紹介する「ロケットベイト」は、名前の通りめっちゃ飛ぶルアー。

とはいえ、ただ飛距離を稼ぐ脳筋じゃありません。
他の脳筋よりも、優位なポイントがあります。

ロケットベイトはとにかく簡単に”飛ぶ”!

ロケットベイトを見た時は、

「こんな邪魔そうなリップを付けて、ロケットみたいに飛ぶわけないだろ……」
と思っていた。
いざ投げたらビックリ!
リップが飛行バランスを取る役目をしているのか、飛行姿勢が抜群によく、空気を裂いてロケットのように直進して──着水した。飛距離に関しては、他社の似たカテゴリに勝るとも劣らない感じ。
明確に違うのは、リップ付きのルアーであること。
ロケットベイトは遠距離のシャローを引ける稀有なルアー

リップがパラボナアンテナみたいな形で、これが水を噛んで浮き上がりやすく、手元に動きも伝わってきます。だから巻いてて「泳いでいる」ことがわかりやすく、リップ無しよりもスイムで使いやすい。
浮き上がりがよく、シャローを引けることが大きい。この重量と飛距離で水面下を通せるし、沈めることもできる……。離れたサラシに投げ込んでヒラスズキを狙う武器になりますよね。
腕に自信があれば、80m先の障害物なり岩の手前に着水させて、カーブフォールでねっとりあまさず探ることができます。これは他の飛ぶシンペンでも出来ますけど、リップ付きだからこその利点がまだあります。
リップ無しよりアクションが大きめになるんですよね。
ロケットベイトはスイング気味で動きますが、フォールからぐりぐりっと巻くだけで、食われる危険から逃げるイワシを演出できます。リップ無しだと早巻きのアクションがちと弱いから、これがロケットベイトならではの有利なところですね。
ロケットベイトが活躍できるシチュエーション

飛距離を活かすなら「干潟」「サーフ」「河口」「地磯」。シャローで活かすなら「干潟」「サーフ」。場所はあまり重要ではなく、アングラーの腕次第で、どこでも使えるルアーになります。
辺見哲也氏のロケットベイトを使った実釣は、「こいつを活かすにはどうしたらいいか?」の悩みを解消してくれるかも。
3種類のサイズとウェイトの使い道
ロケットベイトは3種類のサイズとウェイトがあります。
- 95S「95mm:22g」──万能タイプ
- 95Heavy「95mm:30g」──サーフ、磯
- 75S「75mm:13g」──シーバス特化
「95S」は万能タイプ。どこでもそれなりな結果を出してくれるタイプ。

それより重い「95Heavy」は深場か飛距離が欲しい所で。

75Sはガチシャロー狙いか、半径70mを隅々まで調べたい時に向いている。

ロケットベイトはどれを選んでもそれなりに答えてくれる。

あとはよく行く場所が、それぞれのウェイトとマッチするかどうか……。
レンジコントロールに自信があるなら「95」でいいだろうし、ナイトゲーム主体で表層とろとろ巻きがメインなら「75」で十分。
サーフなら「Heavy」でもいいけど、ムリに選ぶ必要もないかな──って思います。