ステラは「14→18」にモデルチェンジして、新しいステージに。
今作も“全てのリールを過去”にしてしまったわけですが……。
アングラーなら誰しも凄いリールだと知っているわけだし、「ここがすげぇ!」などの性能を推すのも、バカらしく今更感があるのでアプローチを変えてみました。
「釣りをしながら瞑想してみたくない?」
それを叶えてくれるのは「18ステラ」しかないと思います。
「高級リールといえば」を不動にしたステラシリーズ
「高級車といえばベンツ」。それは憧れの代名詞みたいなもの。
とはいえ『メルセデス・ベンツ』も値段はまちまち。300万台もあれば、1000万を余裕で超えるのもある。
釣具にも大衆向けと高級志向に区別されている。
「何が違うのか?」と問われると、快適さがまっっったく違うんです。
車も1000万を超える高級サルーンになると、運転してても後ろ席の吐息が無駄に聞こえるレベルの快適さが得られます。
シマノのリール『ステラ』は、リーリングの心地よさを貫き続け、アングラー憧れの地位を不動にしています。
てなわけで、4年を経て更に進化した「18ステラ」の紹介です。
18ステラは「強い!滑らか!静か!」が極みの3ポイント
正直いって、魚を釣るための役割だけなら、他のリールと大差はない。
ただし、その動作ひとつひとつが、洗練されすぎている。
http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5318
公式HPの機能紹介をざっくり要約すると──
「強い!」「滑らか!」「静か!」の3点です。(ハイいつもの)
18ステラで特に推しているのは「静謐さ」ですね。
スピニングリールで「高級とは何か?」を色々考え抜いた結果、行き着いた先は「フィールドでの静謐さ」になった模様。
それにはどのようなメリットがあるのだろう。
静謐なリールがもたらすメリット
リールはハンドルを回せば少なからず「カコッ」と鳴るし、内部ギアの摩擦音だって聴こえてきます。
それは雑音であり、釣りに雑念を持たせ邪魔をする要素。
18ステラは「サイレントドライブ」により、それを限りなく排除しました。
この機能を端的にいうと、「リーリング音を一切合切排除してみたよ!」になります。
“リーリングで音がしない”メリットは、フィールドとの一体感が増すこと。
これに関しては、プロモムービーを見るほうが直感できるかも。
環境音が妙に強調されていると気付きませんか?
リールは手元にあるので、ハンドルを回して音が出るとそれは振動になり、体が検知しやすい。
雑音は雑念となり、釣りの集中力が減衰してしまう。
集中力が無くなれば自然との一体化も難しくなり、魚に警戒心を与えてしまう。
心持ちは「せっかく喧騒から逃れる場所に来たのに」──と。
18ステラは「音」を楽しむリール
リーリングの音を排除して静謐を得ることは、アングラーの好きな音を存分に楽しめること。
それは風が葉を揺らす音だったり、流水のせせらぎだったり、ロッドが空を切る音だったり、静寂に響くドラグ音だったり……。
18ステラは自然の「音」を楽しみつつ、「禅」ができるリールになったのではないかなと。
禅は心を統一して真理を追求するために、自分の内面との対話するために瞑想するわけです。
今までは滑らかさが唯一無二のウリだったリールに、機械の雑音を排除した静かさが加わり、スムーズな巻き心地で一切のストレスをアングラーに与えない。
それは魚を釣る方法を探るため、自分と相手との対話に集中できるメリットがあります。
ひょっとしたら悟りを開けるかも?
個人的に18ステラを推したいのはフレッシュ向けの2000番台
シマノのフラッグシップらしく、1000~5000番までのラインナップが発売から用意されており、選択肢が豊富。やだ迷っちゃう。
ソルトは手軽さでアングラーも多いし都会も近いため、静かな場所ってのがなかなか難しい。
その反面、フレッシュは喧騒から離れつつ、本物のファンが集まることで、互いに静謐さを演出したいって気持ちが強い傾向があります。それは魚の警戒心をなくすためでもある。
「2500HGS」ならソルトの陸っぱりに併用しても問題ない。
フレッシュはドラグを出してナンボな場面も多いし、心地よいドラグ音が反響して、エクスタシーを得るにはもってこいのポイントです。
番手で何が変わるかと聞かれれば、ぶっちゃけ糸巻き量が変わる程度。
サーフルアー向け10ftのロッドに1000番だと軽すぎるし、トラウト向け6ftに5000番は邪魔すぎます。
対象魚で気をつけるべきことは、「タックルのバランス」てわけです。