古より釣れると評判のルアーカラー「レッドヘッド」。頭部は赤とボディは白だけと単純ですが、現在でも初期カラーに入る根強い人気があります。
「なぜ釣れるのか?」
自然にあり得ない色ほどよく目立つから釣れる(真理)ってこと。
ナイトゲームでレッドヘッドがよく釣れる理由
「レッドヘッド」はシーバスルアーで実績があるカラーで、特にナイトゲーム(夜)で有効とされています。
通常、ルアーはベイトのイミテーションであるから、自然色に寄せて違和感をなくす製品のほうが多い。でもレッドヘッドはその真逆。自然にほぼ存在しない色を使っています。……これでは魚が警戒してしまうのでは?
でも釣れちゃうんだな!
レッドヘッドは釣れる要素が3つある!
なぜレッドヘッドは釣れるのか。その要素は3つほどあります。
- 赤を鰓だと思い「エサやん!」と飛びつく説
- 魚は赤色を認識せずに白の部分だけハッキリ見えるからベイトサイズに近くなる
- 紅白どちらかに食ってくるからメデタイ
通説で多いのは(1)。頭部の赤が、追いかけられる魚の鰓(エラ)に見えることから、本物により近く見えてるんじゃないか説。──まぁアリかも。
ナイトゲームで白は漆黒でもぼんやり見えるため、(2)の効果が一番しっくり来るんじゃないかと思います。
(3)は2色のうち、どちらかを認識して食いにくるパターン。濁りが強い時はこれでしょう。
ルアーメーカーが語る「レッドヘッドが釣れる理由」
「TAKLE HOUSE」のルアーデザイナーさんのブログで、レッドヘッドが釣れる理由が書かれています。
リップ付のミノーは泳ぐとき、尻尾を振っているように見えますが、このとき頭部も何分の一かで振れています。支点、つまり動かない部分が丁度レッドヘッドの色分けした位置ぐらいにあるのです。
ところが実際の魚は頭部をそんなに激しくは振りません。その点、リップ付のミノーの動きは変なのです。レッドヘッドの赤い部分は、この変な部分を見えづらくするのに役立っているのかもしれません。目立つのは後半部分が主ですから。レッドヘッドというカラーについて。 |K-TEN Laboratory
要約すると、より自然のベイトに近づけるには、頭を動かさないルアーを作るべき! みたいな内容。
たしかに自然に泳いでいる魚は頭をブンブン動かしません。でもそれなら水族館で肉食魚とそうでない魚は、共存が不可能になるのでは?
自然から外れるほど釣れるルアーになっていく
ルアーはバタバタ動く物が多いです。
これは自然に泳ぐ魚とは違う動き──でも釣れます。
小魚だって大型魚が居ない時は悠々と泳いでいます。近づいてきたり、群れから外れると激しく泳いだりして、バタバタ泳ぎます。その動きが肉食魚に「メシだ!」のスイッチを入れると考えられています。
派手なアクションはそれを意識しています。……てことは、ほぼ動かないルアーはベイト群の一部を想定しているわけですね。
ルアー選択する時は、まず水中の色を想像しましょう。
濁りは白っぽくなるから、暗色系が映えます。透き通っているなら、明るい色のほうが目立ちますね。でも夜は暗くて水の色も確認できない……じゃあ赤と白のレッドヘッドでいいな! くらいの選択で十分でしょう。
最後に──レッドヘッドは経験を積んだベストな実績カラー
レッドヘッドは夜に強いカラーとされていますが、全天候型ともいえますね。
私が思うレッドが釣れる理由は、魚が白色だけを認識するから、より小型の魚に見えるから食べやすいのでは? と思っています。
ルアーカラーに拘りすぎるのもよくない。
人と魚は色覚が違うため、アングラーが見たままの色で魚が見てくれているとは限りません。だからルアーカラーは「人を釣るため」とも揶揄されています。
困った時は実績カラーを参考にしましょう。誰かがそれで釣ったのなら、私にも釣れるはず!