シマノのサーフブランドである「NESSA」から、新しくサーフロッドの「NESSA XR」が登場。
今作はハイエンドから一歩引いた”中間”といった仕様。
……ですが、部分的に最新技術を盛り込んだり、軽さを武器に尖った感じがいいですね。
ベイトモデルもあるよ!
”この記事のまとめ”
シマノの新しいサーフロッド「NESSA XR」が2021年に登場しました。このモデルは高級な「CI4+」と「エクスチューン」の中間に位置し、最新技術を盛り込みつつ、軽量化と感度向上が図られています。特に、カーボンモノコックグリップが採用され、手元にバイトの感触が伝わりやすくなっています。ネッサシリーズで最も軽量なモデルとなり、ストップ&ゴーのメソッドに最適です。感度が高いため、ストップやフォール中のバイトを逃さず、競争が激しい場面でも有利です。S104MとS108M+のモデルが遠浅サーフに最適であり、他のモデルも用途に応じて選ぶことができます。特に、S108M+は多様なルアーに対応し、全国どこでも活躍する万能モデルです。感度と軽さを兼ね備えたNESSA XRは、釣り人にとって頼もしい存在となるでしょう。
既存作と違うのは「感度」と「軽さ」
ネッサシリーズは「BB」「CI4+」「エクスチューン」「リミテッド」などがあり、後者ほど上位モデルになります。
新作の「XR」は、CI4+とエクスチューンの中間くらい。
それでもXRは、他モデルより優位に立てる部分が多い。
ネッサシリーズでは最軽量クラスとなり、カーボンモノコックグリップを採用することで、感度アップと軽量化を両立させました。
「サーフルアーで感度?」
といわれてもピンと来ないかもしれません。
なぜそこを重要視するかといえば、魚がルアーにアタックしてくるのは、ルアーが止まっている時が多いからです。
最も簡単なメソッドに完璧な答えを出したネッサXR
サーフルアーの定番メソッドといえばストップ&ゴー。
どんな魚種でも、追いかけてきたルアーが止まった瞬間に食いつくパターンが多いことは、長く続けている人は気づいていると思います。
高感度ロッドの利点は、「ストップorフォール中のバイトを感じれる」こと。
ヒラメはエサを口にして、すぐ口を離すタイプじゃないから、感度はなくとも巻き始めで乗っていることに気づきやすい。
……とはいえ、口を離す可能性がゼロでもない。
特に役立つのは、スレ場で1匹を取るための競争が激しい時。
数少ないチャンスを逃さないためにも感度は必要だし、スレに対応するゆったりとしたアプローチに対応するためにも重要になります。
ネッサXRに導入されたカーボンモノコックグリップ
カーボンモノコックグリップは、
手元のグリップに中空のカーボン素材を採用し、感度と軽さを両立させたもの。
バイトの感触は手元に音となって伝わります。
穂先から手元まで中空だと、音が反射してバイトの感触が伝わりやすい──
という仕組みじゃないかなと(適当)笑。
他にはスクリューロックジョイントが採用され、ジョイントの固定力が強化されています。
ネッサは3本継のロッドなので、使用中にズレてきやすい問題がありました。その杞憂がなくなったため、嬉しい改善点といえるでしょう。
遠州サーフならS104MとS108M+で事足りる
ネッサXRには現在6つのラインナップがあります。
- S104M(感度優先タイプ)
- S108M+(遠浅万能タイプ)
- S112M+(遠距離とドン深対応タイプ)
- S106MH(ショアジギ対応タイプ)
- S100MH+(ブリでも対応するタイプ)
- B104M+(ベイトキャスティングモデル)
遠浅サーフが主体の遠州サーフなら、「S104M」か「S108M+」がベストでしょう。
S104Mは軽めのミノーやワームを使い、ゆったりとした攻めに対応するモデル。高感度を活かして小さなアタリを逃さず、射程50m以内をじっくり探るのに向いています。
S108Mは遠浅サーフで万能タイプ。
他モデルよりソリッドなティップが、繊細なバイトを逃さないし、使えるルアーも多種に渡ります。
全モデル中、最も広範囲かつ多様なルアーを扱えるため、全国どこでも「サーフなら困らない」ようなモデルといえます。
他モデルは特殊なポイントなり大物を想定しているため、「こういうのが欲しかった!」と気付ける人なら、自然と選ぶでしょう。
S100MH+はブリも十分に対応するモデルですが、わざわざネッサを選ばなくても、ショアジギ専用モデルのコルトスナイパーを選ぶべきです。