台風15号は960hpaの最大瞬間風速60m/s( 9/7の23時現在、)で、”強い”以上の勢力を保ったまま、関東(神奈川・千葉・東京)のどこかに上陸するルートです。
もし直接関東地方に上陸するなら、観測史上に新たな1ページが増えるレベルらしく、今までの流れ弾なザコ台風と同じ目で見ていると、ふた味以上違うやべえ体験をすることになります。。
他所からのこぼれ球を「ザッコwww」という関東民に本物がくる
東日本に住む人にとっての台風は、「いうほど強くなくね?」とザコ勢力が当たり前になっています。
なぜそうなるかは、他所で勢力を吸収され、息も絶え絶えな状態で来訪するからです。日本列島を旅した台風が関東に上陸する頃には、体力も資金も尽き果てワンパンで倒れるほど弱っています。なので西日本で被害が大きくとも、東に行けば「電車くらい止めろよザッコw」と煽られることも多い。
今回上陸する恐れのある「台風15号(2019年)」は、直撃すれば災害レベルまったなしの勢力。
どのぐらいヤバイかっていうと……昨年、”走錨”の知識を全国に知らしめた「台風21号(2018年)」と、ルート上に様々な記録を残した「台風24号(2018年)」などより、ほんの少しマシ程度のレベルと思ってください。
考えられる交通機関への影響
今回の台風は移動速度が速いのが特徴です。朝は洋上にいても、夕方には神奈川と千葉に上陸しかねない速さだし、未明には茨城から海へ抜けるのでは? という予報。
なので関東地方の列車ダイヤは、昼以降に影響が出だすと思われます。首都圏は計画運休もあるでしょうし、夕方以降のイベントに参加すると「終電…どころの話じゃないね…」となりかねません。千葉の路線はもう15時以降でストップも考えていそう。
神奈川・千葉・東京の交通機関は17時以降ないかも! ──くらいの心構えで。
実は台風と縁遠い関東地方
発生当時は「伊豆半島の右か? 左か?」の予想進路だったので、左に来ると静岡直行ルートだし、暴風の中でビクビク震えるくらいならビジホに籠もり、向こう1ヶ月のブログ記事でも書くつもりでした。7日にほぼ進行ルートが定まり、台風15号は”右を通過”するらしいとのことで、ギリ暴風圏から外れそうで油断しています(フラグ)。
予想進路を見ていただければわかる通り、関東直撃コースになりました。
最も風が強い右半円に房総半島がスッポリ入ります。……ここでちょっとした豆知識。天気予報の統計がはじまって以来(1951~2019年)、千葉県に直接上陸した台風は何個でしょうか?
答え:8個
オイオイオイ、10年に1度レベルの天災が迫ってるんじゃないの?
千葉県をかするルートは多いけど、上陸するのは確かに珍しい。その条件になるのは、太平洋高気圧が弱まるタイミングで、都合よく伊豆諸島から上がってくる台風が偏西風に煽られるパターンだから、そうなるのが10年に1度くらいなわけで、とても珍しい事象に今立ち会ってるといえます。
──いやいや、そのまま洋上を東に抜けていってくれませんか?
台風対策ができるのは15時くらいまで
対策は事前にやってこそ意味があります。「うわ屋根飛びそうだからなんとかするわ!」で、突風に煽られてケガをする方は絶えません。
とにかく今回の台風は”記録的”な存在ですので、関東地方の方々は対策をしっかり午前に済ませるようにしましょう。
もうほんと正直に言うと、今まで関東に近づいてた台風の多くは心の中で「あー、クソザコナメクジ台風なんだけど、防災的に警戒を呼びかけないと」って感じでした。
— アバンギャルド河津🌓お天気キャスター (@makotokawazu) September 7, 2019
でも台風15号は違う。955hPaは強すぎる。しかも勢力が衰えない。狼少年といくら言われてもかまわないから、今回だけは警戒してくれ! pic.twitter.com/x4btfIWb5y
おそらく多くの方が思っているだろうことを代弁すると、「日曜の夕方以降に電車をとめて、翌朝には知らん顔で抜ける台風なんてただの厄介モノ。会社or学校を休みにしていけよ」、と……。そう思えるのは、防災意識が高すぎる日本だからこそといえます。
明日の夜と翌朝は、駅員にキレる人達で撮れ高出すんだろうなぁって……。