15日の朝に、島根県の山中で釣りをしていた人がツキノワグマに襲われ、重症を負いました。
秋田をはじめ、今春はやけに多く感じる熊のニュース。
自然に立ち入る以上、彼らの領域を侵していることも忘れてはならない。
釣り人が襲われるケースは年に数回くらいある
秋田の殺人熊が全国ニュースとなり、その恐ろしさがあらためて周知される結果となりました。
ですが、”全国ニュース”にならないだけで、”地域ニュース”では毎年数件ほど、熊に襲われる事件例があります。
春先にタケノコを求める人間と、エサを求める熊が鉢合わせるケースが多い。
ですが、釣り人も例外ではありません。
熊からすれば、「エサがエサを持ってエサを釣っている可能性が微レ存?」の感覚かも。
北海道では日常茶飯事?
熊といえば川で鮭をZAPZAPとすくいあげているイメージもある。遡上してくる鮭を狙うのは、熊も釣り人も同じ。
だから出会う確率も自然に多くはなりますが……
準備よすぎィ!
野生動物は、自然が発する音以外には警戒するので、「熊よけ鈴」や「ラジオ」でも撃退する効果はある。
とはいえ長い年月、それを喰らって過ごしてきたわけなので、近年では”慣れ”も感じられるそう。やはり山中での出会いが多いようです。
かといって海沿いでも事件例はあり、近くに深い山がある箇所ならば、その可能性をはらんでいると考えていいでしょう。
ある日熊さんに出会ったら
懐に入り込んで背後に回り込み、首を締め失神させる──というインファイター向けの、ネタかマジかわからないけど合理的な方法も紹介されてはいる。
KARATEで倒したとされる格闘家もいるようだが、他の猛獣に比べて、現実で倒したとされる例は少ない。
現実はマンガのようにうまくいかないものである。
対処法として有効なヤンキースタイル
1.目を逸らさない。
2.動かず、体を大きく見せる。
あっ、これ完全に昔のヤンキーだ。
熊に対してメンチを切り、「あ?コラ、お?コラ」とムーンウォークをするのが正しいのかもしれない。
決してふざけているわけでもなく、対処法としては「敵に後ろを見せない」という意識を持つのが正しいのである。
ちなみに熊さんは足がとても速い。
どのくらい速いのかというと、100mの世界記録保持者より速く、走る速度は50km/h前後を誇る。
鈍そうなホッキョクグマでさえ、原付の制限速度をゆうに超える。
自動車で流していたら、巫女を乗せた熊がアウトから抜き去る──なんてことも、ないことはないのだ。
熊は人間が思っている以上に、恐ろしく、気高い生物。
その恐ろしさを認識したうえで、彼らのテリトリーに入るというのならば、万全の対策はしていって欲しいものである。