雪シーズンが近づく中、突如「ヤバイ大雪はチェーン装着義務化するから」と告げた国土交通省。
いきなりすぎて「ざわ…」る暇もなく、案の定、勘違いから否定的な意見が多い。
夏は大雨、冬は大雪。
去年は幾度か大雪で交通網がストップしましたし、異常気象は今後も続いていくため、装着義務化は必要最低限の対抗策かと思います。
全容はまだないので、推測を交えてまとめてみました。
大雪時のチェーン装着義務化について詳しく
”大雪時のチェーン義務化”は、国土交通省が11/15日に公表しました。
要約すると、「気象庁が『○年に1度』クラスの大雪警報を出したら、該当する区間でタイヤチェーンを装着してなければ罰金な!」……ですって。
もともと「冬用タイヤorチェーン」の規制(標識)はあります。
それは高速道路や山間部の一部だけで、一般道はあるようでなかったわけです。
違反した場合は罰金。それに減点はないけれど、悪質な行為が絡むとムショ送りも。
昨年の大雪では各所で立ち往生が頻発しました。福井の国道は最大60時間も。
首都高速でも「レインボーブリッジ、雪、夜景やばない?」勢が橋上で立ち往生し、大渋滞になったりしました。
大雪時のチェーン装着義務化は、雪の積もる道路を舐めている連中に、「チェーン付けよう?」と促せる案になります。
「ン年に1度の大雪クラス」で適用されると思えばいい
豪雨や大雪など、災害レベルの自然現象が起こる恐れがある前に、気象庁は記者会見で「ン年に1度の──」と注意喚起はしています。
早速チェーン装着義務の目安に関して「大雪ってどのくらい?」などと、基準を求めている方々もいます。
……記事を見れば、”気象庁が警報を出すレベルの大雪の際”と冒頭に書いてあるやん。
つまり大雪警報が発令している地域が前提です。
そこの一般道で、過去の事例から立ち往生が発生する可能性がある区域に、わかりやすいよう標識を設置して、非装着なら罰則にしたがってバイバイしてもらおう──という内容です。
高速道路は入口で規制できるし、山間部はもともと看板がありますしね(冬季通行不可など)。
それがない市街地で規制するための案です。
もしかしてスタッドレスなら大丈夫と思ってない?
”チェーン規制”は文字通りチェーンを装着する必要があり、冬用タイヤ(スタッドレス)だけではダメなんです。
「冬用ならいいだろ!」との主張もあるでしょうけど、圧雪でアイスバーンになった斜面の路面は、チェーンかスパイクじゃないとつるつるで登れたもんじゃないです。
去年の大雪では大型車がよく餌食になっていました。
スタッドレスは履いているけど、チェーンを着けてもすぐ切れるからでしょうね。
どんな車でも「チェーン規制」となれば、アスファルトが見える路面でも装着するしかないわけで、大型車がその状態でつけちゃうと、重量で即プッチリと切れちゃいます。
つける必要性を感じなくとも、法律につけろといわれれば倣うしかない。その辺は今後の議論になるでしょう。
スタッドレスはあくまで「ノーマルタイヤよりマシ」程度のもの。
大雪で圧雪された路面だと、チェーンをつけて速度を出せないようにしたほうが安全ですよ。
タイヤの注文と交換が同時にできる便利なサービス
スタッドレス交換は地味に面倒です。
取扱店にいき、タイヤを10秒眺めるだけで「何かお探しですか?」と声をかけられ、タイヤを探してるから来てるねんを飲み込みつつ、決まったら決まったで交換の作業で時間がかかります。
なら事前に決めておけば、無駄な時間を現地で過ごすこともなくなるわけです。
『TIREHOOD』は必要事項を入力すれば、住んでる地域から近くのタイヤ取扱店に、スタッドレスタイヤなどを注文から装着までしてくれるサービス。
予約をするわけだから待ち時間ゼロ!
スタッドレスタイヤは冬季だけなら履きっぱなしでも保つので、肌寒くなってきたら装着するくらいでOK。
備え付けジャッキでも交換できないことないけど、2個以上を交換するのはしんどいです。
持ち込みでも専門店に頼んだほうが、時間と労力は安く済みますよ?
もちろんタイヤチェーンも忘れずにね!
金属のチェーンが最強ですが、速度を上げづらく、アスファルト上だとすぐ切れる難点があります。
路面凍結する程度の市街地を走行するだけなら、非金属のチェーンがおすすめ。
チェーンを選ぶ際は、車のタイヤサイズをよく確認しましょう。11月ならまだオフシーズンなので安く買えます。軍手も忘れずに!
届いたら1度は装着してみましょう。
仕組みに慣れておかないと、クソ寒い雪の中で四苦八苦するハメになります。