3000円と意識改革で猛暑のアウトドアに挑む方法

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気象庁が「これもう災害だよね(諦め)」と認める平成最後の夏。

気温が体温より高いのは当たり前。熱中症で搬送された患者数は、特に多かった過去例の1年間より数倍に達した(7月の1ヶ月間で)。

「なるべく外に出ないように」と無茶をいうが、アウトドアができない夏も嫌だ。

 

魚釣りやトレッキングなど、「この時期しか!」──てのもある。

恐々しつつこれからはじめたい人、今年の夏は特にヤバイと感じている人向けに、安価かつ意識を変えるだけの猛暑対策について書いてみました。

熱中症対策で勘違いしていそうなこと

熱中症の初期症状は「風邪」と似ている。

頭痛がしたり、体がだるくなったり、力が入らなくなったり……。だからこそ、「風邪かな?」で済まして重症になるケースが多いのではないかと。

重度になると体に障害が残ることもあるので、軽視できない病気です。

 

その対策は、重要な2点をおさえること。

しきりに報道されてはいますが、断片の情報だけで集めて、それを少し勘違いをしている人も多そうなので補足。

「水分補給をしているから大丈夫!」は間違い

熱中症は「汗をかかない体質のほうがリスクが高い」です。

汗は体温を下げる役割に、皮膚の保湿も兼ねている。もしそれが機能していなければ、体温は外気温より上がりやすくなり、熱中症になる可能性は高くなる。

汗をかくほうが正常だし、自然と対策になっているわけ。

 

でも汗を流すことで、身体はエネルギーを消費するし、ミネラル成分が流れ出しています。

ただ水を飲めばいいわけじゃなく、失った栄養素を補給しないと、意味がありません。

スポーツドリンクなら1本で、ミネラルと糖分を補給できるので効率的。

もし水しか飲めない黒い状況なら、隠し持った角砂糖1個なめつつ岩塩をペロッとするのが効果的。

 

熱中症対策のポイントは、水分補給だけでなく塩分補給! - 熱中症ゼロへ - 日本気象協会推進
熱中症が疑われるときは、ただ水分を補給するのではなく、塩分も一緒に補給することが重要です。

 

予防などは綺麗にまとまっている上記サイトが参考になります。

初期症状が表れたら体を冷やすことを最優先に

熱中症は体温の上昇による症状なので、身体を冷やすのが単純かつ効果的。

「これ以上はマズい!」と体が判断すると、皮膚の血管を広げて体温を無理やり下げようとします。その弊害で脳への血流が減少し、全身の血圧が低下するから、意識が朦朧とするわけ。

貧血の症状と似ており、立っていられなくなったら危険信号。

 

それを自覚したら、エアコンがある場所に行けるならそこへ、もしなければ木陰などの日陰に逃げ込むこと。

身体を冷やすため、太い血管が通っている『脇・脚の付け根・首元』に冷やすものをあてがう。なければそこを濡らして扇ぐのも、何もしないよりマシ。

服は通気をよくするため、ボタンを外すなりベルトを緩めるなりしましょう。

 

同時に水分と栄養補給をすることが、初期治療になります。

倒れている人を介抱する時も、これが応急処置になります。

熱中症になりたくない意識と対策

予防するための意識は、以下の3点をおさえましょう。

 

  • 汗をかいたらその分、水分と栄養補給を忘れずに
  • 体温を下げる工夫をすること
  • 大量に汗をかくのは正常だから気にするな

 

人間が1日に排出する水の量は、60kg台の成人男性で「およそ2.5L」

飲んだほうがいいよって量は「1~1.5L」。なので汗をかきやすい時期だと、その倍は必要になると考えるのが妥当。

外仕事で熱中症と戦った経験がある身で、単純なアドバイスをするなら、尿意を感じるくらい水分を摂りましょう!

だからといって、利尿作用がある酒類はダメですよ。

炎天下を乗り切る服装のコツ

  • 肌を日光にあてない
  • 通気性を重視する

この2つを守るだけで違います。

 

紫外線で肌が焼けると、乾燥して保湿効果がなくなり、体温上昇しやすくなります。シミなどの皮膚疾患リスクもあるので注意すること。

どーしてもな時は日焼け止めが必須。サンオイルにもその効果はあります。

 

汗は蒸発するときに熱を奪うので、通気が良い乾きやすい素材はそれを手助けしてくれます。

その選択は、肌に密着するタイプの「冷感インナー」がオススメ。

3000円以内で済む冷感インナーの選択

ようするにこんな格好をすればいいです。

冷感インナー

インナーで肌を守ったら、その上に好きなTシャツとパンツを着ればいいだけ。

 

それはスポーツ・アウトドアブランドで高機能な商品が多いですけど、値段もバカみたいに高くなります。

冷感シャツに関しては、近年一般層に女性客からも支持を集める、「ワークマン」の商品がオススメ。

ワークマンの「ICE INNER」は、980円とお手頃ながらヒンヤリ感抜群。有名ブランド1着買うならこれを5色着回すほうが賢そう。

濡れた状態で風にあたると寒いレベルです。

 

冷感タイツ(レギンス)は、膝上パンツをあわせるほうが効果的。室内筋トレ用にもオススメ。

送料を抜きにすれば、2点で2000円もかからない。

 

冷感タイプは汗をかきやすい人が、特に向いています。

そうでない人も、日差しから肌を守るための選択には丁度いいでしょう。

ちなみに「無風状態」だと効果がイマイチなので、あまり動くことのないアングラーは、大げさに動いたりして風を起こしましょう。

濡れた状態でジョギングすると、鳥肌がたつくらい寒くなるので、夜ジョグは注意されたし。

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