かれこれ5年くらい工事をしているように感じているけど、全てが始まったのが3年前なことに驚き。
浜松市の防潮堤工事は、不法投棄や嵩上げがあったりして工期が遅れながらも、19年度に完成予定です。
松林が堤防に変わっただけ…にも見えるが
防潮堤工事では保安林をバッサバッサ刈り取るため、開始以前から賛否はありました。工事後の堤防に緑はなく、砂地が多いため植生も見込めない感じでしたが……
防潮堤の表面は土! だから植林ができる! よし市民で力を合わせよう!
というわけで植林が実行され、今はまだ目立たなくとも、いずれ”緑の堤防”になるはずです。育ちすぎて堤防がラピュタ化するのもどうかと思いますが、それはそれでより強固な堤防になるやもしれません。景観も大事ですしね。
堤防上での散歩はもちろんのこと、サイクリングコースやドライブコースの構想もあるみたい。ロードバイクが最高速チャレンジとかできそうですね。
県西部に広がる防潮堤工事事業
9・11から全国で防災意識は高まり、特に沿岸部では「津波避難対策」が急務です。静岡県沿岸は「南海トラフ巨大地震」が懸念されているため、その想定津波高も先の震災を上回るレベル。
浜松市の防潮堤事業は対策の一貫であり、他の都市にも同様の動きが見られます。
隣の磐田市沿岸でも構想があるようだし、遠州サーフのメインでもある袋井市でも、防潮堤工事の立案はされているようです。いずれは静岡の沿岸全て整備がされるのではないでしょうか。
ちなみに愛知県の遠州灘沿岸は、天然の堤防(崖)があるため現状のままです。
静岡県で進行している防潮堤など沿岸防災工事の進捗
浜松の工事は地元企業の寄付でスタートしたので、予算捻出が容易だったからなのか、構想から着工までが早かったですね。一方でそれが見込めない他の都市では、構想はあるけれど着工見込みがない状況です。
こういう時こそ、たった数円の寄付から集めればいいと思うんですが……。行政が税金以外から集めるのも、体裁としてはアレなんですかね。
……調べたところ、磐田市は天竜川河口東側から太田川まで防潮堤工事が決まっており、着工もしている模様。袋井は浅場海岸が対象、掛川市もその隣で整備する様子です。詳しくは以下のリンク先を参照にしてください。
これでますます静岡県が防災都市になっていきますね。近年は台風による高波被害も目につくので、堤防の需要はますます増えていくだろうと思います。