「営業不要のフィッシングマーケティング」……という書籍があります。
マーケティングの専門書は数多くありますが、専門用語を並べられると、おいそれと理解できるものでもありません。
この本は手法を魚釣りのメソッドに例えているので、釣り人にはヤバイほど理解しやすいと思います。
なによりも、(いい意味で)なぜか笑えてくる。
元日本代表釣り師の「営業不要のフィッシングマーケティング」
表題にビビッときて手に取りましたが、マーケティングにおいて”釣り師”は、どうしても詐欺っぽく聞こえるので、「もしかしてヤベーやつかも」と思っていた。
著者を調べてみると、「魚釣りの元プロ」は本当でした。
分野はフライフィッシングで、おまけに静岡在住と。
なんだろう、風を感じる──。
魚釣りになぞる文体がおもしろい!
裏を返せば「魚釣りを知らないと尚更さっぱりな内容の本」になります。
ただし、魚釣りをそれなりに経験している方にとっては、これほど面白く読みやすい、マーケティングの専門書は存在しないと断言していいくらい。
「コマセ集客メソッド」はどう考えても笑うだろ(ただし釣り人に限る)。
随所に散りばめられたイラストでの解説も、全て魚釣り基準なので、「これは魚釣りの教本か?」と思えてきます。
まあ魚を釣るにしても、予測からのアプローチなどは、想定する顧客と似たようなものだから、魚を論理で釣っている人は営業も上手になるでしょうね。
どちらかを覚えれば、どちらにも流用できる──と考えれば、魚釣りってヤバイ(語彙喪失)。
こんな人にオススメしたい本
- 営業で伸び悩んでいる
- 売るアプローチに彩りを持たせたい
- マーケティングに興味のある釣り人
表題と帯でわかると思いますが、”客から買いにくる”手法を基本としています。
こちらから攻める営業より、どっしりと構えた事務所やブログなどから集客する手法。それに関する業種なら、うまく導入することができ、参考になります。
他の著書を読んでいると、内容は目新しくもないですが、釣り人に向けたわかりやすさを重視するなら、これ以上はおそらくないでしょう。
そのうち「鉄道」とか「プラモ」で似たようなのでてきそう。