「メタフラ」はフラペンシリーズの新顔です。
発売前から犬と猫のファーストコンタクト並で「なんだコイツ?」という感想でしたが、実際に触っても「なんだコイツ!?」としか言葉がでない。

今まで出会ったことがないタイプのルアーだった。
……なんだけど使い方は簡単。巻けばおk

どれに似てるかといえばメタルバイブ

見た目からしてそうだけど、使い勝手としてもメタルバイブ(鉄板バイブ)に近い。

メタルジグと鉄板バイブを融合させて、いいとこ取りをしているかと思えば、そういうわけでもない(溜め)

メタルジグの視点からすれば──
弱点である泳ぎのアクションを克服し、
フラップのおかげでなるたけ水平を維持しつつローリングを発生させる。
メタルバイブの視点からすれば──
波動が強すぎて魚を散らすイメージが強いけれど、これはマイルドなので初手に使うのも全然アリ。
見た目と触った印象は「メタルジグ」、投げると「バイブレーション」っぽく、巻けば「重いシンキングペンシルかHSミノーかな?」と、どれでもこなす平均的なオールラウンダーといえる。
懐のエッジはなんのためかと思ったら、フラップを可動させるためか。フラップが機能しないのではないかと疑っていたけれど、これがないと……フックが多いただのメタルジグになる(それはそれで)
人は未知に出会うと、言葉を失ってしまう。

「よく考えましたなコレ」としかいいようがない。
ぶっ飛び君より下、スピンビームより上のレンジを狙いたい時に
大きさは62mmで、重さは32g。
ひとことでいえば
「よくある大きさ」

あらゆるフィッシュイーターに対して、大きさもレンジも合いやすい。
ドン深ならば上層を通すこともできるし、ナブラに集まる青物も余裕で射程範囲になる。
飛距離もあいまって、広い空間で力を発揮するタイプ。
特にサーフでは、例に出したルアーの対極で、ボーッと巻くだけで、それでは狙いにくいレンジを通せる。
浮き上がりが早いから、数回巻いて1秒止める感じでレンジキープするといい。

40cmくらいに育った1年生のチーバスくんと、いろんな場所で戯れたい場合に持っておくのもあり。
余計なことを考えずただ巻いてメタフラを愛でよう
ロッドで動かす操作より、巻きのアクションであるローリングだけで十分に真価を発揮できるタイプ。
だから、初心者にも扱いやすいメリットがある。

「適当に投げるじゃろ?
……数秒待って、このくらいで巻けば(たぶん)釣れるよ!」
くらいで説明は十分なほど。
ジャークなど下手にアクションさせるとフラップが邪魔をするので、ねっとり巻いたり、速く巻いたり、メリハリよく動かしてあげたい。
「ジグ並の飛距離が欲しい場面だけど、レンジはなるべく上を通したい…」
そういうシチュエーションに答えるので、足場が高い港湾や、磯場のおヒラ様相手に用意しておいてもいいと思います。

アイの位置がもっと前だったら、駄作になっていたでしょうね。
デメリットは水洗いだけでは済まないメンテナンス

フラペンシリーズの難点は、なんといっても要のフラップにある。
海水で使うと可動部が錆びやすいのは当然。長く使うためには、水洗いして乾燥後に注油して頂きたい。

リールのついでに注油する感覚でいいんじゃないかな。
仮にフラップが使えなくなったら、それを脱ぎ捨てて「ヒラ打ちメタルジグ」として利用しましょう。
【おまけ】MariaのHPが動的でイイ
スマホ閲覧が多くなった今、HPはどちらかといえばシンプルにまとめるほうが見やすい。
商品を紹介することを考えると、写真や動画を駆使した、動的なHPが情報を一度に集めやすい。
──が、デスクトップ向けになる。
釣りメーカーHPの中でもかなり丁寧に作られていて、デスクトップ表示は見やすい。

◯イワはシンプルなくせに、動的なここよりも(表示)クッソ重いのをなんとかしましょうYO。
