朝日に向かってひたすらブン投げるサーフルアーを続けていたあの頃。
常にMAX飛距離を求めていた・・。
そんなテキトーキャストを続けていた結果──
ピンポイントに落としたい時、下手さが露呈することに気づく。
目標に到達する過程こそ、上達するということ
サーフルアーをやっている時、キャストの精度はそれほど重要じゃなかった。
「飛距離が大事」と耳タコだった知識で、それなりに結果はついてきたが、
魚が掛かるポイントはかなり狭いことに気づく。
そこから「魚が居やすいピンポイント」を知りたくなり、
「じゃあそこだけ狙うほうが効率良いよね?」
と考えるようになる。
──てなわけで、「狙ったところに落とす」ように変わりました。
偶然ではなく、必然で釣る達成感は、蜜の味。
狭場でやりはじめて自分の下手さに驚く
「キャストが上手いアングラーが多い釣りはなんだろう……」
そう考えた結果、誤差数ミリが求められるバスフィッシングから、テクを盗みだした。
サーフで遠距離にぶん投げるより、波打ち際の払い出しを
「こーやって通してみよう」
と考えて狙えるようになり、魚が釣れたりもした。
サイドでもバックハンドでも、同じ飛距離と精度が出せるようになった頃、壁際に落とすことが必要な場所に行き着く。
……そんなわけで私のキャスティングは、「壁」に当たるたび変化していったわけです。
今では流されているビニール袋や、ウキなどの目標物があれば、
「あれを取るにはこのルアーが使えるな」
という、使い所がおかしい技術が身についています。
実はオーバーヘッドキャストができなかった
ルアーを投げている人達は総じて、前から後ろへロッドを振り、ルアーを前に投げている姿を見ていた。
ロッドがひゅんひゅん鳴っていて、
「自己アピールか何かかな?」
と思っていた。
おまけに
「……よく自分に引っかからないなアレ」
て思っていました。
よくよく考えると、ロッドの先端にルアーがある状態なら、それが自分に触れない限り、引っかかることはないと気づく。
それを知ったところで、思うように飛距離はのびなかった。
それはロッドの反発を活かしきれてなかったから。
「バックスイングが肝!」
と知り、手首の動きだけでロッド曲げる練習をした。
──ルアーをはじめてから、これを習得するのに結構な時間がかかりました。
今では室伏みたいに投げれますよ(飛ぶとはいってない)。
どんなことでも「目標」がなければはじまらない
「釣りの目標」なんて人それぞれ。
それが
「とにかくデカイ魚を釣りたい!」
だとしても、達成するための選択は多様に存在します。
デカイ魚に耐えるタックル。
釣れやすい場所・時間帯・海の状況。
シーズン毎に変わる食べているモノ。
──そして、条件が重なる時、釣りに行けるかどうか。
上達する近道は、「どうしても魚が釣りたい」を考えて釣行しましょう。
『釣れた』と『釣れない』それぞれの条件を、データとして積み重ねるのが大事。
足りない飛距離を補うための知識
「ナブラまであと10m届かなかった…」
そんな時、どのようにそれを補うのか──
- ルアーを重くすれば話は早いが、それで有効なレンジを通せるのだろうか。
- もしかしてキャスティングでより遠くへ飛ばすことはできないだろうか。
- あのタックルならそれ以上に飛ばすことが可能かもしれない。
これらは仮定に想定でも構いません。
大事なのは「解決できるかもしれない選択肢」を増やすこと。
イメトレだって立派な経験、ですよ?