シラスとは簡単に言うと、「イワシの稚魚」です。
浜松の地産地消品として、最も流通するシラス系食品。
「釜揚げシラス」「シラス干し」「ちりめんじゃこ」と、複数の種類があるけれど──原料は全部同じなんです。
形は小さくとも、含む栄養素は魚まるまる1匹分の集合体。
子供にも食べやすいし、健康食品として人気があっていいと思う。
シラスとは?「シラス食品」の雑学
シラスとはカタクチイワシを筆頭に、
マイワシ・ウルメイワシ・イカナゴ・アユ・ニシンなどの稚魚を総称した呼び方です。
水揚げは太平洋沿岸が最も多く、獲れるシラスは「イワシ類」が多い。
なので分類としては「シラス=イワシの稚魚」の認識で大丈夫。
「釜揚げシラス」「シラス干し」「ちりめんじゃこ」の違いは?
原材料は同じ、塩茹でするまでの工程は──これも同じです。
これらの違いは「水分含有量」で区別されています。
ラーメンでいうと、生麺と乾麺みたいなもの。
「釜揚げシラス」は茹でて水切りした程度なので、水分は85%前後。
「シラス干し」は含有量50~60%。
カリカリで保存が効きやすい「ちりめんじゃこ」は、30%前後の含有量。
釜揚げシラスが大本で、乾燥させることで小さくなっていく。
ちりめんじゃこになると、指先に収まる程度の大きさですね。
保存期間はちりめんじゃこが圧倒的に長く、釜揚げシラスはせいぜい2日程度。
シラス干しは1週間程度持つので、冷蔵庫で眠らせておくには最適。
遠方へ輸送させる過程で違いが生まれた可能性
地元民でも釜揚げシラスはあまり食べる機会がありません。
それは消費期限の問題があり、流通させる過程でそれを超える可能性が高いため。
どちらかといえば「生シラス」のほうが見やすいくらいです。
水揚げは太平洋沿岸が多く、流通の起点は古来より東海~関東がメイン。
シラスといえば静岡県、と思われてそうですが……現在は日本一の座から離れています。
それでもシラス干しの生産量では日本一です。
日本の中心(位置的な意味で)から東西へ流通させるなら、もちろん関東が近い。
そのため、関東へは1週間持つ「シラス干し」を主に流通している。
関西はそれより倍遠くなるため、長期保存できる「ちりめんじゃこ」が多くなる。
生シラスは冷凍して輸送する方法が確立しています。
が、「釜揚げシラス」は水揚げ港近辺の特権ともいえなくもない。
栄養価も高く離乳食として注目されるシラス
生のシラスは新鮮なほどエグ味がなく、食感も合わせてとろけるような甘さを感じる。
それを白いご飯に乗っけるだけで、ごちそうになります。
塩味を追加した釜揚げは、刻み海苔の上に乗せると、コントラストの差で綺麗に映るんですよ。
ご飯のお供として、刻みネギと混ぜるだけでイケる。
シラスは魚をそのまま食べれるので、カルシウムやIPA・DHAなど、骨を丈夫にする成分と、脳を活性させる栄養を多く含んでいます。
独特の臭いで魚を嫌う子供も多いですが、シラスが嫌っていう人はそう居ないでしょう。
風邪で食欲がないときは、シラス干しを入れたおかゆがオススメ。
大さじ2盛り入れれば、体組織作りに欠かせない成分が摂れるし、なにより食べやすい。
体が弱っている時に脂ギッシュなサバやらアジなどを食べるより、体にもやさしいです。
参考にしたサイト
- シラス(魚)|wiki
- しらすの雑学時点~栄養の話~|紀州釜あげしらす老舗 中善商店
- 『シラス/しらすに関するうんちく』|RICOH Communication Club
静岡県のご当地アイスに、「しらすアイス」があったりするのですが……
食べたことはあるけど、
「バニラアイスにしらすが居るだけだよなぁ(小並感)」
て感想。
湖西にある道の駅は、ご当地特産に関して浜松市より積極的に取り組んでいるので応援したい。