「コンパクトに折りたためるバッカン」。
そのウリ文句に少し疑問を抱いた。
道具を入れる前提のアイテムを、折りたたんでコンパクトにしてどうすんの?
ここらでひとつ、そいつは有能なのかどうなのかを考えてみた。
今更聞けない「バッカンとは?」に答えます
バッカンとは、釣りで使われる箱っぽいビニール製(EVA素材)の容器のこと。
……説明が適当に聞こえるかもだけど、だいたいあってる。
タックルボックス代わりにもなるし、魚を活かす一時的な水槽に使ったり、練り餌を作ったりコマセを用意するための容器にも使えます。
つまり収納と容器を兼ねる万能な箱、みたいな物。
バッカンの素材はハードとソフトがあります。
ハードは固くてまさに箱。磯など岩で傷つきやすいポイントで活躍します。
ソフトは柔らかく折りたためる柔軟性が魅力。
バッカンを折りたたむ必要があるのだろうか
折りたためるバッカンは収納したり、持ち運びに便利です。
大に中を3個入れるとか、小を6個入れるなどもできるから、大量に運ぶ際は便利ですね。
────そのくらいだよね?
私はタックルボックスとして使うから、常に荷物が入っている状態。
だからそれを折りたたむ必要性を感じないので、「折りたたむ必要はあんの?」と思ったわけです。
ソフトタイプも持っているけど、折りたたんだことがないんだよなぁ……。
ただそれは、道具が輝く瞬間に立ち会っていないからだと思う。
ソフトタイプは魚を入れたい用途なら有能
グレ釣り大会は活かしつつ計量するため、バッカンが活用されています。
それなら折りたためるタイプのほうが有能ですよね? 一時的に荷物が増えるけど、帰りは小さくなっているわけですし。
なので魚を活かすために使うなら有能です。
エアーを装着できたり、水に浮かべることができたりと、お魚さんを労わるホスピタリティ溢れる製品が多い。
キャッチ&リリースとキャッチ&イート。
どちらでも活用できるのが、活かしバッカンが持つ最大の魅力かもしれない。
難点はそれだけで水を汲むとめちゃ重い
箱型バッカンは容量があるので、魚を活かすために水を“これだけで”汲もうとすると、10kgくらいは余裕でいきます。
下手すりゃベルトが千切れたり、腰がギックリしたりする恐れも。
だから小型のアミバケツが欲しいんですね。商売上手だなコノヤロウ⁉︎
あとハードバッカンは、そのまま宅急便で送れるところが強みかなと。
遠征時は先に道具だけ送ることもできるし逆も然り。
蓋に送り状を貼りやすくしたり、剥がしやすくする工夫があったら面白いかなと思います。