「リリースはマナー」という前に”ルール”として定められていることを理解してほしい

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リリース警察”に見守られる釣りクラスタは、今日も元気にリリースサイズの監視をされている。

魚釣りは”娯楽”ではありますけど、共同漁業権に含まれる”遊漁”に位置することを忘れてはいけない。

ロックフィッシュの季節ですが、彼らは釣るだけそこから居なくなります

釣り過ぎ注意|イシグロ

リリースはマナー」が適用されるのは、明確な規制がかけられていない魚種にこそ相応しい。

それに当てはまるのが、”ロックフィッシュ”と呼ばれる根魚たちです。

ロックな奴らは当歳魚で10cm前後くらいに成長します。……が、ここから成長する速度は他の魚に比べて遅い傾向があります。

私がよく手乗りカサゴと呼ぶサイズは15cmくらいで、ここまで成長するのにおよそ2年はかかります。尺サイズと呼ばれる30cm以上になると、10年以上の個体になりますね。

私の場合、ロックな奴の持ち帰りを考えるのが20cm以上。そんなサイズも、全然みなくなったなぁと感じます(あまり狙ってはいませんが)。

近年は「釣れなくなった」と聞きますけど、遺伝子レベルのスレではなく、たんに「魚が減っている」と根魚では顕著に感じられます。

先のイシグロHPを読んでもらえればわかる通り、根魚は”定着性”のある魚です。

ワームでの釣りが浸透してから、やりやすい場所にいる根魚は減ったと感じています。

「そんな状況でも釣るためにはどうしたらいいか?」というと──

ルアーメンは「ロッドを傷つけたくない」「ラインを傷めたくない」という気持ちがあるので、それ以外の場所を狙えば居るんですよね。

多少なりとも”スレ”はあるだろうけど、陸っぱりに関しては、「やりやすい場所から魚が減っていく」傾向が強いのです。

宮崎県ではカサゴに資源管理措置が施されている

宮崎海域カサゴ資源回復計画が改正されました|宮崎県HP

18cm以下は再放流と決められており、共同漁業権として定められているので、漁師も釣り人も順守する必要があります

魚釣りは”娯楽”として見られがちですけど、”遊漁”として漁業権に含まれています。なので漁師も釣り人も、魚を保護するという観点・価値観は共有しているはずです。

他には山口県で30cm以下のキジハタにも制限がかけられています。

「漁師が守っているのに釣り人が守らないのはおかしい」──というのは違います。

「釣り人が守っているのに漁師が守らないのはおかしい」──というのも違います。

「漁業権を守らないのはおかしい」──というのが、論点としては正解です。

ちゃんと律せられたルールがあるわけですから、そこから”リリース(再放流)”を考えて欲しいですね。

ソゲのリリースはマナーよりも”ルール”が適用される

「ソゲのリリースはマナー」という言葉は、ちょっとズレているといわざるを得ない。

全国平均としても30cm以下は再放流が定められており、これを破るのなら”密漁”になります。

”マナー”であるなら、それを守るのも破るのも人次第なわけで、拘束力がありません

釣り人の”ソゲ”は40cm以下の認識が強いです。40cm以下はリリース……素晴らしい考えじゃあありませんか。ただそれを、漁師を含める他の人に押し付けるのは、どうかと感じている。

「40cm以下は資源保護で定められている再放流対称から外れている地域が多いから」という説明のほうがしっくりくる。

「メディアアングラーや他の釣り人がそういっている・やっているから真似ている」

何故そうであるかを説明しないし、知ろうともしないのは、釣り人の悪い癖。魚介類が生息する区域で、何らかの方法で”捕る”場合には、必ず漁業権が絡みます。

なので”ソゲ警察”のみならず、釣り人として「ルールを守った上でマナーを考える」みたいな風潮が欲しいですね。ヒラメに関して違和感を感じるのは、「ソゲはリリース」というのに、メディアではそれ以上のサイズをリリースしている姿を見ない所

マグロなんかは問答無用にモリやギャフをぶっ刺していて、対してシーバスは90cmであろうがリリースをしている。

……それでいいのか?と。

ルールが無い魚にこそマナーが問われる

浜名湖では春先に、サビキで当歳のメバルがよく釣れたりするのですけど……そんなの100匹釣って並べて「ドヤッ」とするのはどうなの?と常々思う。

釣具屋も宣伝として、そういう絵と結果は欲しいでしょうけど、「未来に繋げたい」と抜かすのであれば、漁師が頑なに守っているルールを伝えていって欲しいものです。

今の漁師と釣り人の価値観の違いって、自動車と自転車に近い物がある。

どちらも”道路交通法”を守らなければいけないが、自転車がフリーダムすぎたために、免許制にすべきとの意見が出始めたのも近年のこと。原則として同じ車道を走る仲ですけど、本当に全てルールを守れている自転車乗りも、全体からすれば一握り。

個人的には、中学生が最もルールを守っている感じがする。

道交法も、免許をとるまでは曖昧で触り程度な教え方をされるので、躾の部分が問われるかと思います。漁業権も同じく、漁師は学ぶ必要があるが、釣り人は学ぶ必要がないのです。

人間が獲り過ぎて絶滅した種も多いわけで、海に面した日本に住む以上、海の生物に関するリテラシーも軽視してほしくはないものです。

ウナギもマグロも減ったのは、だいたい日本人のせいですしね。

必要以上に取らないのは、古来よりヒトを含む動物達が守ってきた鉄則。

必要以上に作るのも問題で、「恵方巻きの大量廃棄」が記憶にあたらしいかと。

多からず少なからずが、維持するためには大事なことです。

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