あ…ありのまま今日起こった事を話すぜ!
『焼津で釣りをしていたら いつのまにか渥美半島にいた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うが 直線距離だと茨城県の鹿島灘(約300km)まで行けたぜ!
無理とわかったら即行動した結果
道中で所用を済ませて、物のついでと焼津港でカマスとチーバスに遊んでもらう算段。
3日前から組んでいた予定だが、前日は生憎の雨模様(いつも通りだな)。
「雨が降った後だから活性高しでやばしですぞ」、──当日までウキウキだったのだが、寒冷前線だし、まあ……爆風になるわな。
浜松は6m程度でまだマシだったけど、駿河湾付近は西寄り10mは吹いていて、浜ならどこも追い風気味になるのでそういう選択肢もあるが……
(人が居なさそうだから)あえて向かい風でやるね!
23時くらいに港インして、お目当ての常夜灯をキープ。しばらくすると「ガポン」と数回ボイルしたので期待はうなぎのぼり。
しかし最大の敵はやはり風だった。
シンペンを投げて流れにのせてゆっくり引き、境界線くらいで「ゴッ」とするのが理想系だけど、そこまで飛ばせるがレンジを落とせない。メンディングするだけで5mは寄っちゃうし風で浮き上がっちゃうよママン。
家を出た直後、スナップがなかったのでグロに寄った時、imaの「ロケットベイト」を見かけたのでちょっと悩む。
……今日の風速と風向きなら、やろうとしている場所は向かい風になる。シンペンでゆっくり見せたいけど、10mじゃどうしようもないしなぁ。これが丁度いいんじゃないかな。そうでなきゃレンジバイブのみになりそう。
よし、買──つもりが中古のレンジバイブとメタルジグをそれを買うつもりでレジに通していた件(サーフを優先した)。
そうか……今日の敗因はソレだったか……。
ボイルも起こらなくなり、着いた時が丁度潮の動き始めくらいだったので、完全に時合いスルーのパティーンですねこれは。
ちなみに鉄板をレンジ変えつつ投げていましたが、ボラがちょいと引っかかったかもな感触がしたくらい。油断していると帽子が飛ばされそうになるし、目測誤って壁にキールバイブぶつけたら真っ二つになるし、bit-v32でもロクに飛ばないレベルになってきたので、1時頃に悩みだす。
本当は3時までやって、大井川河口にでも行くつもりだったけれど、前倒しして来てみたらもう先行者がいるじゃなーい。ブリ鉄火場なんて前日入りで集団で確保してようやくってくらいだし、やる分には問題ないけど、ベストは確実に取られているだろうしなぁ。
いかん、ちょっと祝日を舐めてた。うーん、どうしようか……。
…………ハッ!?
夜明け前から渥美で修行を続ける人の姿がそこにあった。向こうに比べると天国、まるでそよ風みたいだ。
先端ではブリがもうあがっているけれど、ここらもワンチャン無いことは無いだろうと、夜明けまではヒラメ狙いで明けたら通りすがりを頂く寸法である。
遠州灘の最東端からほぼ最西端まで移動したノマド的ルアーマン、それが私だった。
万人がやりやすい純粋な「砂」のみの浜は混みそうだから、万人がやりにくいと感じる根が点在するここを選んだ。おかげで貸し切り。
魚が居ないかも、しれないぜ?
いや~、実に開放的で清々しいキャストが出来ましたね。……たまにベイトが当たるくらいでしたが。
鳥さんはわさわさいるけど、水柱が上がらないからイワシじゃなくてシラスだろうか。いやむしろこれは、居ないっぽい。
雰囲気はいいんですけど、潮が悪すぎるので魚が寄らないし居付きもいなさそう。夜間のうちに出したかったけど、やっぱりロケットベイトにしておくべきだったかな。ここでも浅い岩礁帯を引けるし、あのリップのわりに「飛ぶ!」というのを体感しておくべきだったと猛省。
普段だと使う場所がないんだよなぁ。
トドメに歩き回りつつ岩陰サラシ打ちをやって、潮を思いっきりかぶりつつも汗が滲む、絞り尽くした釣行でした。
そんなわけで魚は”当たり”ますが、”噛む”魚はいなかったということで。