ニジマスは淡水の管釣りでポピュラーな魚。
ところが料理のレパートリーが少ない。川魚といえば「塩焼き」と「ホイル焼き」が定番。でも数が多いと……飽きちゃいますよね。
なら味をつけちゃえばいいんですよ。
管釣りで手に入れたニジマスを調理します
使ったニジマスは計8匹。仕込み段階で2種類を試しました。
- 内臓を取り塩をまぶして熟成モード(いつも通り)
- 内臓を取りそのまま冷凍モード(手間をかける出荷)
内臓をとって冷凍するだけは、スーパーなどで販売されている状況と似るように。熟成モードは塩フリージング状態ですね。
川魚の熟成は試したことがないので、これを機会に試してみました。
ニジマスのパスタ
ニジマスは火を通すと、身がとてもほぐしやすい。
これはちょうどいいなと、オイルベースのパスタに乗せてみたら……。まあまあいい感じの手抜きレシピみたいな感じに。
これは……付け添えじゃな……?
ソース作りの段階で、ほぐしたニジマスをいっしょに焼くほうがいいでしょう。香草で香りをつければより楽しめそうです。
トマトソースの相性は良さそうだけど、それなら煮込みにするかなぁ。
味噌焼きはどうだ!
おでん用のつけ味噌があまっていたので、これを塗って焼いたらどうだろう……。
見た目からわかるように、残念な味になりました。
敗因は皮の弱さ。ムニエル風で焼いたけど、味噌は焦げ付きやすいから、皮がフライパンにはりつきやすくてボロボロに。
たっぷりのバターでやるムニエルなら勝利していたでしょう。
味噌煮込みなら大丈夫そうだけど、皮がぜんぶなくなりそう。
カレーを使えばなんとかなる
アクアパッツァを作ろうと思ったところ、邪な考えが浮かぶ。
「水がある。野菜を煮込んでいる。魚の臭いがちょっと気になるな……。そうだ、カレー粉を入れよう!」
そんなわけで、ニジマスのカレースープになりました。
見た目は映えてるけど、カレー粉をケチッたせいで風味が弱い。
身に香りをつける目的なら、スパイスカレーを作る感じでやったほうがいいですね。ニンニク・ジンジャーと魚の相性はいいしね。
ニジマスを1匹丸ごと使って、フィッシュヘッドカレーにすると良さそう。
石狩鍋風でサケっぽく食べる
ニジマス試作でもっとも好評だったのは鍋です。
味噌を使って石狩鍋っぽくしたら、淡白な白身をうまくカバーしてくれたし、身もほぐれて食べやすいし、なにより野菜がウマイ!
鍋だからニジマスもブツ切りでOK。骨から外れやすいからとても食べやすいです。
鍋が一番簡単だしおすすめかもしれない。
鍋つゆが悩みどころですが、「プチッと鍋」という便利なアイテムがあります。冬は白菜とコレがあれば生きていける。
【考察結果】ニジマスは塩味で攻めろ!
川魚は淡白なので、やはり塩が決めてになるし、濃いめの味付けが重要だと気付かされました。
まあシンプルでも塩焼きが確実にウマイ……。けれど、何匹もそれじゃさすがに飽きます。
大漁なら塩焼きで済ますのが、もっとも手軽な方法かも。食べきれないなら冷凍しておけばいいし、塩をふっておけば熟成もすすむから、深い味わいになります。
冷凍するならブツ切りにしておいて、鍋料理の追加に入れるのがおすすめ。
鍋の具材はセット品で売られているから、一度食べきったところに”追い”で魚を使うと、旨味が倍増した鍋つゆがよく絡んで美味しい魚鍋になります。