トレブルフックはルアーメンのこだわりポイント。
製品は高ければ高いほどイイが常識でした。近年は製造の最適化と自動化により、安くて良い物が増えています。その流れから節約志向(コスパ)が優先されはじめ、釣具業界にも波が押し寄せています。
「高いフック」と「安いフック」、どちらがより正義なのだろうか?
トレブルフックに何を求める?
トレブルフック(長くて面倒だから以下フック)にも質があり、値段によって優劣があります。
釣具は「ブランド(メーカー)」で選んでいるアングラーが多いでしょう。お気に入りがあることは信頼の証です。他には人に勧められた、口コミがよかったなどなど、物を選ぶ理由は様々あります。
そもそもアングラーは、フックに何を求めているのか?
絶対に曲がらない強度? 必ずフッキングする鋭さ? 金属なのに錆びにくいとか? ──そこまでを求めているのではなく、「自分の期待に応えるかどうか?」ではないでしょうか。お金を支払う以上、相応の見返りは欲しいですよね。
トレブルフックの「質」は値段であまり変わらない
シーバス用フックを例にすると、”6本入り800円前後”が普通ライン。
高いか安いかは別として、この価格帯なら性能で困ることはまずありません。
フックの優劣は、金属をコーティングする素材の違いくらい。安いフックが錆びやすいのはこのため。防腐処理の有無が鋭さと関係はしないし、錆びたら磨けばいいだけの話。トレブルフックは釣り針を3本溶接して1本にするため、特に重要なのは金属の強度を上げる処理の有無です。
釣り針を刀のように鍛えるのは難しく、鋳造品を熱したり冷やしたりを繰り返すくらいの処理ですが、針の強度は向上していきます。一方でコストは増えるから、値段は高くなってしまいます。フックに強度を求めるなら、鍛錬した物を選びましょう。「針先を特殊加工!」とかね。
やけに安いフックは、鋳造品そのままを販売していたり、コーティングが雑だったりします。金属が柔らかく、指で曲がってしまう物も……。
フック1本の価格は大手の半分以下!でも高評価な物が増えている
安売りのフックは罠が多い印象が拭えませんが、1回使って即ポイの、意識高いアングラーにとっては丁度いい強度です。最近は直販も増えて、中間コストをざっくりカットし、安売りを実現しているメーカーも増えました。
Amazonと楽天で値段をざっくり調べたところ、20本入で1000円以下とか、50本で1500円とか……。単価的にすると、1本50円以下の良フックが増えています。
トレブルドは50本で1,744円で、1本あたり35円。
1パックあるとフック無しルアーを買った時や、中古品を取り替える時に役立ちます。
110本入りで1480円もあります。
1本あたり約10円は色々と心配になります。でもダイソーフックよりマシです!
とまぁ、大手メーカーを外せば安いフックはいくらでもあります。ネットで探しやすくなったのも強みですね。中には製造過程で針先が甘い物も混じっていますが、砥げば問題なし! 安物を使うなら、フックシャープナーは常備しておきましょう。
製品を見極めるのは価格か、それとも質か
安めのフックは地雷が多いイメージでしょうけど、有名メーカーの製品だからといって、一生使えるわけじゃありません。フックは消耗品です。
底に当たると砂で削れるし、サーフは回収時が最も削れやすい。口が硬い魚は1発で針先が甘くなるし、定期的にメンテしないと、一発のチャンスを無にしてしまう恐れもあります。高いフックを研ぎながら使うのが妥当ですが、コーティングが剥がれると錆びてくるし、交換時期はいずれ訪れます。
製品に何を求めるかは人それぞれ。信頼を求めるなら有名メーカーを選べばいいし、安さを求めるなら通販サイトで値段順にソートすればいい。
長持ちするフックなら、がまかつのシールド付きがおすすめ。1本は高めですが、錆びた経験がほとんど無く、カル○ィバより長持ちするから、私が使うミノーのフックは大抵コレを選んでいます。
よくある質問とその回答例
Q1: トレブルフックを選ぶ際、何を重視すべきですか?
A1: トレブルフックを選ぶ際に重要なのは、自分の釣りスタイルや目的に合ったものを選ぶことです。例えば、強度を重視するなら鍛錬された高価なフックを、頻繁に交換する予定ならコスパの良い安価なフックを選ぶのが良いでしょう。また、釣り場の環境や対象魚によって、防錆性能や鋭さも考慮するべきポイントです。
Q2: 安価なフックでも十分に使えますか?
A2: はい、最近は製造技術の向上により、安価でも十分に高性能なフックが増えています。ただし、フックシャープナーを使用して定期的に研ぎ直すことが推奨されます。また、防錆処理が施されているかどうかも確認すると良いでしょう。
Q3: 高価なフックと安価なフックの違いは何ですか?
A3: 高価なフックは、通常、強度が高く、鋭さや防錆性能が優れています。一方で、安価なフックでも、防腐処理がしっかりと施されていれば十分な性能を発揮することがあります。主な違いは、フックの素材や加工方法、そして耐久性です。
Q4: フックのメンテナンスはどのように行えば良いですか?
A4: フックのメンテナンスには、使用後の洗浄と乾燥が基本です。特に海釣りでは、塩分が付着すると錆びやすくなるため、真水で洗い流し、よく乾燥させてから保管します。また、定期的にフックシャープナーで研ぎ直し、鋭さを維持することも大切です。
Q5: フックの交換時期はどのように判断しますか?
A5: フックの交換時期は、針先が鈍ってきたと感じた時や、錆びが発生した時が目安です。また、釣り中にフッキングミスが増えてきた場合も交換を検討するべきです。釣りの成果を維持するためには、定期的なメンテナンスと適切な交換が必要です。