーフ向けルアーのトレンド傾向
展示されているルアーたちを見ていると、メーカーが狙っているトレンドがうっすら見えます。
- ブレード付きが増える
- やっぱり飛距離重視
- ジグヘッド+ワームの根強さ
- プレートジグが増えるかも
ざっくりまとめるとこんな感じ。まあ、いつも通りですね。
特に”変化”しているのは、ルアー本体がスリムでも重量が増していること。
ウェイトの比重が増すことは、選ぶ金属の選択肢が増えたのと、生産技術の向上によるコスト減が考えられます。
しかし、アングラー視点で求められるのは、いつだって「スレ防止」と「いつでも釣れる」要素かもしれません。
どのメーカーも考えていることはひとつだけ
おそらく、どのメーカーも……
「多くのアングラーに、もっと簡単に魚を釣ってもらいたい」
これを忘れることはないでしょう。
簡単に釣れるルアーは、存在するようで、実はありません。その時々によって魚の好みは違うし、季節で移り変わっていくものだし、見慣れれば敵となってしまいます。
だからこそ釣りは、答えがない遊びであり続けるのです。
タックルの進化の頂点は今ここなのか。それとも旧来が見直されるか。メーカーとアングラーはどの路線を受け入れるのか。
今後の流れが気になるところです。