KEEP CASTは釣具の展示販売会だけあって、釣具メーカーのブースはどこも華々しい。
──に比べ、環境保全や安全を守るための団体が、どこもかしこも端っこに追わされ、目立っていないのが残念に感じる。釣り人にとって関わりは薄いものの、環境美化を担ってくれる団体がいることで、釣りが許されている地域もあるだろうに……と。
ここには愛知県警のブースもありましたが、配置見た瞬間、壁を感じましたね。
シマ配置図をみるだけでわかる愛知県警の場違い感
大阪FSでもキープキャストと同様に、県警や環境団体のブースはありました。大阪の方は割と目立つ位置にあったし、キチンと”そういう団体”で区切られていたし、来場者も多い印象でした。
一方、キープキャストでの愛知県警ブースはどこにあったのか──
なんと、会場の端っこも優しいような場所です。オマケに隣はスタンプラリーの抽選場ですし、県警ブースに向かうのはよっぽどのモノ好きしかいないのでは? あぁ俺のことか……。
釣り人にとって、ここに大した用事がないのはわかる。でも、ここに認めてもらわなければ、そもそも魚釣りすら認めてもらえないんですよ。
サビキ釣りをやっている時を思い出した
そんなわけで、該当のブースはあまりにも辺境で、人を遮るような空気感を醸し出しており、18禁コーナーに入るよりも勇気がいるレベル。……もともと行く気だったので、真っ直ぐ行きましたが、前に立った瞬間──!
「シュババッ!」と囲まれるワイ。「よく来たな逃がさねぇぞ!」と態度に現れる接客はどうなんだろう……職業病かな? 海にコマセを撒いたら集まる魚を思い出した。
そして会話の腰が低すぎる。本来はこっちが「スマセンスマセン」とあやまるべき立場で、犯罪行為をしでかす面子もいる釣り人相手に、まるで常務に睨まれる管理職じゃないか。もっと「アングラーはクソばかりだ! 消毒してやる!」くらいの勢いでもええんやで。
…………そこまで言われると、さすがに泣く自信がある。
愛知県の釣りマナーの悪さはなかなかひどいらしい(知ってる)
というわけで、大阪に引き続き、愛知県でも釣り人のマナーについて軽く聞いてみました。
世の中には、看板があっても文字が読めない(見ない)人が多い。
バレなきゃ何してもいい考えが多く、法治国家の限界を感じます。不法侵入を24時間体制で監視するのは、人的にも限界があるし、運営側からすれば金の無駄。この状態が続けば続くほど、いずれ監視カメラの映像だけで(実害がなくても)逮捕できるようになる可能性は高い。
言語が通じる人間同士だからこそ、「理解と協力」でなんとかするのが最善。口でいってわからないから、法で裁くか抑制するしかなくなる。すると、釣り場が減っていくだけですね。
上記パンフレットは愛知県内の出来事ですが、全国でこういう柵を乗り越えるバカアングラーは後を絶ちません。
これを突破する”バカすぎてヤバイ釣り人たち”の話を聞けて面白かったです。焚き火で施設の一部を溶かすとか、撒き餌を使うと流さないとか──。静岡もたいがいマナーが悪いですが、愛知もなかなかやなと。なんだかお互いのダメな子自慢をしてる感じになってて笑う。
もうトークショーでプロ相手にやれよ。プロならマナーを守るべきだし、私より発信力はあるでしょうよ。
魚釣りのマナーはそこで釣りを続けるために必要なこと
静岡県内の漁港は20年前に比べると、3分の1は釣り禁止になったり、立ち入り制限が増えたりしています。……そのくらいマナーがやばいわけです。
愛知県内は私が知る限りと、ここで聞いてみた感じだと、名古屋港以外はほぼそのままで維持されているみたいですね。まあ放置状態ともいえるけど。
今年はG20で警備がキツくなるから捕まんなよ! みたいな注意喚起をされていたので、該当地区で釣りをする方々は気をつけましょう。
そして粗品もありがとうございます!
チラシと粗品はビニールに入れて渡されたんですが、大半が見向きもしないし聞く耳持たない釣り人たちのために、夜なべしてチラシ印刷して袋つめ作業をしていると思うと、なみだがこぼれますよ。リアルに「こんなことして、なんのためになるンすかねー」とか呟いて作業してそう。私ならいうしな。
マナーを守るのは別に行政のためだけじゃありません。
これから先、釣りを続けていくために必要なこと。訪れた時と同じかそれ以上をキープして、場所を保護するのが我々の役目でしょう。
だって水辺を訪れるのは釣り人が多いから、よく使う人が整備したりするのが当たり前じゃない?