魚料理は選択肢が多いようで、わりと少ない。
自己流アレンジでケシズミにする前に、基本の「煮る・焼く・蒸す」はおさえておきたい。
「読んでおくと魚料理のレパートリーが増える役立つ系」の書籍をちょろっと紹介。
1匹の魚をおいしく調理するために参考になる書籍
『魚を一尾、さばけたら!?』は、これ1冊で全てが完結するほど、魚を調理するうえでの基本が備わっている1冊。
魚を調理するに”おろす手順”は必要なこと。
活き締めをするにも、それを理解していると非常に役に立ちます。
「三枚」「五枚」「大名」「背開き」「腹開き」──このくらい覚えておけば、魚の9割以上は捌けるようになります。
干物の作り方が参考になりますね。
数を釣る人には、保存も効いて下処理も比較的に楽な、干物をマスターすることをオススメします。
次の本は、水産庁職員ながら魚食文化に貢献しすぎて、「魚料理といえばウエカツ!」まで登りつめた目からウロコな料理本。
「スズキを食べようシリーズ」で私のいいたかったことは、全てここに集約されています。
いくら新鮮な魚だからといって、刺し身だけの選択肢じゃつまらなくないですか?
「毎日同じ食事をしたくない」と思うなら、「毎回違う調理法を試す」も必要かと。
確かに刺し身でしか美味しくない魚もいます。
でも”焼く”ことで旨味を増す魚もいるし、煮ることで食べやすくなる魚も存在します。
魚を皿に乗せる前に、考えて欲しいことがここに書かれています。
レパートリーを増やすための魚レシピ本
料理のレパートリーを増やすには、レシピを見る・読むのが手っ取り早い。
ウェブのレシピサイトを眺めるのが楽ですけど、似た内容が多く情報の整理が面倒。
そんな時に役立つのが書籍です。
レシピ本は下処理後の魚(市販)を対象にしているので、調理の基本を学ぶことはできません。
なので先の本を読んでからの応用編──でしょうか。
レシピ本にあるのは基本を元にした派生料理なので、調理の知識が備わっていればすんなり受け入れることができます。
理解できなければ、それだけ基本がないってわけですね。
魚料理は「魚を味付けするか」「魚に味付けするか」の二択。それは肉料理にも通じます。
こういう本は、調理する過程での”臭み抜きの手法”が参考になります。
魚料理の隠し味に極めておきたい「塩麹」
料理に重要なのは「塩気」です。
塩粒1つでも味が変化するほど、突き詰めればシビアな領域。でも家庭料理でそこまで拘る必要もないでしょう。
もっと雑に適当に美味しくしたいなら「塩麹」がおすすめ。
「塩麹なんて、どうせプラシーボ効果みたいなものだろ」
そう思っていた時期もありました。
塩麹は料理全般に使えて優秀なので、常備しておくと捗ります。
下処理した魚を寝かせる時や、焼いたり煮たりする時など、塩の代わりに使うだけでいつもと違う味わいになります。